アルパカと聴く幸福なクラシック

クラシック音楽が大好きなアルパカが名盤を解説します。曲のなりたちや魅力、おすすめの聴き方もお伝えしますよ♫

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ベートーヴェン:交響曲第4番【解説と名盤3選の感想】

ギリシャの乙女

ほほ笑みあふれる

幸福な交響曲!

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《英雄》と《運命》の間(はざま)でたたずむ

《美し女神》の交響曲♫

 

今回は、ベートーヴェン《交響曲第4番》解説とおすすめ名盤を紹介です。

 

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【解説】ベートーヴェン《交響曲第4番》

男性的で力強い第3番(英雄)」 と 「第5番 (運命)」との間に位置している、この愛らしく幸福感にみちた「第4番」のことを、シューマンは、「ふたりの北国の巨人にはさまれたギリシャの乙女」と呼んでいる。文学的な資質を豊かにもっていたシューマンだけあって、さすがにうまい表現である。(中略)甘美で流麗な情緒をもっているというだけではなく、古典的な格調の高さを兼ね備えているのが、大きな特色である。

出典:志鳥栄八郎 著 「新版 不滅の名曲はこのCDで」P36より引用

解説にありますシューマンの言葉は有名です。同じく作曲家のベルリオーズも言葉をのこしています。

「スコアの全体的な性格は生き生きとしていて、きびきびとして陽気で、この上ない優しさを持っている」Wikipediaより引用

 

《交響曲第4番》と同時期に作曲されたものを見てもベートーヴェンの創作意欲がさかんだったことが伺えます。

ベートーヴェンは恋においても最も幸福な時を迎えていました。ベートーヴェンの「不滅の恋人」の有力な候補の一人、ヨゼフィーネ・ブルンスヴィックと頻繁に会っていたことがわかっている時期にもあたります。

このように作曲意欲の高まりとプライベートでの充実の時を迎えた頃に作曲された《交響曲第4番》は、幸福感に満ちた名曲と言えそうです。

 

初演:1807年3月ロプコヴィツ侯爵邸における私的演奏会
(公的初演:1807年11月15日ブルク劇場にて)

指揮:ベートーヴェン自身

編成:弦5部、フルート×1、オーボエ×2、クラリネット×2、ファゴット×2、ホルン×2、トランペット×2、ティンパニ×1対

 

【各楽章を解説】ベートーヴェン《交響曲第4番》

第1楽章 アダージョ:アレグロ・ヴィヴァーチェ

冒頭は深い緑と暗さに覆われた森…、それはまるで神秘の空間。ゆったりと進みながら静けさを伴い深まってゆく…。

すると始まる「幸福の予感」交響曲、スカッと明るい希望が拓けてゆくように…

音楽全体をしっかり支える低音部が安定すれば、

歌う、歌うよ、木管楽器、笑う笑うよ弦楽器、叩く叩くはティンパニ!

歌お、歌おう朗らかに…

笑お、笑おうさわやかに…

心いっぱい喜んで…

喜び高らか、第4番

幸福たくさん、交響曲♫

 

第2楽章 アダージョ

たっ、たたった♫

たっ、たたった♫

 

のリズムで流れながら、時にやさしく、時に憂いを帯びつつ展開していく緩徐楽章です。途中に劇的な激しさを表現しますが間もなく再び優しいリズムとメロディへと戻る彩りゆたかな楽章です。

 

第3楽章 アレグロ・ヴィヴァーチェ

強弱を自在に変化させて独特な拍子を取りながら音楽が刻まれていきます。実に個性的であり、かつ躍動感に満ちた楽章で印象的です。楽譜の表記にはありませんがスケルツォ(軽やかでユーモアのある)にあたる楽章になります。

 

第4楽章 アレグロ・マ・ノン・トロッポ

たかたかたかたか♫

たかたかたかたか♫

疾駆する、疾駆する、疾駆する、リズム爽快感!

明るくて楽天的なだけじゃない、それが《交響曲第4番》の(キモ)

弾む、弾む、弾むアレグロ軽やかに!

さあさ、楽しめ幸福の時!

 

疾駆、明るく楽天的に…、アレグロ軽やかに

 

【名盤3選の感想と解説】ベートーヴェン《交響曲第4番》

 

ブルーノ・ワルター:指揮 コロンビア交響楽団 

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アルパカのおすすめ度★★★★★

【名盤の解説】

愛情に満ちた温かい印象の名盤です。柔らかに包み込む弦楽器に支えられながらふくよかな木管楽器が歌います。希望に満ちた第1楽章、優しい第2楽章、弾む第3楽章、疾駆する第4楽章のどれをとっても気品にあふれた名盤です。

《交響曲第4番》の持つ幸福感が表されていますが、リズム感や躍動感には物足りなさが残るかもしれません。ただこの喜びに満ちた交響曲をいくつか聴きたい時にはぜひ候補に入れたい名盤です。

 

カラヤン:指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 

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アルパカのおすすめ度★★★★★

【名盤の解説】

洗練された疾走感が存分に楽しめるカラヤンの1960年代の名盤です。交響曲第4番の明るい幸福感はもちろん、駆け抜けていく爽快感がカッコいい。

若々しさからほとばしるフレッシュな魅力や純粋性をともなった、いい意味でのカラヤンの野心を感じさせる名盤でもあります。

後の録音1970年代、1980年代の録音もそれぞれの良さを放つカラヤンのベートーヴェンです。

今回は《交響曲第4番》の持つフレッシュな要素が引き出された1960年代の名盤を選んでみました。

 

ハンス・シュミット=イッセルシュテット:指揮 ウィーンフィルハーモニー管弦楽団 

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アルパカのおすすめ度★★★★★

【名盤の解説】

温かさと疾走感とのバランスが絶妙な名盤。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の柔らかくも心地いい響きを引き出した美しい《交響曲第4番》です。

ワルターの演奏のように情感の深さやカラヤンの切れの良さとは違った魅力があります。緊張感をほどきながらゆったりと聴ける名盤と言えそうです。

 

【まとめ】ベートーヴェン《交響曲第4番》

さて、ベートーヴェン《交響曲第4番》の解説とおすすめ名盤はいかがでしたか?

 

《英雄》と《運命》の間(はざま)でたたずむ

《美し女神》の交響曲♫

 

べートーヴェンの創作意欲が高まり、また幸福な時期であったことの影響が音楽に表れた《交響曲第4番》。

どうも気分が上がらない時、上司に叱られてちょっぴり落ち込んだ時などに、ふと幸福へと導いてくれる美しい《交響曲第4番》。

 

おすすめの名曲…ですよ。

 

 

 そんなわけで…

 

『ひとつの曲で、

 

たくさんな、楽しみが満喫できる。

 

それが、クラシック音楽の、醍醐味ですよね。』

 

今回は、以上になります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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