実直と献身
音楽の構築性と旋律美
メランコリックな魅力も光る!
ブラームスの音楽の魅力はその多様性にもあるといえます。
扱ったジャンルもオペラ以外は、ほぼ網羅。変幻自在、重厚な魅力も満載なブラームスの音楽。
今回はブラームスの音楽をジャンル別17曲を選んで紹介です。
ブラームス:おすすめの有名な人気曲17選
交響曲
交響曲第1番
「ベートーヴェンの第10交響曲」…。指揮者のハンス・フォン・ビューローは交響曲第1番をこう評しました。ブラームスが「ベートーヴェンの交響曲の系譜を正式に受け継いだのだ」という意味合いの言葉です。
交響曲の巨人、ベートーヴェン、その恐怖からの不安、完成までに21年?!「音楽への不屈の情熱」が産んだ不滅の傑作交響曲!!
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交響曲第2番
ペルチャッハに避暑のため滞在して美しい自然のなかで創作の筆を進めます。「このペルチャッハという土地にはメロディがたくさん飛び交っているから踏みつぶさないように…」(ブラームスの手紙)自然にいやされるような雰囲気を持った「交響曲第2番」。
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交響曲第3番
「ブラームスの英雄交響曲だ…」
「自由に、しかし楽しく…」
「森の牧歌…」
さまざまな言葉に表されるブラームスの交響曲第3番。「自由に、しかし楽しく…(Frei aber froh)」とはブラームスの友人であった伝記作者カルベックが交響曲第3番を形容した言葉です。
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交響曲第4番
50歳を超え、憂愁の度合いを深める人生とともに音楽は懐古するように古典的な装いでまとわれていきます。ブラームス自身が「最高傑作」と語った名曲。当時すでに音楽家としての評価が高く、多くの友人にも囲まれた人生でしたが年齢的には季節でいえば「秋」…。
親しい人たちが亡くなっていく中で、自身の「死」の順番は確実に近づいているといった刻(とき)でもありました。
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管弦楽曲
ハンガリー舞曲
ブラームスは110冊ものチャールダーシュ(ハンガリーの民族舞曲)の楽譜を集めました。この中からメロディの素晴らしい部分をとりだしてピアノ連弾用に21曲を編曲。よく親しまれているのは管弦楽編曲版ですが編曲者はほとんどがブラームス以外。ブラームス自身が管弦楽へ編曲したのは第1曲目、3曲目、10曲目の3曲のみです。
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ハイドンの主題による変奏曲
ハイドンが作曲した「管楽器のための6曲のディヴェルティメント」のメロディを「2台のピアノのための変奏曲」として作曲。後にオーケストラ版に編曲したものが「ハイドンの主題による変奏曲」として完成します。
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大学祝典
1879年、ブラームスはブレスラウ大学(現ヴロツワフ大学)から名誉博士号を受けます。この際「大学側は音楽を作曲してもらいたい意思がある」ことを知り「大学祝典序曲」の作曲に取り掛かります。
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協奏曲
ピアノ協奏曲第1番
「2台のピアノのためのソナタ」は1854年3月に書き上げられましたが、仕上がりにしっくりきません。1854年の7月には、交響曲として書き直そうと作業にとりかかりますが、こちらも納得のいくものにはなりませんでした。
しかし、1855年2月にピアノ協奏曲に改作することで良い結果が得られるのではないかと考えたブラームス。クララや、親友のヴァイオリニストのヨーゼフ・ヨアヒムの意見を取り入れつつ書き直しを繰り返します。
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ピアノ協奏曲第2番
舞う、旋律!
オーケストラは深まる!!
まるで、ピアノ「交響曲」♫
音楽的にも演奏時間的にもスケールが壮大な曲と言われる傑作。古今東西のピアノ協奏曲の中でも評価の高いブラームスのピアノ協奏曲第2番。
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ヴァイオリン協奏曲
3大ヴァイオリン協奏曲のうちの1曲。作曲するキッカケは有名な大ヴァイオリニスト、サラサーテに影響を受けてのこと。繰り返し聴けば聴くほど、強くひきつけられる魅力をもった曲。
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室内楽曲
ピアノ五重奏曲
もともとは弦楽五重奏曲として作曲されながら2台のピアノのためのソナタへ改作、後に現在のピアノ五重奏曲として完成します。ブラームスらしく友人の意見を聞きながら積極的に取り入れて作品を良いものにしていこうとの気持ちが伝わってきます。
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チェロ・ソナタ第1番
第1番は1865年の夏に完成していますが、その直前の同年2月にブラームスは母を亡くしています。憂愁の上着にまとわれて寒さをしのぐような曲調からは母への哀惜の想いが伝わってくるようです。
ヴァイオリン・ソナタ第1番《雨の歌》
ヴァイオリン・ソナタ第1番《雨の歌》作曲と同じ頃にブラームスの師であるシューマンの妻、クララの息子フェリックスが24歳の若さで亡くなります。母であるクララ・シューマンも深い悲しみに襲われました。ヴァイオリン・ソナタ第1番の第3楽章において旋律を引用した歌曲《雨の歌》は、クララ・シューマンが好んだ歌曲の旋律です。
ブラームスはヴァイオリン・ソナタ第1番を作曲することで悲しみに暮れるクララ・シューマンを慰めたといわれています。
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クラリネット五重奏曲
「私の創作力は限界にきた、もう再び大作のペンを取ることはなかろう…」
しかし、それから間もなくしてブラームスは、クラリネット奏者のミュールフェルトに出会い、作曲意欲が触発されます。
- 暖かく
- やさしく
- そして、寂しい…
その他
3つの間奏曲
「私の苦悩の子守歌」と呼んだ「3つの間奏曲」。ブラームスの晩年、作曲への意欲が衰えていく中でリリック(叙情的)な心情とともに降りるピアノ曲のインスピレーション…。
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ドイツ・レクイエム
母を亡くした後に、書いている途中だったドイツ・レクイエムの作曲の筆が急に進み始めます。特に「母の死」が、ドイツ・レクイエムの完成する大きなきっかけであったことは想像に難くありません。レクイエムには珍しく、ドイツ語のレクイエムです。
»ブラームス:ドイツ・レクイエム【解説と名盤5選】重厚に、そして高らかに鳴る鎮魂
4つの厳粛な歌
「4つの厳粛の歌」は次々と他界する友の死が作曲動機といわれています。ブラームスの芸術の理解者であり、師匠シューマンの妻でもあったクララの死もブラームスにとっての大きな痛手であり作曲動機になったのでしょう。
»ブラームス:4つの厳粛な歌【解説と名盤3選】友人との別れが生んだ晩年の名歌曲
まとめ ブラームス:おすすめの有名な人気曲17選
- 実直と献身
- 音楽の構築性と旋律美
- メランコリックな魅力も光る!
ブラームスのおすすめの17曲を選んで紹介してきました。重厚でありながら寂しくもあり、優しげでもあるブラームスの音楽。気になった曲を詳しく知りたい場合は各記事を訪れてみてくださいね。
そんなわけで…
『ひとつの曲で、
たくさんな、楽しみが満喫できる。
それが、クラシック音楽の、醍醐味ですよね。』
今回は、以上になります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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