「雨の日は憂うつ…」
- 遊びに行けない…
- 買い物もおっくう…
- 洗濯物も乾かない…
「ふう〜、雨…やみそうもないな…正直、ちょっとダルいなあ…」
そんな時は、お日さまの差し込まない、暗めの部屋にひとり引きこもり、そっとクラシック音楽を流してみると…。
さて、今回は「梅雨に聴きたいクラシック音楽7選」と題して、雨の日に聴く(効く)心を癒やすサプリとしても聴きたいクラシック音楽を紹介していきます。
- 【ショパン:雨だれ】梅雨に聴きたいクラシック音楽7選
- 【ドビュッシー:雨の庭】梅雨に聴きたいクラシック音楽7選
- 【ブラームス:雨の歌】梅雨に聴きたいクラシック音楽7選
- 【ベートーヴェン:田園交響曲《第4楽章》】梅雨に聴きたいクラシック音楽7選
- 【ラヴェル:水の戯れ】梅雨に聴きたいクラシック音楽7選
- 【チャイコフスキー:舟歌】梅雨に聴きたいクラシック音楽7選
- 【メンデルスゾーン:つむぎ歌】梅雨に聴きたいクラシック音楽7選
- 【こんなアルバムもいい…】
- 【まとめ】梅雨に聴きたいクラシック音楽7選
【ショパン:雨だれ】梅雨に聴きたいクラシック音楽7選
女流作家ジョルジュ・サンドとの恋のさなかのショパンはマヨルカ島に長期滞在します。
その理由はパリの街に渦まくスキャンダルから逃れるためと、もう一つ、ショパン自身の療養のためでした。
そんなある雨の日、サンドは買い物に出かけます。
雨のために帰りの遅いサンドを心配して、
「無事に帰ってくるだろうか?」
と不安にかられるショパン。
この《雨だれ》は、そんな心境の時に作曲されたと言われています。
ショパンの持つ優美なメロディとともに、連続する、
タン、タン、タン、タン、タン、タン…♫
の一音一音がまるで《雨だれ》のように、天からこぼれ落ちて地をたたく音に聴こえてきます。
日々の喧騒の中で疲れ切っている、私たち現代人の心をも潤してくれる、それは癒やしのピアノ曲…ですね。
【ドビュッシー:雨の庭】梅雨に聴きたいクラシック音楽7選
ショパンの《雨だれ》が、静かにこぼれて聞こえる雨の音だとするならばドビュッシーの《雨の庭》は降りしきる雨の音に聞こえます。
ドビュッシーのピアノ曲集【版画】の中の3曲目が《雨の庭》です。
雨つぶが、
落ちては弾(はじ)け…
落ちては弾け…
落ちては弾け…
を、すごいスピードで繰り返す様が「キラキラと眩(まぶ)しくも美しいドビュッシーらしい感性」が光っている1曲です。
【ブラームス:雨の歌】梅雨に聴きたいクラシック音楽7選
ブラームスは終生、大恩人であるシューマンの妻であり高名なピアニストでもあったクララを想い続けました。
そして、シューマン亡き後もクララと子どもたちを支え続けていました。
そんなある日、ブラームスが名付け親であったクララの子であるフェリックスが、25歳の若さで他界してしまいます。
落ち込むクララを想い、クララがお気に入りだったブラームス自身が作曲した歌曲《雨の歌》のメロディを第3楽章に使ったヴァイオリンソナタ第1番を完成させました。
これを聴いたクララは「この曲を(フェリックスのいる)天国へ持っていきたい」と語ったそうで、クララの心は慰められたそうです。
【ベートーヴェン:田園交響曲《第4楽章》】梅雨に聴きたいクラシック音楽7選
田園に起こるドラマを壮大に描いたベートーヴェン作曲の交響曲第6番《田園》。
その第4楽章は「荒れ狂う嵐のその猛威を見事なまでに音楽で表現した名曲」です。
梅雨時、そぼ降る雨ばかりではありません。
「春から夏へと季節が変わる前」には、このように嵐が吹き荒れることもあります。
「春」と「夏」との巨大な季節同士の壮絶な闘いを経て、力を失っていく「春」と力を盛り上げていく「夏」が展開するドラマの模様を思って感動的です。
【ラヴェル:水の戯れ】梅雨に聴きたいクラシック音楽7選
ラヴェルが描く、水に宿る生命(いのち)の躍動…
- 水が、活き活きと弾(はじ)ける姿
- 水に、光が反射してキラキラしてる
そんな光景が見えてくるようです…。
梅雨の気だるさは、こんな「水の美しさ」を表現した1曲を聴いて振り払いたいですね。
【チャイコフスキー:舟歌】梅雨に聴きたいクラシック音楽7選
チャイコフスキーのピアノ曲集《四季》の6曲目です。
タイトルに「雨」や「水」という言葉は使われていませんが、どこか「梅雨時に感じるさみしさや、やるせなさ」と通じるものがある曲です。
ロシアの作曲家チャイコフスキーの透明感のある憂うつさとも言えそうな名曲です。
【メンデルスゾーン:つむぎ歌】梅雨に聴きたいクラシック音楽7選
メンデルスゾーンのピアノ曲集《無言歌集》第6集の中の1曲です。
これもタイトル的には「雨」や「水」という言葉はついていません。
糸車の回る様が描かれた1曲ではありますが、そのカタカタと音を立てる様が聴きようによっては「雨音」にも感じます。
さみしさや憂いというよりは、存分に「雨を楽しむ子どもたち」という印象です。
- 色鮮やかな雨がっぱ!
- 普段は履けないキラキラの長靴!!
- 傘を回して弾(はじ)ける水!!!
かっぱも、靴も、傘でさえも意味がない!
だって、
「雨と一緒にゲラゲラ笑って、びしょ濡れだもん!!」
そんな光景が見えてきます。
【こんなアルバムもいい…】
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雨テーマの色んな曲が入ってますね。リピートして過ごすって、ありかも…。
【まとめ】梅雨に聴きたいクラシック音楽7選
さて、梅雨に聴きたい【クラシック音楽7選】、いかがでしたか?
花は咲き乱れて暖かく、ワクワクがいっぱいの「春」から、バリバリと力強く照らす太陽の存在がうれしい夏への変わり目の梅雨…。
- うっとうしい…
- ため息ばかり…
- やる気でない…
そんな心境におちいることも少なくない時ですね。
でも、むしろそんな時があるからこそ、それぞれの季節が楽しく感じるものなのだと思います。
そして、
きっと工夫によっては「梅雨の時」だって楽しく過ごすこともできるはず…。
そのうちのひとつの方法として「梅雨に聴きたいクラシック音楽」を紹介させていただきました。
積極的で元気な「夏」を迎える前の、ちょっとした「ひと休みの時」とも言える梅雨をゆったりとした気持ちで過ごすのは中々いいものです。
そんなわけで…
『ひとつの曲で、
たくさんな、楽しみが満喫できる。
それが、クラシック音楽の、醍醐味ですよね。』
今回は以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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