短調の美
極まり
そして、劇的!!
それが、チャイコフスキーの交響曲の特徴。
「短調の美」と表わしたのは、チャイコフスキーの交響曲が第3番以外が全て短調の曲であるためです。
そして、華麗に響き渡るオーケストレーションの素晴らしさも特徴と言えますね。
さて、今回はチャイコフスキー、人気の交響曲をランキング形式にして紹介です。
交響曲【ランキング全7曲】
交響曲第6番《悲愴》
「私のすべての作品の中で最高の傑作だ」
そんなチャイコフスキー自身の言葉が残っていることで有名な交響曲第6番《悲愴》。
燃える創造力と蒼くて弱い心の間で揺れ動き続けた芸術家の、傑作交響曲であり人生最後の、そう白鳥の歌でもあります。
チャイコフスキー交響曲第6番についての詳細記事でしたらコチラです↓
交響曲第4番
「第4交響曲の一つの小節といえども、私が真に感じたものを表していないものはなく、また私の心の秘奥を反映していないものはない」
以上のチャイコフスキー自身の言葉からもわかるように作曲当時にチャイコフスキーの身に起こった不幸な出来事。
この頃、チャイコフスキーは結婚から1ヶ月も立たないうちに別居し、結果的には離婚にいたるという経験をします。
この時チャイコフスキーは37歳、相手の女性は20歳という年の差カップルでした。
本来繊細な神経の持ち主のチャイコフスキーの不安定な心情があらわれています。
交響曲第5番
- 神の与えし運命を前にしての完全なる服従…
- 不満、疑い、不平、非難…
- 信仰の抱擁に身を投げ出すべきか…
- 慰め、ひとすじの光…いや、希望はない…
以上の言葉はチャイコフスキーが交響曲第5番を作曲する際に書いた「構想のためのメモ」です。
この内容とともに「第5番」ということも絡めてチャイコフスキーの交響曲第5番を《運命交響曲》と呼ばれることもあります。
チャイコフスキー交響曲第5番についての詳細記事でしたらコチラです↓
交響曲第1番《冬の日の幻想》
26歳の若きチャイコフスキーの「野心や、ロシア的な民族性」がよく出ていて好感がもてます。
「成熟した後期交響曲」もいいものですが、「さわやかな初期の交響曲」も悪くないですね。
チャイコフスキー交響曲第1番についての詳細記事でしたらコチラです↓
マンフレッド交響曲
バイロン原作の詩劇《マンフレッド》をチャイコフスキーが音楽化しました。
マンフレッドの「葛藤と苦悩」の物語をチャイコフスキーらしい美しい旋律とオーケストレーションで彩った名曲です。
チャイコフスキーの《マンフレッド交響曲》についての詳細記事でしたらコチラです↓
交響曲第3番《ポーランド》
チャイコフスキー唯一の「5楽章の交響曲」であり、また唯一の「長調の曲」でもあります。
チャイコフスキーの代表作とも言える《ピアノ協奏曲第1番》や《白鳥の湖》などが作曲されたのと同じ頃の作品です。
そのためか交響曲第3番《ポーランド》は曲想に優れた素晴らしい曲でとても聴きやすいのが特徴です。
チャイコフスキー交響曲第3番《ポーランド》についての詳細記事でしたらコチラです↓
交響曲第2番《小ロシア》
ロシアの民謡がふんだんに盛り込まれた交響曲で、とても親しみやすく初演の時から高い評価をえていました。
メロディメーカーとしてのチャイコフスキーらしく聴きやすい1曲です。
チャイコフスキー交響曲第2番についての詳細記事でしたらコチラです↓
交響曲【ランキング全7曲】まとめ
さて、チャイコフスキー:交響曲【おすすめランキング7選】はいかがでしたか?
- 短調の美
- 劇的なテーマ性
- 華麗なオーケストレーション
などが特徴のチャイコフスキーの交響曲は今回ご紹介しましたトップ3(第4番、5番、6番)以外はあまり演奏される機会がありません。
しかし、トップ3以外の交響曲だって旋律の美しい素晴らしい曲ばかりです。
ぜひ一度聴いてみてくださいね。
そんなわけで…
『ひとつの曲で、
たくさんな、楽しみが満喫できる。
それが、クラシック音楽の、醍醐味ですよね。』
今回は、以上になります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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