美しく華やか!
そして、切なく、
メランコリック
それが、チャイコフスキーの音楽の特徴。
さて、今回はチャイコフスキー作曲の名曲ばかりを17曲まとめました。
交響曲【3選】
交響曲第4番 ヘ短調 作品36
「《第4交響曲》の一つの小節といえども、私が真に感じたものを表していないものはなく、また私の心の秘奥を反映していないものはない」
チャイコフスキーが語ったこの言葉の意味は?
チャイコフスキーが創造する「美しい旋律やリズム」で、その「人生経験」をにじませながら誕生した名曲
交響曲第5番 ホ短調 作品64
チャイコフスキーの「運命交響曲」
- ふりかかる苦難!
- 闘い…
- そして、歓喜!!
そんなテーマ性を感じるのはたぶん、アルパカだけではないのでは…?
チャイコフスキーが、この曲を書くに当たって、人生とか運命というものを念頭において筆を進めたことはたしかである。
出典:志鳥栄八郎 著 「不滅の名曲はこのCDで」P63より引用
交響曲第6番《悲愴》 ロ短調 作品74
- 吹き上げる、創造力!!
- すきま風、通り過ぎ…
- ふさぐ、心…。
音楽家をはじめ、さまざまな分野の芸術家には心が憂うつな傾向にあったり頭痛持ちが多かったりするのが特徴です。
ある意味「創造力の副作用」としての精神や体の不調は致し方ないものなのかも…。
3大バレエ音楽
白鳥の湖 作品20
- オデット姫を救え!
- 暗躍するブラック・スワン
- おとぎの国のバレエ音楽♫
チャイコフスキーの意欲作!
姫にかかった魔法を解くべく闘う王子の物語!
そう、素朴なおとぎ話《白鳥の湖》。
ああ、それなのに「素朴なハッピーエンド、ぶち壊し!」
ブラックスワンの魔の手(羽根?)が忍び寄る!!
有名で親しみやすい旋律でいっぱいのバレエ音楽♫
眠れるの森の美女 作品66
- 姫の100年の眠り…
- さあ、目を覚まそう!
- おとぎの国のバレエ音楽♫
フランスの素朴なおとぎ話《眠れる森の美女》との出会い。
バレエ音楽から離れていたチャイコフスキーの創作意欲、燃ゆ!
くるみ割り人形 作品71
チャイコフスキー :くるみ割り人形の原作はE・T・Aホフマンの「くるみ割り人形とねずみの王様」です。
1892年、チャイコススキーはペテルブルグのマリンスキー劇場の総監督からの依頼でこの曲を完成させました。
この輝かしいインスピレーションと完成度の高い一曲ができて、創作活動が充実していたチャイコフスキーです。
管弦楽曲【7選】
幻想序曲《ロメオとジュリエット》
- 美しくも幻想的
- シェイクスピアの物語
- チャイコが華麗に音楽化!
憂う気持ち、これほどまでに…若くして悲しき恋心…ある意味で初々しい!
「チャイコフスキー最初の傑作」とも言われる注目作!
スラヴ行進曲 作品31
- スラヴ民族を救え!
- 熱い!!
- あまりにも熱い名曲♫
「ウラー(万歳)!」
《スラヴ行進曲》初演、まっさきに起こる、
聴衆による歓喜の叫び!!
ロシア人としてのチャイコフスキー、スラヴ民族としての誇りが大爆発を起こす名曲!!
フランチェスカ・ダ・リミニ 作品32
- ダンテの名作《神曲》!
- チャイコフスキーが描く
- 壮絶な「地獄の音世界」♫
愛欲!
嫉妬!
怒り!
苦悩!
そして、葛藤!!
悲しくも、切ない…なのに美しい!
ロココ主題による変奏曲 イ長調 作品33
チャイコフスキー作曲のチェロ協奏曲の名曲…いえいえ、違います。
けれども、古今東西のチェロ協奏曲と肩を並べるほどの美しい旋律が詰まった言わば「ほぼチェロ協奏曲」。
イタリア奇想曲 作品45
人生の絶望期のチャイコフスキー。
イタリアの空気と風景に感動したチャイコフスキーの豊かな感性が爆発!!
名曲誕生につながりました。
弦楽セレナーデ ハ長調 作品48
- 透明感
- 憂うつさ
- 優しさ
そんなチャイコフスキーの音楽の持つ素晴らしさが詰まった名曲!
テレビのCMではBGMなどに、使われ…。
(しかし、CMの「オー人事、オー人事」の悲哀感は印象的。)
大序曲《1812年》 作品49
- 大砲をぶっぱなすド派手な演出!
- ロシアの勝利と凱旋を祝う景気のいい1曲!!
- 自分の気持ちをバク上げしたい時に聴こう!!!
大砲炸裂!
カテドラル(大聖堂)の鐘も鳴り響く!!
そんな、むっちゃ元気にしてくれる「勝利」がテーマの1曲!!!
協奏曲【2選】
ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 作品23
チャイコフスキーの「ピアノ協奏曲第1番」は、「さみしさ」や「つらさ」や「やるせなさ」の要素を含みます。
けれども、そこから一転!
「ズバッ!!」と抜けるような明るさを放つ展開をする魅力的な曲ですね。
ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲は「憂いを秘めた豪華さ」を感じるなんとも不思議な魅力のある1曲です。
ベートーヴェンと、メンデルスゾーン、それからブラームスの3人が作曲したものを「三大ヴァイオリン協奏曲」と解説されることが多いですね。
さらに、このチャイコフスキーが作曲した「ヴァイオリン協奏曲」を加えて、「四大ヴァイオリン協奏曲」と解説されることもあります。
室内楽|ピアノ曲
ピアノ三重奏曲《ある芸術家の思い出のために》 イ短調 作品50
人が亡くなるということは悲しい事実。
そんな時を迎えた作曲家チャイコフスキーの心の風景が「音楽というカタチ」を通して私たちに伝わってきますね。
それがこの「偉大な芸術家の思い出のために」という1曲です。
ピアノ曲《四季》 作品37a
- 見わたす限りの白
- そんなロシアの雪が見えるよう
- 庶民の生活も見えてくるピアノの名曲
「透明感」が「音楽として結晶化」したチャイコフスキーのピアノ曲《四季》。
まとめ|チャイコフスキー:おすすめ曲
さて、チャイコフスキー:人気曲を総まとめ!【おすすめ曲17選】はいかがでしたか?
豪華で優雅で美しい!
そんなチャイコフスキーの素晴らしい名曲を17曲紹介してきました。
- 会社の上司は機嫌悪い
- 恋人、ムチャぶり半端ない
- 街はコロナで活気ない
どうもクサクサして最近元気が出な〜い!
そんな時はパンチが効いて元気の出るチャイコフスキーをガツンと聴くってのもいいものです!
そんなわけで…
『ひとつの曲で、
たくさんな、楽しみが満喫できる。
それが、クラシック音楽の、醍醐味ですよね。』
今回は、以上になります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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