アルパカと聴く幸福なクラシック

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ドビュッシー:版画【解説と名盤2選】【感想】はじまる印象派の音楽

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印象主義への

橋渡し…

音楽は、とっても自由…♫

まるで、ドビュッシーによる羽化登仙!

  • 羽が生え…
  • 空を舞い…
  • そして、夢は始まる…

そう、ドビュッシーによる音楽の印象主義への移行の瞬間(とき)…

さて、今回は、そんなドビュッシー《版画》の解説とおすすめ名盤を紹介です。 

【解説】ドビュッシー《版画》

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ドビュッシー《版画》のこんな解説があります。  

ドビュッシーは《ピアノのために……》までの擬古趣味から脱し、異国趣味に方向を転じつつあった。(中略)いよいよ古典的形式の枠から外れ、遠慮なく 独自の表現様式の世界で羽を伸し始めているのである。3つの楽章の題は、《塔》、《グラナダの夕べ》、《雨の庭》。

出典:諸井誠 著 「ピアノ名曲名盤100」P166より引用

 

解説にありますように、ドビュッシー《版画》は異国趣味に満ちています。

つまり、

  • 第1曲《塔》が、インドシナの民族音楽であるガムラン風
  • 第2曲《グラナダの夕べ》がスペイン風
  • 第3曲《雨の庭》がフランスの童謡から引用

そんなエキゾチックな趣きを持ちながら、ある意味において印象主義音楽のカタチを確立した曲が《版画》なのです。

演奏時間としては、全3曲で13〜14分くらいの短いものではありますが…。

【各曲を解説】ドビュッシー《版画》

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それでは、各曲について解説したいと思います。

ドビュッシー《版画》は、3曲で成り立っています。

第1曲《塔》

1889年、パリにおいて万国博覧会が開催されて、ドビュッシーは、音楽的に大きな影響を受けます。

インドネシアのガムラン音楽に深い感銘を受けたドビュッシーは、その中でもジャワのガムラン音楽に惹かれます。 

 

第2曲《グラナダの夕べ》 

ズン♫チャチャッチャ♫

ズン♫チャチャッチャ♫

ズン♫チャチャッチャ♫

スペインのアンダルシアの都《グラナダ》で流れる独特なハバネラのリズムと、街の持つ、

  • 退廃
  • 気だるさ
  • そして、優雅さ…

そして、ドビュッシー自身はそれまで、スペインには行ったことが一度もないにもかかわらず「スペイン的な作品」を作曲したことに対して、

 

スペインの作曲家マヌエル・デ・ファリャは、「1小節たりともスペイン民謡からは借用されていないにもかかわらず、作品全体が、ほとんどの細部において、スペインを見事に描き切っている」と評した

ウィキペディアより引用

 

…ということです。

 

第3曲《雨の庭》

フランスの童謡

  • ねんねよ坊や
  • もう森へは行かない

という2曲のメロディが使われています。

そのためなのか初演の際、この《雨の庭》は聴衆からアンコールを求められています。

また、物語としてその風景が描かれることがあります。

つまり、

雨がパラパラ落ちてきて

気味悪く

黒い雲が広がって

 

それが、大つぶ雨になり

遊ぶ子どもたちは雨宿り…

 

わずかばかりの時が過ぎ

空は明るくなってきた

 

小鳥はさえずりが戻りきて

そして虹は広がった

 

雨が上がり…

またまた、ワイワイ

遊びだしたり、こどもたち…

 

【名盤2選の感想と解説】ドビュッシー《版画》

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ゾルタン・コチシュ ピアノ  

 

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アルパカのおすすめ度★★★★☆

【名盤の解説】

キラキラ光って光を反射するガラスのような繊細さで聴かせてくれる名盤です。

異国趣味とは言っても、ドビュッシーの音楽はどこまで行ってもドビュッシーであってまぶしいくらいの「七色な感性」はその美感を失いません。

そんなドビュッシーの繊細な感性の部分を存分に聴かせ楽しませてくれる名盤です。

 

 

 

 

ジャン=イヴ・ティボーデ ピアノ 

 

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アルパカのおすすめ度★★★★★

【名盤の解説】

ゆったりめのテンポを取りながら、しっとりとジックリとドビュッシーの深淵を聴き取れる名盤です。

一音一音が優しく、珠のようで、まるで包み込んでくる柔らかい光のよう…

セカセカとせわしい毎日の中で、ほとほと嫌になって何もかも投げ出したい気分…。

そんな時に心に染みてくる、そんな名盤でもありますね。 

 

 

 

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【まとめ】ドビュッシー《版画》

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さて、ドビュッシー《版画》、解説とおすすめ名盤はいかがでしたか?

 ドビュッシーによる音楽の印象主義への移行の瞬間(とき)…。

その羽化登仙の瞬間をその耳で聴いて心の中に確かなる音楽の印象派への飛翔の映像をながめてみませんか? 

 

 

 そんなわけで…

 

『ひとつの曲で、

 

たくさんな、楽しみが満喫できる。

 

それが、クラシック音楽の、醍醐味ですよね。』

 

今回は、以上になります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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