アルパカと聴く幸福なクラシック

クラシック音楽が大好きなアルパカが名盤を解説します。曲のなりたちや魅力、おすすめの聴き方もお伝えしますよ♫

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ブラームス:交響曲第1番【おすすめ名盤3枚と特徴の解説と感想】偉大なモンスターへ、吠える!

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ダアン!

ダアン!

ダアン!

ダアン!

巨人の足音っ!!

束縛!!!

そこからの開放が産んだ名曲♫


ブラームス: 交響曲第1番(第1楽章)

 

交響曲の巨人、ベートーヴェン!

その恐怖からの不安!!

完成までに21年?!

 

「不屈の音楽への情熱」が産んだ不滅の傑作交響曲!!

 

さて、今回は

  • 束縛からの開放!
  • 不屈!
  • 不滅!

そんな精神が宿るブラームス:交響曲第1番、解説とおすすめ名盤を紹介です。

 

 

【解説】ブラームス:交響曲第1番

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ブラームス:交響曲第1番を解説したこんな素晴らしい解説があります。 

 実際、この大曲をデカす(作り出す)のに彼がどれほど苦心したことか。

巨星の重圧はあまりにも大きかった。23歳で着手。何と21年かけて43歳で完成した。この事実こそ彼の苦心の証明だといえよう。巨星ベートーヴェンが何もかもやりつくしたから、後塵を拝す者が苦労する。それだけにそれをはねかえしたこの曲のエネルギーは凄まじい。

出典:諸井誠 著 「交響曲名曲名盤100」P116より引用

指揮者のハンス・フォン・ビューローはブラームス:交響曲第1番をこう評しました。

「ベートーヴェンの第10交響曲」と…。

ブラームスが「ベートーヴェンの交響曲の系譜を正式に受け継いだのだ」という意味合いの言葉であり、これほどの賛辞はありません。しかしブラームス本人はその形容には納得してはいなかったそうです。

ただ、このハンス・フォン・ビューローの言葉はブラームスが交響曲作家として正式に認められたという証でもありましたし「言い得て妙」とはこのことといえましょう。

 

【各楽章を解説】ブラームス:交響曲第1番

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第1楽章 ウン・ポコ・ソステヌート:アレグロ

ダアン!ダアン!ダアン!ダアン!

まるで「巨人の足音」の表れのよう…

このブラームス:交響曲第1番の重厚さを象徴するような始まりです。

その後も運命の波にあらがおうとするがごとくの音楽が展開していきますが、

ダアン!ダアン!ダアン!ダアン!

…というリズムは続きます。

途中、調和的な展開も一部、聴かせますが、またすぐに重厚な曲調へと戻ります。

そしてラストまで手に汗握る展開を聴かせてくれます。 

第2楽章 アンダンテ・ソステヌート

第1楽章とは打って変わってのロマンティックで甘いメロディの1曲です。

優美でたおやかで飽きさせません。

ブラームス《交響曲第1番》の全体としてのバランスもこの第2楽章で保たれています。

まるでブラームス《交響曲第1番》の次に来る牧歌的で旋律の美しい《交響曲第2番》の予告のように感じてしまうのはアルパカだけではないと思います。 

第3楽章 ウン・ポコ・アレグレット・エ・グラジオーソ

交響曲の第3楽章と言えば、ふつうはメヌエットやスケルツォのような元気な曲がはさまれることが多いです。

しかし、ブラームス《交響曲第1番》では調和的な響きの曲が挿入されました。

やはりブラームス《交響曲第1番》における全体に漂う重厚感を考えるとこういった1曲が入るほうがバランスがいいのかもしれません。 

第4楽章 アダージョ:ピウ・アンダンテ:アレグロ・ノントロッポ、マ・コンブリオ・ピウ・アレグロ

ベートーヴェンの「歓喜の歌」に近い旋律が流れます。

しかしブラームス自身はこの感想に対しては「愚かな人には何でも同じに聴こえるもの」という言葉を返したようですが…。

この第4楽章はブラームス:交響曲第1番を象徴するような強弱のあるドラマティックな展開をして、そして幕を閉じていきます。 

【3枚の名盤の感想と解説】ブラームス:交響曲第1番

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ブルーノ・ワルター:指揮 コロンビア交響楽団  

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【名盤の解説】

ユダヤ人指揮者のブルーノ・ワルターはナチスの迫害から逃れるべく国から国へと放浪した歴史を持ちます。

最終的には亡命した先のアメリカで活躍したワルターですが、音楽家(指揮者)としての活動の間にはブラームスとはまた異質の苦労があったことでしょう。

やはり何か通じるものを感じます。

第1楽章、冒頭のダアン!ダアン!ダアン!ダアン!の始まりからして遅めのテンポで堂々としていながら威厳を放っています。

そして、さすがはワルターです。

第2楽章のゆったりと歌う優しいメロディの表現も心に染み入ってくるものがあります。

最後の第4楽章もゆったりめのテンポで「じっくり聴かせる」名盤になっています。

 

小澤征爾:指揮 サイトウ・キネン・オーケストラ  

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【名盤の解説】

食道がんから奇跡の復活を遂げた小澤征爾のニューヨークにおける奇跡のライブ録音です。

まさしくがんという病と向き合いつつ闘った後に指揮台に復活した小澤征爾の姿はブラームス:交響曲第1番の持つ精神に通じるものがあります。

もちろん第1楽章の鬼気迫るような

ダアン!ダアン!ダアン!ダアン!

からして感動的ですし、全編、緊張感をもって聴けます。

そして演奏後の拍手喝采がまた感動的…。

最近、失敗したり落ち込んだりしているならこの名盤を聴いて一気呵成に復活をとげるキッカケにしてもいいかも…。

そんな名盤です。 

カルロ・マリア・ジュリーニ:指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団  

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【名盤の解説】

優美で繊細、味わい深くて美しい…。

とくに第2楽章や第3楽章のウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の歌わせ方が華やかなイメージの名盤です。

もちろん第1楽章や第4楽章の重厚感もありながらどこか品がある演奏はジュリーニとウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のなせる技でしょうか。

ブラームス:交響曲第1番を優雅に楽しみたいときにはこの名盤ですね。

  

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【まとめ】ブラームス:交響曲第1番

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さて、ブラームス:交響曲第1番の解説とおすすめ名盤はいかがでしたか?

 

  • 束縛からの開放!
  • 不屈!
  • 不滅!

そんなキーワードが浮かぶブラームス:交響曲第1番です。

 

繰り返される毎日の中で

  • 人間関係がツライ
  • ほしいものが手に入らない
  • なんか気高い精神を忘れてる

 

そんな実感はありませんか?

そんなときはブラームス《交響曲第1番》を聴いて「心を開放」する…なんていうのもいい薬かも…。

 

 

 

 そんなわけで…

 

『ひとつの曲で、

 

たくさんな、楽しみが満喫できる。

 

それが、クラシック音楽の、醍醐味ですよね。』

 

今回は、以上になります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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