アルパカと聴く幸福なクラシック

クラシック音楽が大好きなアルパカが名盤を解説します。曲のなりたちや魅力、おすすめの聴き方もお伝えしますよ♫

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ブラームス:ピアノ協奏曲第2番【解説と名盤5選】優美に鳴る、交響的なピアノ協奏曲の名作!

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美し、メロディ

たゆたう詩情

潤い豊かなピアノ協奏曲!

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舞う、旋律!

オーケストラは深まる!!

まるで、ピアノ「交響曲」♫

音楽的にも演奏時間的にもスケールが壮大な曲と言われる傑作。今回は、古今東西のピアノ協奏曲の中でもの高いブラームスのピアノ協奏曲第2番、解説とおすすめ名盤を紹介です。

【ここをクリックすると名盤の解説へ飛びます】

【解説】ブラームス:ピアノ協奏曲第2番

1881年(48歳)に完成されたものである。ブラームスは、その間に、交響曲の「第1番」 や 「第2番」、「ヴァイオリン協奏曲」といった傑作をあいついで世に送り出しており、オーケストラの作曲に十分な自信をもってこの曲にとりくんだのであった。(中略)”ピアノ独奏部をもつ交響曲”とか”ピアノ交響曲”といわれるほど、スケールの大きく、重厚なオーケストレーションで書かれている。(中略)まさにブラームスの円熟期の傑作となっている。

出典:志鳥栄八郎 著 「新版 不滅の名曲はこのCDで」P206より引用

解説にありますように「交響曲の第1番」「第2番」「ヴァイオリン協奏曲」という名曲の後に書かれたブラームスの傑作中の傑作であるピアノ協奏曲第2番。
淀みのない川のように歌う「美しい旋律」は、1878年から何度か訪れたイタリア旅行が影響していると言われています。実際にピアノ協奏曲の作曲が開始されたのは1878年からであり1881年に完成をみました。
作品の特徴としては、交響曲を思わせるような広がりと高らかに響くピアノとの調和に重きが置かれています。本来「ピアノ協奏曲」には付き物であるカデンツァ(ピアノ独奏部分)が省かれていることでも特徴が表れていると言っていいでしょう。
第3楽章の緩徐楽章ではチェロが独奏を務め「チェロ協奏曲」のような形をとる部分があり、ピアノ協奏曲第2番がかなり自由な発想で書かれたことがうかがえます。

ピアノ協奏曲第2番の印象としては堂々として重厚感に満ちたものであり、全曲を演奏すると40分をゆうに超える大作であることからピアニストにとっては気力と体力を求められる難曲と言って過言ではなく、それだけに古今のピアノ協奏曲の中でも注目度の高い名曲と言えます。

ピアノ協奏曲第2番は、ブラームスの作曲における師であるエドゥアルト・マルクスゼンに献呈されています。

ブラームスには、ピアノ協奏曲第1番のゲヴァントハウスにおける演奏会が大不評であった記憶があります。同じ失敗を繰り返さないため、ピアノ協奏曲第2番の初演の事前には2台のピアノ版に編曲したものを試演しています。

ピアノ協奏曲第2番の初演成功の裏にはブラームスの地道な努力があったことがうかがえます。

この甲斐あって初演は見事に大成功を収め、その後は各地で演奏会が催されました。

初演:1881年11月9日ブダペストにて

ピアノ:ブラームス自自身

指揮:アレクサンダー・エルケル

編成:ピアノ独奏、フルート×2(ピッコロ持ち替え1)、オーボエ×2、クラリネット×2、ファゴット×2、ホルン×4、トランペット×2、ティンパニ×1対、弦五部

 

【各楽章を解説】ブラームス:ピアノ協奏曲第2番

第1楽章 アレグロ・ノン・トロッポ(速く、しかしあまり速すぎないように)

ホルンのゆったりとした歌が始まるとピアノが静かに応えます。このまま曲が紡がれるかと想いきや、いきなりピアノが力強く歌いだします。管弦楽も歩調を合わせて劇的な演奏を繰り広げていきます。

ロマン派のブラームスの面目躍如というところであり、始まりの楽章は「まるで交響曲」と言われるだけはあり、厚みのある音楽が展開します。

第2楽章 アレグロ・アパッショナート(速く、熱情的に)

曲調表記にあるごとく、第1楽章から続く力強さは熱情的なものに変わり、ロマンティシズムはその度合いを増していきます。ブラームスのピアノ協奏曲が交響曲のようだと言われるもとは第2楽章にあるのかもしれません。

第2楽章に熱情的な曲を置くことによってグッと構築性が高まっていると感じられるからです。

第3楽章 アンダンテ(歩く速さで)

チェロの独奏がメインになるというピアノ協奏曲のジャンルにしては珍しいスタイルです。柔らかい歌心で曲全体が覆われており、どこか憂いを秘めた深みを帯びた美しさがあります。

ブラームスのピアノ協奏曲の中ではひとつの聴かせどころであり、幻想的な静けさと喜びに満たされた名曲です。

第4楽章 アレグレット・グラチオーソ(やや速く、優雅に)

ブラームスのピアノ協奏曲第2番の終楽章にふさわしい優雅でロマンティックな最終楽章です。力強さはもちろん、ふと表れる優しさやさみしさ、幸福感…。さまざまな要素が思い存分に歌い込まれながら劇的な名作交響曲…いえ、ピアノ協奏曲は幕を閉じるのです。

【名盤5選の感想と解説】ブラームス:ピアノ協奏曲第2番

ヴィルヘルム・バックハウス:ピアノ 
カール・ベーム:指揮 
ウィーンフィルハーモニー管弦楽団
 

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アルパカのおすすめ度★★★★★

【名盤の解説】

「完成の極み」といえそうな名盤。

本来、人が求めてやまない、あらゆる称賛、評価、利益、名声から完全に自由である純粋無垢な音楽的優越

「ただ音楽をする」。

思うままに、感じるままに、完成に向けて赴こうとする。いえ、思うことなく、感じることもない、ましてやどこかに向かおうともしていない。

なのにその演奏、そのままがすでに完成している。

そう、何かを成そうとしないし、何も求めるべくもない…

ブラームスから流れ出た音楽を、ただ、紡ぐのみ…いえ紡ごうという思いからも解き放たれてしまったように…。

ただただ、恬淡(てんたん)の境地を聴くことの出来る稀有なる名盤

ピアニストのバックハウス、指揮するベーム、そしてウィーンフィルハーモニー管弦楽団が完全に一致し溶け合い、…「和の極地」を地上に遺した、音芸術…。

ブラームスのピアノ後奏曲第2番の録音のなかで一度は聴いておきたい名盤です。

エミール・ギレリス:ピアノ 
オイゲン・ヨッフム:指揮 
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

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アルパカのおすすめ度★★★★☆

【名盤の解説】

ピアノのギレリスによる盤石のタッチとヨッフムとベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の作る重厚なブラームス。それでいて堅苦しさはなく、ただほれぼれと聴き進められる名盤です。

第3楽章の優美な流れも柔らかくて驚きです。揺るがないブラームス演奏に対する自信とダイナミックな音世界の構築性がたまらない魅力を放つ名盤です。

マウリツィオ・ポリーニ:ピアノ 
クラウディオ・アバド:指揮 
ウィーンフィルハーモニー管弦楽団
 

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アルパカのおすすめ度★★★★☆

【名盤の解説】

ブラームスがイタリア旅行からの影響でピアノ協奏曲第2番を作曲したならばイタリア人同士のコンビで聴くというのはいいものです。録音当時にピアノのポリーニは30代、指揮者のアバドが40代ということで他のアルバムに比べて若々しい。

技巧にさらなる磨きのかかったポリーニと指揮者としての評価が固まったアバドが高らかに歌うブラームスに感動する名盤です。

アルフレッド・ブレンデル:ピアノ 
クラウディオ・アバド:指揮 
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

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アルパカのおすすめ度★★★★☆

【名盤の解説】

ブレンデルのピアノのタッチがキラメキ、ブラームスの音楽をますます引き立てます。アバドとベルリン・フィルハーモニー管弦楽団もほどよい重厚さ。ピアノ協奏曲のなかで、もっとも長時間の曲であり、ピアニストの体力を奪う名曲。録音の後、ブレンデルは自身のレパートリーからブラームスのピアノ協奏曲第2番を外しました。

ブレンデルにとっては人生最後のブラームスのピアノ協奏曲第2番であり、渾身の演奏といえそうです。

録音もクリアでとても聴きやすのでうれしい名盤といえます。

ニコラ・アンゲリッシュ:ピアノ 
パーヴォ/ヤルヴィ:指揮 
フランクフルト放送交響楽団

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アルパカのおすすめ度★★★☆☆

【名盤の解説】

2022年、51歳の若さで他界されたアンゲリッシュの才気あふれるブラームスといった印象です。とても鮮やかでタッチ、ニュアンスの細やかさにも驚かされます

ヤルヴィの指揮するフランクフルト放送交響楽団も明るい色調で楽しめます。少し楽天的にすぎる印象があるかもしれませんが録音が素晴らしく弱音もよく拾い上げています。

今後が楽しみだっただけにとても残念ではありますが録音が残ったことはうれしいかぎりです。

【まとめ】ブラームス:ピアノ協奏曲第2番

ブラームス作曲、のピアノ協奏曲第2番の解説とおすすめ名盤はいかがでしたか?音楽的にも演奏時間的にもスケールが壮大な曲であり「まるで交響曲」のような1曲。

ブラームスらしい重厚感とやさしい詩情もただよう名曲、ピアノ協奏曲第2番。高らかに響く楽器たちの喜びや悲しみ、希望をもつことの幸福の歌が詰まった名曲です。

 

 

 そんなわけで…

 

『ひとつの曲で、

 

たくさんな、楽しみが満喫できる。

 

それが、クラシック音楽の、醍醐味ですよね。』

 

今回は、以上になります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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