アルパカと聴く幸福なクラシック

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ブラームス「交響曲第2番」【名盤CDと解説】耳をすまして田園の空気を感じとろう!

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山の空気をたくさん吸い込みながら、見渡せば、まばゆいばかりの深い緑。
私たちの目を存分に楽しませてくれますね。

「さあ、耳をすまして田園の空気を感じよう!」


ブラームス:交響曲第2番 第1楽章 

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「卵を買い忘れた!」
夕飯の準備中に、あまりにもお腹が空いていて、早く食べ始めたい時に限ってこんな買い忘れに気づいて、イライラしたり、落ち込んだりして…。
それで、しぶしぶ自転車をだして、手っ取り早く買い物を済ませるために、コンビニへ向かいます。
「なんで自分は、こうもしょっちゅう買い忘れをするんだろう?」
「そう言えば、仕事中にも、上司に言われたことの2つまでは覚えていても、3つ言われると1つ目が頭から消えて無くなるぞ。アルパカの頭はザルか?」
そんなことをつらつらと考えながら、カラコロ、カラコロと自転車のペダルを回しながら、ふと、道の先に目をやると空は鮮やかなあかね色。
それはまるで、ビロードを広げたような美しさ。

自分の要領の悪さや頭の悪さをなげいて、心がなえてシナシナになっていたのに、なんとも、ゆったりとではありますが、気持ちが落ち着いていくから自然のチカラって偉大だなと、あらためて思うのですよね。

自然を感じる音楽は何度か紹介しましたが、今回はブラームス「交響曲第2番」の解説と名盤の紹介です。

1.ブラームス「交響曲第2番」の解説

こんな解説があります。

オーストリア南部に、ペルチャッハという風光明媚(ふうこうめいび)な保養地がある。…ブラームスは1877年(44歳)の夏、このペルチャッハに避暑のため滞在し、その美しい自然のなかで創作の筆を大いに進めたのだった。この曲は、この地の大自然から受けた感動を、いわば即興的につづったもので、わずか4カ月という、ブラームスとしては異例の早さで作曲されたものである。
この「第2番」は、俗に「田園」と呼ばれているが、ベートーヴェンの「(交響曲)第6番(田園)」のように標題的な意味や描写的な内容をもっているわけではなく、この曲ののびのびとした明るさが、ほのぼのとした「田園」情緒も伝えているからである 

出典:志鳥栄八郎 著 「不滅の名曲はこのCDで」p57より引用 

 

 

 

解説にありますように、そんな自然にいやされるような1曲がブラームス「交響曲第2番」ですね。
「ベートーヴェン「交響曲第6番『田園交響曲』」について書いたことがありましたが、このブラームス「交響曲第2番」は「ブラームスの『田園交響曲』」と言われるくらい、自然の癒やしが、深く感じられる1曲に仕上がっていますよね。
解説にもある通り、このブラームス「交響曲第2番」は南オーストリアにある湖畔、ペルチャッハで滞在して、4ヶ月で書き上げたと言われています。
これは、書き始めてから書き直しを含めると、21年もかかったと言われる交響曲第1番にくらべると、奇跡的と言えるほどの速さで完成した1曲と言っていいかもしれません。
また、ブラームスが書いた手紙のなかで「このペルチャッハという土地にはメロディがたくさん飛び交っているから踏みつぶさないように…」という趣旨のことを書いているようですが、まさしく、そんな環境のなかで、たくさんの楽想(音楽のインスピレーション)が、湧いて来てしかたないくらいだったことでしょう。
それは結果をみれば明らかで、ブラームス「交響曲第2番」は、ブラームスの作曲した音楽の中でも、ずば抜けて美しい旋律に満ち満ちていると、言っていいと思います。

2.ブラームス「交響曲第2番」の各楽章を解説

それでは、壮大で、しかも、優しさにみちた自然讃歌とも言えるブラームス「交響曲第2番」について各楽章をさらに解説したいと思います。
この曲は第1楽章から第4楽章までの4曲で成り立っています。

第1楽章「アレグロ・ノン・トロッポ(速く、しかしあまり速すぎないように)」

雄大な山々に囲まれた湖畔とまさしく、ブラームスが手紙で書きとめたようにペルチャッハに住む音楽の妖精たちのほほえみとが、交わりあって大いなる喜びを味わっている。そんなイメージの1曲ですね。

第2楽章「アダージョ・ノン・トロッポ(ゆるやかに、しかしあまり遅すぎないように)」

深い森の中、心地よい鳥や風のささやきを聞きながら散策し、瞑想状態に没入する感覚ですね。
ゆったりと落ち着き、なにものにも動揺せずに、ただ、ただ、重厚。
深い精神的充実の時を、その歩くテンポと同調するように、満たされた時がおもむろに(ゆったりと)流れていきます。

そんな情景を音楽に昇華したように感じますね。

第3楽章「アレグレット・グラチオーソ(やや速く、優雅に)」

優しい陽光がほほを照らし、気持ちのいい空気を与えてくれる森の恩恵。
動物たちや虫たち、鳥や木々や草花たちは喜んで、そして、たくさんの森の妖精たちも愉快なダンスとともに歌います。

みんないっしょ
いつでもいっしょ
歌もおどりも集まって
みんな、いっしょに笑ってる♬

そんな森の風景を感じる楽しい1曲です。

第4楽章「アレグロ・コン・スピリート(活き活きと速く)」

とても勇ましくて、元気の出る。そんなワクワクする1曲です。
雄々(おお)しくそびえる山々や、勢いよくはじける川の激流、あるいは、「力いっぱいに駆けめぐるクマや馬たちの、元気に自然を謳歌するさまを想像したような」とも言えましょうか。
この「自然賛歌」とも言えるブラームス「交響曲第2番」の壮大なクライマックスは、どこまでも「果てしなく続く、空と大地の歌」と言っても言い過ぎではないと思います

3.ブラームス「交響曲第2番」の2枚の名盤CDを紹介と解説

それでは、この「自然賛歌」にも感じるブラームス「交響曲第2番」の名盤CD2枚を紹介していきたいと思います。

3-1.ピエール・モントゥー:指揮 ロンドン交響楽団

常に、ブラームスを尊敬してやまなかったピエール・モントゥーですが、その気持ちはこのアルバムの中にぎっしりと詰め込まれていて、今にもこぼれてきそうなくらいです。
「ピエール・モントゥーのつくる音楽自体が、すでにブラームス」とでも言うのでしょうか。なんとも言えない感覚で、このブラームス「交響曲第2番」という曲との一体感のようなものを感じるのですよね。
けだし、名盤です!
ひとつの理想の形とでも言うのでしょうか。
この演奏を模範にしながら、これからもたくさんのブラームス「交響曲第2番」の素晴らしい演奏が登場してくるのではないかと思えるほどです。
間違いなく一聴の価値ある1枚ですね。

3-2.ブルーノ・ワルター:指揮 コロンビア交響楽団

実は、アルパカは昔、ブラームスをほとんど聴きませんでした。
メロディ自体があまり心に響かない感じがしていたのですよね。
でも、ある時、ブラームスは評価の高い作曲家だし、とりあえず、もう少したくさん聴いてみようと思い、アルパカの大好きなブルーノ・ワルター指揮のものでCDを買ってみたのです。
そのとき、考えが変わりました。
「やっぱりよく聴くと、ブラームスはメロディは美しいし、音楽のつくりも重厚だし、いいものだな。」と…。
そんなブラームスを好きにさせてくれた1枚がこのブルーノ・ワルター指揮のアルバムなのですね。
ベートーヴェン「交響曲第6番『田園』」シューベルト「交響曲第5番」の際にも紹介しましたが、ブラームス「交響曲第2番」のような牧歌的な曲に、うってつけなのが、このブルーノ・ワルターの名盤CDですよね。
そんなことで、再び選んでみました。

 

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まとめ

さて、いかがでしたか?
忙しい毎日の中、なかなか自然と遊ぶ機会はつくれませんね。
そんな時には、町に咲く草花や、見上げた空の雲をながめつつ、ブラームス「交響曲第2番」の名盤CDに聞き惚れる。
そんなひとときを持つのもいいものです♬

 

 そんなわけで…

 

『一つの曲で、たくさんな楽しみが満喫できる。

      それがクラシック音楽の醍醐味ですよね。』

 

今回は以上になります。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。