アルパカと聴く幸福なクラシック

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モーツァルト:ピアノソナタ第18(15)番【解説と名盤2選の感想】

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時を越えて

つむがれる

ほっこりソナタ

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生まれた時が

離れてる

それでも楽しい

喜びソナタ

 

今回は、モーツァルト《ピアノソナタ第18(15)番》解説とおすすめ名盤を紹介です。

注:モーツァルト:ピアノソナタ「第18番」という表記は旧モーツァルト全集での番号になります。本記事では新モーツァルト全集としての「第15番」との表記は(15)と付記しています。

 

【ここをクリックすると名盤の解説へ飛びます】

【解説】モーツァルト《ピアノソナタ第18(15)番》

もはや彼は親しいサロンでの演奏にしか招かれなかった。しかし少なくとも彼の親友たちは、そのおかげで、多彩な歓びの驚嘆すべき作品『協奏曲ニ長調』(ピアノ協奏曲第26番)を初めて聴けたわけである。(中略)異様にみずみずしい『アレグロ(ヘ長調)とアンダンテ(変ロ長調)』(K533)、それに加えて、数曲の堂々たるアリアなどもサロンで披露されたらしい

出典:アンリ・ゲオン 著「モーツァルトとの散歩」p271より引用

 

モーツァルト:ピアノソナタ第18(15)番は3楽章でなりたっていますが作曲された時期が異なっています。

 

第1楽章と第2楽章(K. 533)が1788年1月

第3楽章(K. 494)が1786年6月

 

ただ、出版自体は3曲とも同時にホフマイスター社からなされています。モーツァルトはホフマイスター社から借金しており3曲構成のピアノソナタを納品することで少しでも借金返済の足しにしたかったためと言われています。

 

モーツァルトは1788年1月に《クラヴィーア独奏のためのアレグロとアンダンテ》(K. 533)を完成させます。これに1786年6月に作曲した《ピアノ独奏のための小ロンド》(K. 494)を付け足して《ピアノソナタ第18(15)番》は完成をみたというわけです。

 

【各楽章を解説】モーツァルト《ピアノソナタ第18(15)番》

第1楽章 アレグロ

第1楽章と第2楽章は《クラヴィーア独奏のためのアレグロとアンダンテ》(K. 533)にあたる曲になります。

第1楽章はアレグロよりも速くなくアンダンテよりも遅くない。なんとも微妙な雰囲気をかもします。

 

決しておかしいわけじゃない

タンタン、ポロンとモーツァルト

 

着の身着のままモーツァルト

生のまま

そのまま

あるがまま

 

第2楽章 アンダンテ

午後の光は柔らかく

うたた寝

ゆったり心地いい

お空、明るくみず色で

青さ、そのまま降り注ぐ

ゆるり清らか降りて来た

みず色いっぱい胸のうち

すいこむ光と空の青

ふうっとため息

夢の中

青い空気が空、めざす

 

第3楽章 ロンド:アレグレット

アンダンテよりも遅くなく

アレグレットより軽やかに

なんとも

ころころゆったりと

ころころ、ころころ

ころがって、

ころころ、ころころ

笑ってる

お空の青を吸い込んで

きれいな透明

青みがまぶし

 

【名盤3選の感想と解説】モーツァルト《ピアノソナタ第18(15)番》

 

イングリット・ヘブラー:ピアノ 

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アルパカのおすすめ度★★★★★

【名盤の解説】

ピアノソナタ第18(15)番の雰囲気をへブラーが持つ細やかなセンスで表現された光を放つ名盤です。地味な印象を持たれるかもしれませんが全体を通して温かく、タッチも柔らかい。

モーツァルト《ピアノソナタ第18(15)番》の持つ優しさやほっこり感をしっかりと空気に乗せて運んできてくれる。

そんな名盤です。

 

アンドラーシュ・シフ:ピアノ 

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アルパカのおすすめ度★★★☆☆

【名盤の解説】

全体としてメリハリが感じられます。速めのテンポでまとめられた第1楽章と、ゆったりと紡がれる第2楽章。

第3楽章は曲の中でも自在にテンポやリズムを変化させながら展開していきます。

淡々とした味わいのあるピアノソナタではありますが、シフの演奏の品の良い華やかさが印象に残る名盤です。

 

【まとめ】モーツァルト:ピアノソナタ第18(15)番

さて、モーツァルト:ピアノソナタ第18(15)番の解説とおすすめ名盤はいかがでしたか?

 

生まれた時が

離れてる

それでも楽しい

喜びソナタ

 

生活に追われながらも「紡がれるソナタは可愛らしい」。モーツァルトのピアノ・ソナタの特徴のひとつですね。

 

そんなわけで…

 

『ひとつの曲で、

 

たくさんな、楽しみが満喫できる。

 

それが、クラシック音楽の、醍醐味ですよね。』

 

今回は、以上になります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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