運命に打ち勝ちたい時に聴きたい!
もうひと踏ん張りの
勇気がほしいときにもオススメ!!
どんな運命に、もて遊ばれたって、未来を信じて人生を、歩みたいものですよね。
今回は、「ダダダダーン!」で、有名なベートーヴェン:交響曲第5番《運命》の解説です
- 【楽曲の解説と感想】ベートーヴェン:交響曲第5番《運命》
- 【各楽章を解説】ベートーヴェン:交響曲第5番《運命》
- 【5枚の名盤を解説】ベートーヴェン:交響曲第5番《運命》の感想
- 【解説と名盤、まとめ】ベートーヴェン:交響曲第5番《運命》
【楽曲の解説と感想】ベートーヴェン:交響曲第5番《運命》
気になる「ダダダーン!」の秘密がわかる、こんな解説があります。
(ベートーヴェン:交響曲第5番)日本では『運命』と呼ばれ、交響曲のなかでもっとも有名な曲のひとつです。
冒頭「ダダダダーン!」が有名ですが、このダダダダーンという動機が第1主題となり展開されていきます。
「冒頭の4つの音は何を示すのか?」と弟子のシントラーがベートーヴェンに尋ねたところ、「運命はこのように扉をたたく」とベートーヴェンが答えたことが由来となったと言われてきました。
ただ、以上の解説ですが、 弟子のシントラーは、ウソをつくクセが、あったため、この証言は「ウソ」かもしれないとの説もあります。
この他にも、ベートーヴェンの弟子、ツェルニーの言葉も残っています。
鳥のキアオジの鳴き声「ピピピピー!」という鳴き声から、発想を得たとの言葉です。
たしかに、ベートーヴェン:交響曲第5番《運命》の「ダダダダーン!」の最後の方が、長く鳴る、音のかたちに似ています。
「ダダダダーン!」という冒頭のテーマは、たしかに運命に翻弄された人生を歩んだベートーヴェンの人生を象徴しているようだなあという感想を持ちますね。
その運命とは、音楽家でありながら、難聴に苦しんだことや、ベートーヴェン:交響曲第5番《運命》の作曲時に、恋に破れたことをも、さします。
ちなみに、恋のお相手はヨゼフィーネと言いました。
恋に破れた原因は、身分の高い家系のヨゼフィーネの父親が、平民であるベートーヴェンとの交際を認めなかったことが原因でした。
ベートーヴェン:交響曲第5番《運命》は、やっぱり「運命的」な過程をたどって、作曲されたのだなあという感想を持ちますね。
【各楽章を解説】ベートーヴェン:交響曲第5番《運命》
さて、さまざまなエピソードがある、ベートーヴェン:交響曲第5番《運命》ですが、内容もドラマティックで、素晴らしい曲です。
その各楽章について解説したいと思います。
この曲は第1楽章から第4楽章までの4曲で成り立っています。
第1楽章 アレグロ・コン・ブリオ(速く、活き活きと)
ダダダダーン!
超有名な冒頭の運命のモチーフ(動機)!!
そして、この「ダダダダーン!」の、同音の連打(続けて打つこと)。
これは、ベートーヴェンの、ピアノ・ソナタ《熱情》や、ヴァイオリン協奏曲や、ピアノ協奏曲第4番などでも聴きとれる、ベートーヴェンにとっての「運命的」なモチーフなのです。
まさしく、「運命はこのように扉をたたく!!」なのですね。
この第1楽章は、全体的にも、劇的で、苦悩とともにあったベートーヴェンにとっての「人生」を象徴している。
そんな感想を持ちます。
第2楽章 アンダンテ・コン・モート(歩く速さで、動きを付けて)
ドラマティックな、ベートーヴェン:交響曲第5番《運命》の中にある、安らぎの瞬間ですね。
ゆったりとしたテンポで、進みますが、決して、ゆったりとしたままではなく、時に激しく、音楽が展開します。
そんな起伏のある作りではありますが、優しい歌に満ちた1曲であるとの感想が持てますね。
第3楽章 アレグロ(速く)
なんとも重厚で、威厳のある曲でしょう。
第1楽章ほどではないにしても、少し、悲劇の要素が見え隠れします。
しかし、この重厚なテーマが、その度合を高めながら、盛り上がり、再び静かになったかと思ったら、最終楽章(第4楽章)へと引き継がれていきます。
第4楽章 アレグロ(速く)
第3楽章から引き継がれた音楽は、ベートーヴェン:交響曲第5番《運命》における飛翔を始めるという感想が持てます。
それは、果てしなく大空を目指して飛び立つオオワシのイメージですね。
ベートーヴェン:交響曲第5番《運命》の重厚感はそのままに、しかし、曲調は曲が進むにしたがって軽やかになっていきます。
まさしく、ベートーヴェン:交響曲第5番《運命》は、音楽ドラマなのだと、気づける。
そんな深い感動の1曲との感想のフィナーレです!
【5枚の名盤を解説】ベートーヴェン:交響曲第5番《運命》の感想
カルロス・クライバー:指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
アルパカのおすすめ度★★★★★
洗練された上に、スピード感があり、まったく、迷いのようなものを感じない、自信に満ちた名盤です。
わずかな一音一音に対しても、あいまいさは感じません。
演奏の全てが、ベートーヴェン:交響曲第5番《運命》解釈の必然で、作り上げられた。
そんな感想が持てる名盤!
一聴の価値アリです!!
ヘルベルト・フォン・カラヤン:指揮 ベルリン・フィル・ハーモニー管弦楽団
アルパカのおすすめ度★★★★☆
1982年に録音されたカラヤンのベートーヴェン全集中のうちの1枚。
クライバーのスピード感や、革新的な解釈にピンと来ない時に、聴きたいです。
超絶技巧のアンサンブルが、ベートーヴェン:交響曲第5番《運命》に込められた熱い情熱を伝えてきてくれる。
そんな感想を持てる名盤ですね。
ブルーノ・ワルター:指揮 コロンビア交響楽団
アルパカのおすすめ度★★★★★
どっしりと重厚感のある名盤です。
「キレがよく、洗練された演奏」のカッコよさに引き込まれる名盤が多い中、このベートーヴェン:交響曲第5番《運命》に秘められた、深い人類への愛のようなものが感じ取れる。
そんな感想です。
円熟のワルターの、ベートーヴェンを、限りなくリスペクトする音楽精神をビンビン感じる永遠の名盤です!!
ヘルベルト・ブロムシュテット:指揮 スターツカペレ・ドレスデン
アルパカのおすすめ度★★★★☆
シャープでありながら、揺るぎない構築感という感想の名盤。
あまり悲愴感に、打ちひしがれることはありません。
決して、軽い仕上げという意味ではなく伝統的で、重厚なイメージも感じられますね。
好みに左右されることなく、多くの方の心に届く名盤です。
ユージン・オーマンディ:指揮 フィラデルフィア管弦楽団
アルパカのおすすめ度★★★★☆
骨太(ほねぶと)で、明るい基調の名盤。
つややかで、色彩感のある音色は、オーマンディとフィラデルフィア管弦楽団の独断場。
とかく深刻になりすぎる傾向のある、ベートーヴェン:交響曲第5番《運命》ですが、ほんの少し楽天的に、聴きたい時にはいいですね。
フィラデルフィア管弦楽団の音色の魔術にかかる楽しみを満喫できる名盤です。
Apple Musicで “紹介した名盤” が配信中
【解説と名盤、まとめ】ベートーヴェン:交響曲第5番《運命》
さて、ベートーヴェン:交響曲第5番《運命》の名盤の紹介と、解説はいかがでしたか?
何かを実現したい時に、頑張っている時に、ぶち当たる壁。
その運命とも言える壁を、乗り越えたくても困難を感じることは、誰でもあることです。
そんな時はベートーヴェン:交響曲第5番《運命》を聴いて自分を勇気づけるのもいいかもしれません。
そんなわけで…
『ひとつの曲で、
たくさんな、楽しみが満喫できる。
それが、クラシック音楽の、醍醐味ですよね。』
今回は以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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