アルパカと聴く幸福なクラシック

クラシック音楽が大好きなアルパカが名盤を解説します。曲のなりたちや魅力、おすすめの聴き方もお伝えしますよ♫

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ボロディン:中央アジアの草原にて【解説と名盤2選|感想】

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カッポコ!カッポコ!

進むよキャバン

悠々と…

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見渡す限りの広大な中央アジアの草原にて

 

進む…

進む…

進む…

 

さて、今回は、そんな草原をゆく隊商(キャラバン)の様子を色鮮やかに描ききった《中央アジアの草原にて》解説とおすすめ名盤を紹介です。

【ここをクリックすると名盤の解説へ飛びます】

【楽曲を解説】ボロディン《中央アジアの草原にて》

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ボロディン《中央アジアの草原にて》についてのこんな解説があります。  

「中央アジアの単調な砂漠の静けさのなかで、最初に平和そのもののロシアの歌がきこえてくる。遠くから、馬とらくだが近づいてくるのがきこえてきて、東洋風のさびしげな旋律もきこえてくる。隊商が果てしない草原から浮かびあがってきて、ロシアの軍隊に守られながら、安全に心配もなく、征服者の巨大な軍力に支えられてその長い旅をつづけている。それは、ゆっくりと消えてゆく、征服者と被征服者の静かな歌が調和して融合し、そのひびきは、隊商のように遠くに消えてゆく。」

出典:門馬直美 著 「管弦楽・協奏曲名曲名盤100」P66より引用

 

以上の解説の内容は《中央アジアの草原にて》の初演の際のプログラムに「表題」として書かれたものだとのことです。

 

冒頭からロシアをイメージしたメロディをヴァイオリンの高音が奏でながら、そこにクラリネットの静かな歌が重なってきます。

カッポコ、

カッポコ、

カッポコ、

進みゆく隊商(キャラバン)が近づいてくるイメージが弦楽器のピチカートで表現されています。

すると、そこへ聴こえてくるのは東洋を表したイングリッシュホルンの歌。

この後「ロシアのメロディ」と「東洋のメロディ」が会話を交わしながら次第に盛り上がっていきます。

 

はるか遠くの蜃気楼の中から、

  • ゆったり
  • ゆったり

と隊商(キャラバン)が表れ、近づいてくる印象です。

そして目の前を行き過ぎ…そして、さらなる蜃気楼の彼方へと

  • ゆったり
  • ゆったり
  • ゆったり

と、去ってゆき、ゆらりゆらめく蜃気楼の中へと消えこんでゆく…。

そんな、なんとも言えないオリエンタルな魅力を持った

  • 美しさ
  • 静けさ
  • 雄大さ

そういったものを、鮮やかに描いた名曲として仕上がっていますね。

【作曲の経緯】ボロディン《中央アジアの草原にて》

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《中央アジアの草原にて》は、1880年、ロシアのアレクサンドル2世の皇帝即位25周年の祝賀行事のために作曲されました。

この中で活人画(作られた背景の前で役者たちが無言でポーズを取り、まるで絵のような情景をつくったもの)を盛り上げるための言わばBGMとしての依頼です。

実際の祝賀行事では活人画自体は行われなかったようですが《中央アジアの草原にて》は1880年4月8日にリムスキー・コルサコフの指揮によって初演が行われています。

【名盤2選の感想と解説】ボロディン《中央アジアの草原にて》

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エルネスト・アンセルメ:指揮 スイス・ロマンド管弦楽団 

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アルパカのおすすめ度★★★★★

【名盤の解説】

まるで絵画のような色鮮やかな描写が魅力のアンセルメの名盤

広大な中央アジアの草原を馬とラクダがそれこそ

  • カッポコ…
  • カッポコ…
  • カッポコ…

というヒズメの音とともに、悠々とその歩を進めてゆく光景が目に浮かぶようです。

蜃気楼の作り出す景色の見事なグラデーションの美しさ…。

乾いた風…。

深いシワが刻まれた黒く焼けた肌の隊商の隊員たち…。

そんな光景を音楽を通して聴きたいならコチラの名盤ですね。

ワレリー・ゲルギエフ:指揮 キーロフ歌劇場管弦楽団 

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アルパカのおすすめ度★★★★★

【名盤の解説】

「感性的なフレッシュさと美しさ」でいっぱいのボロディン《中央アジアの草原にて》ですね。

温かみを含んだ情の深みが感じられて親しみが持てますしアンサンブルも精緻で透明感があっていいですね。

さあ、ボロディン《中央アジアの草原にて》をボリュームを落とし気味にしてリピートしましょう。

そしてゆったりとした時間を取って、一日の心の疲れを取り払いたい。

そんな時に聴きたい名盤です。

【まとめ】ボロディン《中央アジアの草原にて》

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さて、ボロディン《中央アジアの草原にて》の解説とおすすめ名盤はいかがでしたか?

  • 中央アジアの単調な砂漠の静けさ
  • 平和そのもののロシアの歌
  • 東洋風のさびしげな旋律

ゆったり、隊商やってくる

珍しがってる子どもたち

それまで遊んだ子どもたち

全部忘れて駆け出して…

隊商は目の前、通り過ぎ…

カッポコ、カッポコ…ヒズメの音と、

ガッシャン、ガッシャン…物音と、

ザクザク、ザクザク…足音と…、

そして、遠くの蜃気楼…

かすみの中へと消えてゆく…

遠く遠くの果てしない

大きな草原、消えてゆく

 

う~ん、日本では中々見ることの出来ない光景ですね。

せめて音楽、聴きながら…。

そう、ボロディン《中央アジアの草原にて》を聴きながら…

 

ゆったりと壮大な、中央アジアの大草原を楽しみましょ…。。。

 

 

 

 そんなわけで…

 

『ひとつの曲で、

 

たくさんな、楽しみが満喫できる。

 

それが、クラシック音楽の、醍醐味ですよね。』

 

今回は、以上になります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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