アルパカと聴く幸福なクラシック

クラシック音楽が大好きなアルパカが名盤を解説します。曲のなりたちや魅力、おすすめの聴き方もお伝えしますよ♫

春に聴きたい【おすすめクラシック15選】ピアノと合唱、オーケストラ

サティ:「あなたが欲しい…」《ジュ・トゥ・ヴー》【解説と名盤】

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その素直さが

ウラヤマシイ…♫

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(youtubeをポチって音楽を聴きながら読んでみてくださいね。”iPhoneの場合は全面表示されてしまったら2本指で内側にむけてピンチインしてください。”) 

 

ストレートな気持ちのあらわし方…。

 

でも、これが「フランス的」というものなのでしょうか…?

 

さて、今回は、サティにしては珍しく(?)明るくて素直な曲「あなたがほしい…」《ジュ・トゥ・ヴー》解説とおすすめ名盤を紹介です。

【ここをクリックすると名盤の解説へ飛びます】

【解説】「あなたが欲しい…」《ジュ・トゥ・ヴー》

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エリック・サティの音楽のこんな解説があります。

エリック・サティの音楽は(中略)コマーシャルや環境音楽としても使われていて、身近な音楽となっている。騒音にあふれた現代に生きるわたしたちの心に、サティの、単純だがみずみずしい音楽は、限りないなぐさめを与えてくれるものといえよう。

出典:志鳥栄八郎 著 「新板 不滅の名曲はこのCDで」P316より引用

 

  •  3つのジムノペディ
  • 梨の形をした3つの曲
  • ぶよぶよした前奏曲

サティの音楽は以上のような奇妙な題名の曲が多く、じつに個性的でもあるわけです。

でも、「あなたがほしい…」《ジュ・トゥ・ヴー》という曲は、サティにしては珍しく(?)誰でも聴きやすい内容になっています。

 

当時「スロー・ワルツの女王」と異名をとったポーレット・ダルティという女流のシャンソン歌手のために書かれました。

作詞はアンリ・パコーリでしたが、この後、男性目線から書いた詩も発表しています。

 

非常にストレートに恋心を表現していて読んでいる方が恥ずかしくなってくるほどの内容にはなっていますね(汗)

 

現在では歌はつけずに、サティの書いた曲のみで演奏されることが多くなってはいますが…。

【歌詞を解説】「あなたが欲しい…」《ジュ・トゥ・ヴー》

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ここでは、その「恥ずかしい歌詞」を紹介、解説しましょう。

女性版

歌詞:

あなたの悩み苦しみは

わかったわ、愛する人よ

あなたの思い、受け入れるてあげる

わたしをあなたのものとして…

慎みなんて、遠ざけて…

ましてや悲しみなんていりはしない

2人がしあわせに過ごすための

素晴らしい時間を持ちたいの

あなたが欲しい

 

私は悔やんだりはしない…

私の願いはただひとつ…

あなたのそばで、本当にすぐそばで

全ての人生を生ききること

私の体が、あなたの体に…

そして、あなたの唇が私の唇となる

さらに、あなたの心が私の心にとなり、

私の体のすべてが

あなたの体となることを望む

 

そうよ、あなたの眼のなかに

神様とのお約束が見てとれる

あなたの愛する心が、

わたしのなぐさめを求めるという…

いつまでも抱き合い、

熱い炎に焼かれながら

愛の夢のなかで

2つの魂を分かち合うという…

 

男性版

歌詞:

金色の天使よ、ほろよいの果実よ

魅力をはなつそのひとみよ…

君が欲しい、君が欲しくてたまらない

恋人になって欲しい…

僕の悩み苦しみをいやすために

さあ、おいで、おお、女神よ…

2人が幸福に過ごすための

大切な時を求めてる

君が欲しい…

 

君の美しい髪は

光の輪っかで輝いて…

その優美なブロンドで…

あたかも女神の髪のようだ

僕の体が、君の体に…

そして、君の唇が僕の唇となる

さらに、君の心が僕の心にとなり、

僕の体のすべてが

君の体となることを望む

そうさ、君の眼のなかに

神との約束が見てとれる

君の愛する心が、

僕のなぐさめを求めるという…

いつまでも抱き合い、

熱い炎に焼かれながら

愛の夢のなかで

2つの魂を分かち合うという… 

 

どうでしょう?

読んでいてツライくらいの恥ずかしさ…。

 

ただ、サティの作曲したピアノ曲自体は、飾り気がなく素朴なもので、とても心が洗われるようなピュアな1曲となっています。 

【名盤3選の感想と解説】「あなたが欲しい…」《ジュ・トゥ・ヴー》

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フィリップ・アントルモン:ピアノ 

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アルパカのおすすめ度★★★★★

【名盤の解説】

さわやかな風が通り頬をなでるような優しい響きのする名盤です。

クセの無さが欠点かもしれませんが、その自然な音のながれは逆に良いところでもありますね。 

パスカル・ロジェ:ピアノ

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アルパカのおすすめ度★★★★★

【名盤の解説】

淡々とした流れでありながらピアノの一音一音がキラキラしていてまぶしい名盤です。

どこか飄々とした魅力を放ちながら、本来のサティの音楽の持つアンニュイな雰囲気も忘れない

そんなフランスらしい響きの名盤のひとつですね。 

ジャン=イヴ・ティボーデ:ピアノ

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アルパカのおすすめ度★★★★★

【名盤の解説】

ところどころのニュアンスが、なんともカッコよくてニクい感じの名盤です。

本来あるサティ:「あなたが欲しい…」《ジュ・トゥ・ヴー》についている歌詞をこんな演奏つきで歌われたらクラっと来ちゃうかも…

現代的でとても洗練された名盤です。 

 

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【まとめ】「あなたが欲しい…」《ジュ・トゥ・ヴー》

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さて、サティ:「あなたが欲しい…」《ジュ・トゥ・ヴー》解説とおすすめ名盤はいかがでしたか?

 

時にはこんなストレートな気持ちの表現も、とくに日本人には必要なのかも…。

 

色んな気持ちや感情を隠すことで魅力を放つことはありますが、それだけだとなんか寂しい気もしますね。

 

そんな時はサティ:「あなたが欲しい…」《ジュ・トゥ・ヴー》をとくに「歌つき」で聴くのもアリかも…♫

 

日ごろの素直な気持ち…取り戻そ…♫♫♫ 

 

 

 

 

 そんなわけで…

 

『ひとつの曲で、

 

たくさんな、楽しみが満喫できる。

 

それが、クラシック音楽の、醍醐味ですよね。』

 

今回は、以上になります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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