アルパカと聴く幸福なクラシック

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クラシック音楽って【物語】

モーツァルト:弦楽四重奏曲第16番【解説と名盤2選|感想】

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明るさ

憂い…

そして、優しさ

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色んな要素、感情がひっそりこっそり隠れてる…。

さて、今回は、モーツァルト:弦楽四重奏曲第16番解説と魅力、おすすめ名盤を紹介です。

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【解説】モーツァルト:弦楽四重奏曲第16番

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モーツァルト:弦楽四重奏曲第16番のこんな解説があります。  

かなり入念な筆のあともみせており、とくに前半2楽章では、音楽的な内容も深みをもち、しかも半音階的性格によってロマンティックな色あいを強めているが、しかし、民族的要素もあるメヌエットと終曲との2楽章では、それとは対照的に、素朴さやハイドンへの接近を示しているところもある。

出典:石井宏・藤田由之・渡邊學而 共著 「モーツァルト名曲名盤101」P120より引用

《弦楽四重奏曲第16番》はモーツァルトの弦楽四重奏曲の代表的な6曲であるハイドン・セットの中の1曲です。

6曲の中ではあまり注目されることがありません。

ただ、解説にもありますように「入念な筆のあと」つまり何度かの書き直しをおこなった可能性が指摘されています。

インスピレーション型の最右翼とも言えるモーツァルトには珍しく、作曲に苦しんだのかもしれません。

何事も同じであると思いますが、人が創作活動をする際に新たな境地をひらく前には足止めをくらったような前へと進むことの出来ない苦しい時期があるものです。

きっとモーツァルトも《弦楽四重奏曲第16番》の作曲において、ひとつの壁を乗り越えるフェーズ(段階)にいたのかもしれませんね。

この頃のモーツァルトはハイドンの作曲したやはり6曲でセットになった《ロシア四重奏曲》に影響を受けていました。

そして《ロシア四重奏曲》から受けた感動、衝撃から作曲を始めたのが《ハイドン・セット》だったわけです。

そして、乗り超えるべき壁がこの《弦楽四重奏曲第16番》だったのかも…。

このあと作曲された《弦楽四重奏曲第17番「狩」》もモーツァルトの新境地とも言える新しさ、美しさを備えた名曲として誕生しています。  

【各楽章を解説】モーツァルト:弦楽四重奏曲第16番

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それでは、各楽章について解説します。

モーツァルト:弦楽四重奏曲第16番は第1楽章から第4楽章までの4曲で成り立っています。

第1楽章 アレグロ・マ・ノン・トロッポ(速く、しかしあまり速すぎないように)

本来明るくてきらびやかで喜ばしい性格を持つホ長調ですが、憂いを秘めた印象です。

「音や歌の重なり合う」ユニゾン、「痛みや苦しみをともなう」イメージの半音階で進む第1楽章は「本来、明るいはずの長調の曲を深みのある曲へと昇華」させています。

この部分がモーツァルトが弦楽四重奏曲の新しい境地を開くもととなった要素のひとつとは言えそうです。

とても淡々とした音の運びの中には色鮮やかな感情が浮き沈みしています。

  • ほがらかで
  • 明るくきらびやか…
  • なのに、どこかさみしげで…

そんな不思議な魅力を放つモーツァルトの隠れた名曲《弦楽四重奏曲第16番》の始まりの第1楽章です。 

第2楽章 アンダンテ・コン・モート(歩く速さで、動きを付けて、速めのテンポで)

半音階の持つ独特な魅力は第2楽章でも展開し、流れていきます。

ヴァイオリン2人とヴィオラひとりは、それぞれが物思いにふけり、憂いの感情を歌います。

しかし、そんな不安定な心情を持つ3人をチェロは無口に、そして優しく包み込むような低音で支えて微笑ましい…。

そんな「憂いと優しさとの両極端の感情」が入り混じりながら音楽がその存在を保っていると言えそう…。

…む?

「優しい」とは「ニンベン(イ)」に「憂い」と書くのか…。

なるほど、憂うヴァイオリンとヴィオラたちに寄り添う人…そう、チェロの優しさがいっぱい詰まってる…。

そんな魅力の第2楽章です。 

第3楽章 メヌエット:アレグレット(踊るように、やや速く):トリオ

第1楽章と第2楽章で感じられた

  • 明るさ
  • 憂い
  • そして、優しさ

は、第3楽章においてはかなり明るさに重きがおかれて楽しく展開します。 

第4楽章 アレグロ・ヴィヴァーチェ(快活に速く)

第3楽章で増していった明るさが第4楽章では明確になります。

そう、

  • 春のおとずれ
  • 幸福の予感
  • 楽しくも喜ばしい心

そんな底ぬけな明るさへと昇華してゆき、感動的に《弦楽四重奏曲第16番》をフィナーレへと導きます。 

【名盤3選の感想と解説】モーツァルト:弦楽四重奏曲第16番

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スメタナ四重奏団 

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アルパカのおすすめ度★★★★★

【名盤の解説】

技巧の高さは言うまでもありませんが、それとともにキラリと光るスメタナ四重奏団の調和した響きが嬉しい名盤です。

美しさのなかにふと感じられる寂しさと暖かさが流れています。

とくに夏の終りから秋へと向かい、そして冬へとたどり着くころに聴きたい感性的な名盤です。

エステルハージ弦楽四重奏団 

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アルパカのおすすめ度★★★★☆

【名盤の解説】

少し無骨さのある名盤ですが、それがなんとも言えない素朴な優しさにまで昇華されていて楽しい。

とつとつと喋って飾り気のない「嘘のない人」を思わせる素直さは聴いていて微笑ましいですね。

「上手すぎる」演奏も素晴らしいですが、ちょっとキラビヤカすぎて疲れることもあるものですが、そんな時にはエステルハージ弦楽四重奏団…ですね。

 

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【まとめ】モーツァルト:弦楽四重奏曲第16番

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さて、モーツァルト:弦楽四重奏曲第16番の解説とおすすめ名盤はいかがでしたか?

 

「彩度を落とした彩(いろど)りの豊かさ」

 

ちょっと言葉的にはつじつまが合わないな…。

 

う〜む、でも、そんなたとえが、もっとも合ってるような…気がしなくもない…かな?

 

ハイドン・セットの中では地味な存在な、モーツァルト《弦楽四重奏曲第16番》。

 

じっくり耳をかたむけて聴き込んでみると、たくさんな魅力が見つかりますよ。

 

ぜひ、一度聴いてみてくださいね♫ 

 

 

 

 そんなわけで…

 

『ひとつの曲で、

 

たくさんな、楽しみが満喫できる。

 

それが、クラシック音楽の、醍醐味ですよね。』

 

今回は、以上になります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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