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モーツァルト:ピアノソナタ第6番《デュルニッツ》【解説と名盤2選】

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フォルテピアノ

はじけるソナタ♫

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鍵盤楽器を即興で弾きまくるモーツァルトの前に現る、新時代の楽器フォルテピアノ。

楽器との出会いが生んだほとばしる創作意欲!

 

さて、今回は、モーツァルト:ピアノソナタ第6番《デュルニッツ》解説とおすすめ名盤を紹介です。

 

【ここをクリックすると名盤の解説へ飛びます】

【解説】モーツァルト:ピアノソナタ第6番《デュルニッツ》

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楽曲解説

モーツァルト:ピアノソナタ第6番《デュルニッツ》についてのこんな解説があります。  

第1楽章はいとも軽快な速さで陽気に鳴り響く。まさに軽騎兵のためのトランペットの歌である。第2楽章(アンダンテ)はポロネーズ風のロンド第3楽章は大きな主題と変奏である。短調の第七変奏ではミハエル・ハイドンの吐息がかすかに洩れ、第八と第十でははるかにベートーヴェンの響きが聴こえる。

出典:アンリ・ゲオン 著「モーツァルトとの散歩」p85より引用

 

モーツァルトの《デュルニッツ》と呼ばれるピアノソナタ第6番ですが、本来は第1番から第6番までの6曲を総称した呼び名です。

《デュルニッツ》の呼び名の由来としては当時バイエルン選帝侯の侍従で、音楽愛好家のデュルニッツ男爵の依頼によって作曲されたからです。

この際に第1番から第6番までの全6曲を作曲してデュルニッツ男爵の依頼に応えています。

当時19歳の若きモーツァルトはオペラ《偽の女庭師》の初演のためミュンヘンを訪れていました。

このミュンヘンで、モーツァルトはそれまで演奏していたチェンバロやクラヴィコードとは違った構造を持つフォルテピアノという楽器に出会います。

チェンバロやクラヴィコードと違って繊細に音の強弱がつけられることから、モーツァルトがとても気に入ったことも作曲動機につながっています。

 

早熟の天才モーツァルトと言われますが、鍵盤楽器の演奏においても、もちろんずば抜けた才能を発揮しています。

それなのになぜか鍵盤楽器の作品においては本格的に作曲し始めたのが19歳、モーツァルトとしては遅すぎます。

これは鍵盤楽器の演奏においては、ほとんどがインスピレーションのおもむくままに即興で弾きまくっていたことが原因ではないかと言われています。

つまり、

  • デュルニッツ男爵の作曲依頼
  • フォルテピアノという楽器との出会い

この2つがキッカケとなって18曲あるピアノソナタをはじめ、その他のピアノ作品が生まれていったと考えられています。

《デュルニッツソナタ集》全6曲の概要

ピアノソナタ第1番 ハ長調

モーツァルトの可愛らしさが感じられる曲。

ピアノソナタ第2番 ヘ長調

朗らかな雰囲気の感じられる1曲です。

ひるがえって第2楽章は憂いを秘めた短調の曲になっています。

ピアノソナタ第3番 変ロ長調

愉快で楽しい雰囲気を持っています。

ピアノソナタ第4番 変ホ長調

アダージョ(ゆっくりと)から始まるという珍しい曲で「癒やしの女神」という印象です。

《ピアノソナタ第4番 変ホ長調》の詳細はコチラ


ピアノソナタ第5番 ト長調

落ち着いた雰囲気で始まる曲で、第3楽章などはリズミカルな仕上がりになっていて特徴的です。

ピアノソナタ第6番 ニ長調

現在、本記事で解説している楽曲になります。

 

【各楽章を解説】モーツァルト:ピアノソナタ第6番《デュルニッツ》

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それでは、各楽章について解説します。

モーツァルト:ピアノソナタ第6番《デュルニッツ》は第1楽章から第3楽章までの3曲で成り立っています。

第1楽章 アレグロ(速く)

元気にはじけるモーツァルト

ピアノソナタの始まりだ!

陽気にはしゃいで駆け回る、それはまるで子どもたち

タンタンタンタンタンタンタン…♫

タンタンタンタンタンタンタン…♫

スタッカートではね飛んで!

大空目指して飛び上がる!

さあさ元気にはじけましょ!

さあさ元気にはしゃぎましょ!

さあさ元気に飛び上がろ!

 

第2楽章 アンダンテ(歩く速さで):ポロネーズ風ロンド

ゆったりとしたテンポのポロネーズ風の1曲です。

ポロネーズとはポーランドの民族舞踊のことですが、そんな民族風の装いをまといつつ展開する静かな楽章です。

 

第3楽章 アンダンテ(歩く速さで):主題と12の変奏

解説にありますようにハイドン風の第7変奏や、ベートーヴェン風な第8変奏や第10変奏の音世界が楽しめます。

モーツァルトによる「様々に洋装を変えて自分を楽しむ」ファッション的な鮮やかさがステキな最終楽章です。

この第3楽章が象徴するように、この後続く第7番以降のピアノ・ソナタたちは輝きはじめ彩りを増していくのです。

 

【名盤2選の感想と解説】モーツァルト:ピアノソナタ第6番《デュルニッツ》

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アルパカのおすすめ度★★★★★

【名盤の解説】

可愛らしくて清らかで…、そして振る舞い優しくて…

どこまでもモーツァルトを極めて…いえいえ、そうではありません。

すでにモーツァルトが身について、モーツァルトの笑いや息遣い…そしてため息そのもの…

「モーツァルトの、ヘブラーによる、みんなのためのピアノソナタ集」です。

ワクワク楽しく聴きたいですね。

 

ダニエル・バレンボイム:ピアノ

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アルパカのおすすめ度★★★★☆

【名盤の解説】

瑞々しい感性ときらめきが随所に感じられて心地いい名盤です。

少し早めのテンポを取りつつキレのいい演奏を聴かせてくれます。

スキのないスマートな印象で展開する様はさすがという感想も持ちます。

ただモーツァルトを柔らかく聴きたいという向きにはヘブラー版がオススメです。

ただ、磨かれた技巧と洗練された美しい音世界が堪能できるのがバレンボイムの名盤です。

 

【まとめ】モーツァルト:ピアノソナタ第6番《デュルニッツ》

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さて、モーツァルト:ピアノソナタ第6番《デュルニッツ》の解説とおすすめ名盤はいかがでしたか?

 

新しい楽器、フォルテピアノとの出会いが生んだ名曲ピアノソナタ第6番《デュルニッツ》。

若くて初々しく、モーツァルトらしい優美な魅力も詰まった名曲。

オススメです。

 

 

 そんなわけで…

 

『ひとつの曲で、

 

たくさんな、楽しみが満喫できる。

 

それが、クラシック音楽の、醍醐味ですよね。』

 

今回は、以上になります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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