アルパカと聴く幸福なクラシック

クラシック音楽が大好きなアルパカが名盤を解説します。曲のなりたちや魅力、おすすめの聴き方もお伝えしますよ♫

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サン=サーンス:ピアノ協奏曲第5番《エジプト風》【解説と名盤3選】異国情緒たっぷり、繊細な魅力もたゆたう名曲!

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彩り豊か…

歌う詩情が

エキゾチック♫

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エジプト旅行で得たインスピレーションからあふれ出る異国情緒

今回は、サン=サーンス:ピアノ協奏曲第5番《エジプト風》解説とおすすめ名盤を紹介します。

【ここをクリックすると名盤の解説へ飛びます】

【曲の解説】

晩年のサン=サーンスは、1年の大半を旅に過ごし、世界各地に足をのばした。彼は、そうした旅行で得た世界各地の印象を作品の上に反映させているが、この曲にも異国情緒がよくあらわれている。副題となっている「エジプト風」というのは、曲全体に東洋的な色彩が濃厚にあらわれ、 特に、第2楽章アンダンテには、エジプトを感じさせるようなエキゾティックな旋律が使われているからである。

出典:志鳥栄八郎 著 「新版 不滅の名曲はこのCDで」P211より引用

1896年6月2日に演奏家生活50周年を迎えたサン=サーンスの記念コンサートがサル・プレイエルにおいて行われました。自身で演奏するために書かれた曲がピアノ協奏曲第5番です。旅行好きのサン=サーンスがカイロに滞在中に作曲しエジプト風曲調の第2楽章を発想したことから「エジプト風」とも呼ばれます。

子供の頃から神童と呼ばれるほどの実力の持ち主だったサン=サーンスらしく高い技巧を要求される内容をもっていて魅力的な作品になっています。ピアニストであり作曲家でもあったルイ=ジョゼフ・ディエメに献呈。ディエメ自身はピアノ協奏曲第5番を「2台のピアノ版」に編曲を行っています。

初演:1896年6月2日サル・プレイエルにて

編成:

ピアノ独奏

弦5部、ピッコロ、フルート×2、オーボエ×2、クラリネット×2、ファゴット×2、ホルン×4、トランペット×2、トロンボーン×3、ティンパニ、タムタム

 

【各楽章を解説】

第1楽章 アレグロ・アニマート

サン=サーンス独自の親しみやすい旋律からはじまり、盛り上がったかと思うと美しくピアノが響きながら管弦楽が引き立てます。時にはメランコリックな展開を聴かせながら牧歌的な歌が基調となります。

朗らかで明るい楽章であり親しみやすい歌が心地よく流れます。ラストは静けさに覆われながらそっと音楽が閉じられていきます。

 

第2楽章 アンダンテ

エジプト風の異国情緒あふれる第2楽章が、《エジプト風》と副題のついた理由となりました。力強い始まりからしばらくすると、柔らかくメロディアスに展開します。

テンポが早まり、静かながらも弾むようなピアノと管弦楽が鳴りだします。しかし、再びゆったりと音が刻まれエキゾチックな雰囲気へと変化して消え入るように音は姿を消していきます。

 

第3楽章 モルト・アレグロ

ドン、ドン、ドン、ドンといったティンパニの音に合わせてピアノも鳴り、ある時点で熱気の高まりを聴かせます。弾むようなテンポを持ちながら舞曲風に雄々しく響くピアノと管弦楽が混ざり合っていきます

終始、華麗で元気いっぱいに鳴り響きます。時に情熱的に、時に荒れ狂うようにピアノが叫べば管弦楽はついて行き、管弦楽が高らかに響けばピアノも応えます。ただただ歓喜を歌い、燃え上がりながら全曲貫かれる感動的な高まりの最終楽章です。

 

【名盤3選の感想と解説】

アルド・チッコリーニ:ピアノ 
セルジュ・ボード:指揮 
パリ管弦楽団 

アルパカのおすすめ度★★★★★

【名盤の解説】

 イタリア人ながらフランスを中心に活躍して、近代フランス音楽を得意としたチッコリーニ。サン=サーンスのピアノ協奏曲も全曲録音しておりその中の名盤です。スタイリッシュな中に確かな技巧を駆使したピアニズムがサン=サーンスの美感にピッタリ

ボード指揮のパリ管弦楽団も骨太でしっかりとした音作りをしており、好感が持てます。少し録音は古くなりましたが、音楽性は十分伝わってきます。

 

パスカル・ロジェ:ピアノ 
シャルル・デュトワ:指揮 
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 

アルパカのおすすめ度★★★★☆

【名盤の解説】

繊細さを兼ね備えたロジェのピアノに惹かれます。デュトワ指揮するロイヤル・フィルハーモニー 管弦楽団が豊かに響く名盤です。彩り豊かなピアノと管弦楽の調和の魅力が全面に表出しており、情熱系よりは丁寧な音作りに重点がおかれている印象を受けます。

もちろんバランスの取り方のことであって、エキゾチックで盛り上がる場面では押し出しの強い面もしっかり聴かせてくれます。フランス系の音楽作りを得意とするアーティストたちが挑んだ香り高い名盤です。

 

ベルトラン・シャマユ:ピアノ 
エマニュエル・クリヴィヌ:指揮 
フランス国立管弦楽団 

アルパカのおすすめ度★★★★☆

【名盤の解説】

シャマユのピアノから細やかなニュアンスが伝わってきます。録音がクリアなこともありますが、テンポや音の強弱を自在に変化させながらサン=サーンスの歌心を表現していることが覗えます。クリヴィヌもフランス国立管弦楽団を存分に歌わせながら曲の持つ軽みと情熱を表しつつピアノと調和させています

華麗なフランス音楽といった風情で、サン=サーンスの豊かな音楽性をそのまま演奏に昇華した印象の強い名盤です。

 

Apple Music

Apple Musicで “紹介した名盤” が配信中

【まとめ】

サン=サーンスピアノ協奏曲第5番《エジプト風》の解説とおすすめ名盤はいかがでしたか?

彩り豊か…

歌う詩情が

エキゾチック♫

朗らかさや異国情緒、柔らかいメロディなどの要素が混在しながらまとまりをもった素晴らしい名曲。

ぜひ一度、聴いてみてくださいね。

 

 そんなわけで…

 

『ひとつの曲で、

 

たくさんな楽しみが満喫できる。

 

それが、クラシック音楽の醍醐味ですよね』

 

今回は、以上になります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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