アルパカと聴く幸福なクラシック

クラシック音楽が大好きなアルパカが名盤を解説します。曲のなりたちや魅力、おすすめの聴き方もお伝えしますよ♫

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ダンディ:フランス山人の歌による交響曲【晴れやかな名盤2枚と解説|感想】

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ほっこり、おおらか

ピアノも歌う

牧歌的な交響曲…♫

(第3楽章)

(youtubeをポチって音楽を聴きながら読んでみてくださいね。”iPhoneの場合は全面表示されてしまったら2本指で内側にむけてピンチインしてください。”)

え?

  • ピアノが脇役?
  • 牧歌的?
  • 民謡の魅力がいっぱい…?

今回は、そんな個性的で、「聴いて楽しい」ダンディ《フランス山人の歌による交響曲》解説とおすすめ名盤を紹介です。

【解説】ダンディ《フランス山人の歌による交響曲》

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「ピアノつきの交響曲♫」

とは、ブラームスのピアノ協奏曲に対して言われる言葉ですね。

でも、なかなかどうして…。

ダンディ《フランス山人の歌による交響曲》だってそうなんですよね。

しかも、こちらは題名自体も「交響曲」ということですし…。

また、この他に「交響曲」の中でも、まるで「協奏曲のように独奏楽器」が活躍する名曲も存在します。

それが、

  • ベルリオーズの《イタリアのハロルド》(ヴィオラが活躍)
  • ラロの《スペイン交響曲》(ヴァイオリンが活躍)

などですね。

 

ここで「面白いなあ」と思うのは、どの交響曲にも題名に「地名」が入っていること。

そして、それぞれの曲がモチーフとして、「その土地における独特の民謡が効果的に使われている」ということです。

そして、ダンディ《フランス山人の歌による交響曲》においては、南仏のセヴェンヌ地方の民謡を取り入れています。

南仏のセヴェンヌ地方は、ダンディのおじいさんの出身地で、子供のころに初めて訪れたダンディは一瞬で気に入り大好きになります。

そして、その後、夏になるたびに訪れるというほどでした。

そんなわけで《フランス山人の歌による交響曲》の別名を《セヴェンヌ交響曲》と呼ぶこともあるのです。
 

【各楽章を解説】ダンディ《フランス山人の歌による交響曲》

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それでは、各楽章について解説したいと思います。

ダンディ《フランス山人の歌による交響曲》は第1楽章から第3楽章までの3曲で成り立っています。

第1楽章 きわめて遅く、ほどよく生き生きと

ゆるやかな音運びによって歌われるのは夜明けのイメージでしょうか?

すると間もなく、ピアノが歌い始め、だんだんと光が降りてきて広大な山の風景を明らかにしていきます。

  • 限りなく広がる空
  • おいしい空気
  • まぶしいばかりの緑…

 

今日はスカッと気持ちいい晴れの日だよ!!

 

そんなイメージを感じるダンディ《フランス山人の歌による交響曲》第1楽章です。。。

 

第2楽章 きわめておだやかに、しかし遅くなく

静かにそよ風が吹く、山のコテージのバルコニー。

ピアノが語ればオーケストラが語り、オーケストラが語るとピアノが語る…。

そんな始まりの第2楽章です。

途中、一瞬だけ盛り上がりをみせますが、また、もとのピアノとオーケストラによる語らいの時が訪れます。

そして第2楽章は静かにその曲を終えていきます。

 

第3楽章 生き生きと

クライマックスはダンディ《フランス山人の歌による交響曲》の聴かせどころ…。

 

これがセヴェンヌの山の開放感!

 

底抜けに

  • 明るく!
  • 楽しく!!
  • めくるめく!!!

さあ…

  • 曲はノリノリ!
  • 気持ちは弾む!!
  • どこまでも、限りなく…!!!

 

民謡のリズムとメロディに乗って思い切り楽しもう♫

そんな愉快な最終楽章です!!! 

【2枚の名盤の感想と解説】ダンディ《フランス山人の歌による交響曲》

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シャルル・デュトワ:指揮 モントリオール交響楽団
ジャン=イヴ・ティボーデ:ピアノ

 

 

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アルパカのおすすめ度★★★★☆

【名盤の解説】

ダンディの牧歌的でおおらかな音世界を、華やかであり、また色鮮やかに表現された名盤です。

ティボーデのピアノも若々しくさわやかに弾いていて好感が持てます。

聴かせどころの第3楽章も、のびやかに歌わせているというイメージの名盤です。

全体的に軽やかに聴きたい時にいい名盤でもあります。 

 

ユージン・オーマンディ:指揮 フィラデルフィア管弦楽団
ロベール・カサドシュ:ピアノ

 

 

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アルパカのおすすめ度★★★★★

【名盤の解説】

デュトワの名盤と比べると豪華で重厚な印象の名盤です。

フィラデルフィア管弦楽団の骨太な構築感の中にも彩り豊かに響く音世界はダンディの作曲したセヴェンヌの山々の広々と限りなくづく緑の大地を想像させてくれます。

カサドシュのピアノはどこかクールで、おしゃれ感をもって存在しながら管弦楽を引き立てることに役割を見出しているように感じます。

ダンディ《フランス山人の歌による交響曲》はどこかピアノ協奏曲風に仕上がってしまうことが多いですが、この名盤はしっかり交響曲してるという印象です。

バランス的にはクライマックスの第3楽章が爆発的にパンチを浴びせてきて元気いっぱいに聴けて勇ましい!!

そんな名盤です。 

【まとめ】ダンディ《フランス山人の歌による交響曲》

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さて、ダンディ《フランス山人の歌による交響曲》の解説とおすすめ名盤はいかがでしたか?

  • ピアノが脇役?
  • 牧歌的?
  • 民謡の魅力がいっぱい…?

そんな特徴の1曲で、メロディも聴きやすくて気持ちいいダンディ《フランス山人の歌による交響曲》ですがなかなか演奏される機会は少ないですね。

 

でも…

 

「最近、どうも巣ごもり気味だし、ストレス溜まるなあ〜。」

そんなあなた…ダンディ《フランス山人の歌による交響曲》でも聴いて広大なフランスのセヴェンヌの山々に思いを馳せてみませんか?

 

 

 そんなわけで…

 

『ひとつの曲で、

たくさんな、楽しみが満喫できる。

それが、クラシック音楽の、醍醐味ですよね。』

 

今回は、以上になります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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