長雨のあとの、太陽のまぶしい光を、喜び勇(いさ)んで浴びてみよう!
- 【楽曲を解説】バッハ:ブランデンブルク協奏曲第2番
- 【各楽章を解説】バッハ:ブランデンブルク協奏曲第2番
- 【2枚の名盤を解説】バッハ:ブランデンブルク協奏曲第2番
- 【解説と名盤、まとめ】バッハ:ブランデンブルク協奏曲第2番
【楽曲を解説】バッハ:ブランデンブルク協奏曲第2番
バッハ:ブランデンブルク協奏曲第2番についての、こんな解説があります。
バッハは信仰心が篤く、生涯を通じて数多くの宗教音楽を書いたが 、ケーテンのレオポルト公につかえていた1717年から23年にかけての6年間は、教会音楽とは関係のない作品をたくさん生み出した。6曲からなるこの「ブランデンブルク協奏曲」もその一つで、1721年(36歳)に、ブランデンブルク公クリスティアン・ルートヴィヒに丁重な献呈文を添えて捧げられたものである。
出典:志鳥栄八郎 著 「不滅の名曲はこのCDで」p170より引用
このバッハ:ブランデンブルク協奏曲第2番は、トランペットの役割が大きいですね。
トランペットは「神様」や「王の権威」を象徴する楽器なのだそうで、このバッハ:ブランデンブルク協奏曲第2番でもその「神様」や「王の権威」の栄光を表現して大活躍♬
そして、トランペットはもちろん、リコーダー、オーボエ、ヴァイオリンの音たちもスカッと心を明るくしてくれる、気持ちのいい1曲ですね。
またバッハ在世当時のトランペットは弁のついていない管のみの楽器だったそうで、くちびるの動きや息の速さや強弱の微妙な変化によって、音の調節をしていたとのことです。
そんなわけですから、超絶技巧が必要だったことでしょう。
そして、それゆえにトランペット奏者は尊敬もされていたとのことですね。
【各楽章を解説】バッハ:ブランデンブルク協奏曲第2番
この曲は第1楽章から第3楽章までの3曲で成り立っています。
このバッハ:ブランデンブルク協奏曲第2番の、各楽章の調性(曲そのものが持つ音の高さや雰囲気)がもつイメージとともに解説しますね。
第1楽章「ヘ長調(イメージ:優しさ、若葉色)」
長い間、雨続きだったのに瞬間的に、パッとまばゆいばかりの光が、スカッと差してきたイメージですね。
「『うつむき加減なその顔を、少し、あげてみませんか?』
そしたらほんの少しだけ、ほんの少しの間だけ、明るい光を浴びれるよ♬」
そんな語りかけが聴こえて来そうです。
でも…ほんの少しの間でも、優しい光が臨んだら、きっと元気は続いてく。
そんな明るい光で寄り添ってくれる1曲です。
第2楽章「ニ短調(イメージ:宗教的な響き。古風な印象、黄土色)」
ここでは、このバッハ:ブランデンブルク協奏曲第2番の、主役であるトランペットはお休みです。しばしの間、静かに昔を懐かしむ感じの、瞑想的な1曲ですね。
第3楽章「ヘ長調(イメージ:優しさ、若葉色)」
再び、高らかに、トランペットが歌い出します♪
可愛らしく透明な羽を思い切り伸ばして愉(たの)しむ天使の舞のようです♬
【2枚の名盤を解説】バッハ:ブランデンブルク協奏曲第2番
カール・リヒター:指揮 ミュンヘン・バッハ管弦楽団
バッハ演奏の模範、あるいは古典と言っても過言ではないと思います。
格調高く、また品のあるブランデンブルク。
その揺るがない音楽構築で、『バッハ演奏ここにあり!』という1枚です。
「主張らしいものは聴き取れず、また謙虚でありながら、しかし確固たる主張を感じるこのアルバム♬」
一聴の価値、アリですね。
トン・コープマン:指揮 アムステルダム・バロック管弦楽団
「バッハ在世当時はきっとこんな音、演奏を聴いていたに違いないよね♬」
そんな思いをふつふつと起こさせてくれる、古色蒼然(こしょくそうぜん)としたいい意味での古めかしさがあります。
また200年以上もさかのぼった時代の趣(おもむ)きのある鉄の錆びたような味わいのアルバムとも言えます♬
この1枚もググッと心に染み込んできますね。
アルパカは複雑化した現代の便利な世の中で、ふと息苦しい空気を感じる時がよくあります。
そんな際に、ホッとひと息つける、そんな「素朴さから発される癒やし」をこのアルバムの中に感じますね。
Apple Musicで “紹介した名盤” が配信中
【解説と名盤、まとめ】バッハ:ブランデンブルク協奏曲第2番
さて、バッハ:ブランデンブルク協奏曲第2番、名盤の紹介と解説はいかがでしたか?
会社がイヤで、どうも気分も乗り気でない。
そんな時は、トランペットや、リコーダー、オーボエ、ヴァイオリンが大活躍の「ブランデンブルク協奏曲第2番」の名盤に耳を傾けたいですね。
そして、少しずつ、少しずつ、気分を明るく、上げていけるのがこのバッハ「ブランデンブルク協奏曲第2番」の楽しみですね。
そんなわけで…
『ひとつの曲で、
たくさんな、楽しみが満喫できる。
それが、クラシック音楽の、醍醐味ですよね。』
今回は以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
こんな明るい曲も…。