アルパカと聴く幸福なクラシック

幸福なひとときを与えてくれる、クラシック音楽との出会い

ラヴェル「ラ・ヴァルス」【名盤も解説!】色彩の魔術にかかる快感に耳をゆだねよう♬

f:id:happy-alpaca:20191205064539j:plain

雲間を舞台に舞う、踊る。
そんな華やかで、色あざやかな人びとに、心、合わせて舞い、踊ろうよ♬


ラヴェル: ラ・ヴァルス

(youtubeをポチって音楽を聴きながら読んでみてくださいね。”iPhoneの場合は全面表示されてしまったら2本指で内側にむけてピンチインしてください。”)

「また沈没か。。。」
生まれてからこのかた内気な性格で、人とあってもどこかキョドってる(挙動不審)。
そんなアルパカは、好意を寄せる女性に声をかけても、何をしゃべっていいのかわかりません。
そのため、あわあわしてしまい、時がすぎるとともに無口になっていく。
その結果、だんだん疎遠になっていって「結局沈没」…という展開を経験したことがしばしば…。
お別れした後、風に吹かれる枯れ葉を見下ろしながら、トボトボとうつむく帰り道。
ふと気を取り直して、イヤホンを耳にします。
すると、どうでしょう。
聴こえてきますよ♬

ラヴェル作曲の「ラ・ヴァルス」のパッと華(はな)やぐ音楽が…。 

1.ラヴェル「ラ・ヴァルス」を解説

今回は”オーケストラの魔術師”と呼ばれるラヴェルの「ラ・ヴァルス」という曲について書いていこうと思います。

こんな解説があります。

 ラヴェルのオーケストラ曲といえば、「亡き王女のためのパヴァーヌ」や「ボレロ」といった作品が知られているが、そのほかにも多くの傑作を残している。これらの管弦楽曲はいずれも、”オーケストラの魔術師”とまでいわれたラヴェル独特の、華麗で色彩豊かなオーケストレーションが万全に発揮された音楽となっている。出典:志鳥栄八郎 著 「不滅の名曲はこのCDで」より引用

ラヴェルが 「ラ・ヴァルス」を作曲していた時期は、ラヴェルにとって、失意の時期にあたります。
ちょうどこの頃、第一次世界大戦が勃発します。そのためラヴェルは従軍せざるを得なくなります。
担当は輸送兵、つまり戦場で様々な物資を運ぶのがお仕事です。
実際の戦いには参加しないものの、各地で人の死やそれにともなう悲惨な状況を見たことでしょう。それがもとで、ラヴェルは肉体的にも精神的にも健康を害します。
そして、それに追い打ちをかけるように、非常に慕っていた母親を亡くすという不幸にも見舞われたようですね。
そんな「失意の数年」を過ごしたあとに、作曲されたのがこの「ラ・ヴァルス」です。
すっかり落ち込み、ふさぎ込んだ数年の後に、縮みきったバネが、力強くはね返すように「明るくて、華やかな1曲」が誕生!!

そんな1曲がラヴェル作曲の「ラ・ヴァルス」と言っていいと思います。 

「ラ・ヴァルス」とは英語で言うところの「ザ・ワルツ」つまり、「これぞ!ワルツ!!」とでもいう感じです。
でも、ラヴェル自身は、尊大な(人をえらそうに見下すような)性格ではなかったので、いわば、ちゃんと訳すとすれば、「これぞ、フランスのワルツ」(本来、ワルツの本場はウィーンです)くらいの意味合いにとっていいのかもしれません。
まあ、いずれにしても、この曲が「ワルツ」の性格をもった明るくて華やかな1曲であるということには変わりはないですね。

f:id:happy-alpaca:20191205123451j:plain

2.ラヴェル「ラ・ヴァルス」の曲を解説

それでは、ラヴェル「ラ・ヴァルス」の曲そのものについて解説したいと思います。

ラヴェルはこの「ラ・ヴァルス」について次のような一文を書いています。

「渦巻く雲の切れ目から、ワルツを踊っている、たくさんのカップルが見え隠れします。
その雲がだんだん晴れてくると、くるくると回りながら踊っているたくさんの人たちでにぎわう、ひときわ大きなサロンが見えてきます。
その踊りのサロンは、だんだん明るくなっていき、シャンデリアの華やかな光が散乱し、音楽は響きわたる。
そう、それは、19世紀の王宮です。」

この文の流れと同じように、音楽は作られています。
つまり、「雲の切れ目に、ぼんやり見えてきた踊るカップル」のように静かに、そして、メロディラインもぼんやりとした感じに始まります。
すると、だんだんに「踊っているたくさんの人たちがはっきり見えて来る」ようにメロディラインがはっきりしていきます。
さらに、ワルツ特有の「ブンチャッチャ、ブンチャッチャ」というリズミカルな三拍子のメロディがハッキリと明確に奏でられていきます。

音楽が進むにしたがって、「シャンデリアの華やかな光が散乱し、音楽が響きわたる」ように展開し、盛り上がり、そして、終わっていきます。

f:id:happy-alpaca:20191205123924j:plain

3.ラヴェル「ラ・ヴァルス」の2枚の名盤を解説

では、そんな「華やかで楽しい」ウキウキする2枚の名盤を解説します。

3-1.ジャン・マルティノン:指揮 フランス国立管弦楽団

ラヴェル「ラ・ヴァルス」は、華やかな1曲ですが、だからといって、あまりにも豪華絢爛(ごうかけんらん)に演奏しすぎるのはどうもしっくり来ない感じがするなあ。
そんな風に感じるのですよね。
それならば、ほどよく力強く、またほどよく繊細なこの1枚はいかがですか?
フランス生まれのマルティノンがフランスの作曲家、ラヴェルの音楽をフランスのオーケストラを指揮してのフランス的エスプリ(知性)の効いた演奏…かな♬

雲の切れ目に浮かぶ踊る人たちの、モヤっとした表現からして、繊細に始まり、華やかに展開してからも、どこかしら品がある。
そんな演奏ですね。
冒頭で紹介したアルパカの経験のように、うつうつとした心のときに、スマホに入ってるこの名盤をポチれば、そっと寄り添ってくれて、元気もくれる。そんな名盤なのですよ♬

 

3-2.ピエール・ブーレーズ:指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

「『音の良さ』も考慮に入れたいな。」
そんなことを考えるなら、このブーレーズ指揮の洗練されつくした音に酔うのもアリですね。
”オーケストラの魔術師”と呼ばれたラヴェル作曲の「ラ・ヴァルス」を「現代の”音の魔術師集団”と言っていい、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団」の演奏で聴く。
また、近現代の曲を演奏すると、それこそ魔術的な美しいアンサンブル(楽器同士の調和)で指揮するピエール・ブーレーズならではのラヴェル「ラ・ヴァルス」を聴かせてくれます♬

 

まとめ

さて、名盤の紹介と解説はいかがでしたか?
どうも最近、憂うつだし、クサクサして、気持ちが落ち込みがち。
そんな時は、ラヴェル「ラ・ヴァルス」のような華やかな音楽に耳をかたむけてみるというのもアリですね。
今回紹介した以外の【名盤】も、たくさんありますよ〜♬

f:id:happy-alpaca:20191205124455j:plain

  そんなわけで…

 

『一つの曲で、たくさんな楽しみが満喫できる。

      それがクラシック音楽の醍醐味ですよね。』

 

今回は以上になります。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。