颯爽(さっそう)と氷上を舞うフィギュアスケーターのように、心も軽く楽しもう!
【楽曲のなりたちを解説】「スケーターズワルツ」
19世紀のフランスの上流階級では一時期、スケートが流行ったことがあったようでして、このワルトトイフェル作曲の「スケーターズワルツ」もそれがもとで、作曲されたようですね。
また、この曲の具体的なイメージは、パリの森林公園「ブローニュの森」にあったスケート場とのことです。
その場で、インスピレーションを得た後に、作曲されたのですね。
ちなみに作曲者のワルトトイフェルは「フランスのワルツ王」とか、「フランスのヨハン・シュトラウス」と呼ばれているようです。
つまり、「ワルツを作曲した有名作曲家といえば、ウィーンで活躍したヨハン・シュトラウスです。
でも、ワルトトイフェルはフランスの作曲家であるわけです。」
そんなわけで、フランスでワルツ作曲家と言えば、ワルトトイフェルというくらいの知名度です。
ただ、フランス国内では、ワルトトイフェルは時を追うごとに忘れられていったそうで、むしろ、その名はこの曲を演奏する機会が多いドイツ圏でのほうが有名とのこと。
ちょっと「スケート」のことを調べてみました。
古来、雪国では、物資の輸送手段として有効だったのは、ソリであったことでしょう。
でも、それを足元につけて滑って、移動しようと考えたのは面白い発想ですよね。
過去の遺跡から発見された遺物からわかったのは、動物の骨を削ったものを履き物の下につけて現在のスケートのように滑っていたとのことです。
思えば、アルパカも子供の頃にスケートリンクで滑ったことはありますが、根っからの運動オンチなアルパカは前につんのめり、後ろに尻もちをつきながらの走行を繰り返し、なかなか上達しなかったものです。
そんなアルパカを横目に、後ろ向きで「スウーッ」と進み、プロ並みの技術とドヤ顔で遠ざかっていく同年代の子供たちをうらやましくながめていたのも、今ではなつかしい記憶です(T ^ T)
【楽曲を解説】「スケーターズワルツ」
ワルトトイフェル作曲の「スケーターズワルツ」は静かなホルン(丸い形をした可愛らしい管楽器)が歌い出すところから始まります。
そこから徐々に様々な楽器の音が重なり合って、ハーモニーを作り上げていきます。
そんなハーモニーは静かなものから、だんだんに明るくてほがらかなものになっていきます。
まさしく透明な氷上(ひょうじょう)を反射する、まぶしい光の粒の中、スケーターたちが走りぬけていく印象の曲調に発展していきます♬
作曲者のワルトトイフェルの曲で有名なワルツ『女学生』という曲もありますが、明朗闊達(めいろうかつたつ)といますか、明るくおおらかな曲調のものが多いですね。
【名演奏を紹介】「スケーターズワルツ」
うーん、有名な曲なのに、「スケーターズワルツ」の収録されたCDは少ないのですよね。
フランスだけでなく、日本でもだんだんと忘れられていくのでしょうか。
ちょっとさみしいですが、いい曲は後代まで残したいものです。
フランツ・バウアー=トイスル:指揮 ウィーン・フォルクスオーパー管弦楽団
日ごろ、フィギュアスケートの番組などを見ていますと、氷上を所せましと華麗に舞うスケーターたちの活躍が、まぶしいくらいに輝いていますね。
バックに流れる音楽も、現代的で洗練されたものが多いのにも驚きます。
そんな最近の素晴らしい音楽もいいですが、アルパカがまだ小さかったころ、スケートを表現した音楽としては、ワルトトイフェル作曲の「スケーターズワルツ」を思い浮かべることが多かったものです。
現在ではすっかり古くなり、忘れ去られた感のあるワルトトイフェル作曲の「スケーターズワルツ」。
それでも、そのメロディの親しみやすさや、心地よさは今聴いても色あせることはないですよね♬
【解説と名盤、まとめ】「スケーターズワルツ」
さて、「スケーターズワルツ」、名盤の紹介と解説はいかがでしたか?
なんだか気持ちが沈み気味だし、なかなか上昇気流に乗らないな…。
そんな時はスカッと明るい、「スケーターズワルツ」を聴いてみませんか♬
そんなわけで…
『ひとつの曲で、
たくさんな、楽しみが満喫できる。
それが、クラシック音楽の、醍醐味ですよね。』
今回は以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
↓こんな有名な曲も