アルパカと聴く幸福なクラシック

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モーツァルト:交響曲第35番《ハフナー》【2枚のおすすめ名盤解説と感想】明るく元気に盛りあがろう

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「勇壮で豪華な祝典的要素を持った」1曲です。 

【解説】モーツァルト:交響曲第35番《ハフナー》

 モーツァルトは、…父レオポルトを介して、ハフナー家から新しいセレナードの作曲を依頼された。それは、ハフナー家の当主ジークムントが貴族に列せられた祝宴の席で演奏するためのものであった。ところが、モーツァルトはそのころ多忙をきわめていたので、1楽章ずつできあがるはしからザルツブルクの父親のもとに送った。そんなわけで、出来ばえを確かめる暇もなく注文主に作品を渡してしまったのだが、のちに戻ってきた草稿を見て、意外とよく書けているのに満足した彼は、そのなかから2曲を削り、そのまま交響曲として発表した。それがこの曲だったのである。元来祝典用に書かれた音楽だけあって、明るく華麗な美しさにあふれた曲となっている。

出典:志鳥栄八郎 著 「不滅の名曲はこのCDで」p27より引用

 

【各楽章を解説】モーツァルト:交響曲第35番《ハフナー》

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第1楽章:アレグロ・コン・スピリート(活き活きと速く)

勇ましく、また明るい、ほがらかな一曲です。

ハフナー家の豪華なサロン文化が目に浮かびますね。

そうとう高度で、知的な会話に花が咲いて、そのバックにはモーツァルトの音楽が流れるなんて、なんともぜいたくなことですよね。

第2楽章:アンダンテ(歩く速さで)

お話しを続けていたら、ちょっと疲れちゃったといったタイミングでのひと休みという感じの曲。

ゆっくりお酒を飲みながらバルコニーで、静かに月の光を浴びている。
そんな感じですかね。
 

 

第3楽章:メヌエット(踊るように)

疲れもとれて、少し踊りましょうか。

そんな感じの明るい感じの曲です。

楽しい時間はまだまだこれから、踊ろよ、踊ろ。

いつまでも。

 

第4楽章:プレスト(きわめて速く)

再び第1楽章のような、どうどうとした勇ましさが戻ってきます。

まぶしいうたげも、クライマックスに突入というところでしょうか。

明るく元気な音楽は最大の盛り上がりをみせます。 

 

【名盤を解説】モーツァルト:交響曲第35番《ハフナー》

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アルバムもどうどうとした祝典、おごそかな祝典、軽妙な祝典、様々なお祝いの性格をあらわしたたくさんのものがありますね。

その中から2つほど紹介しますね。

 

ヨーゼフ・クリップス:指揮 コンセルトヘボウ管弦楽団

クリップスの音楽作りはモーツァルトに合う繊細な演奏。ハフナー交響曲のようなどっしりとした力強い曲には合わなそうに思えます。しかし、モーツァルトの音楽は勢いの中にも常に内在する優美さです。

クリップス自身がモーツァルトの音楽を深く敬愛して、一音一音を深く深く考えて、作り上げているということなのかもしれません。モーツァルトの音楽を大切にする思いが伝わってきます。  

 

クリストファー・ホグウッド:指揮 エンシェント室内管弦楽団

クリストファー・ホグウッドはモーツァルトの交響曲全曲を録音するという偉業を成し遂げました。

モーツァルトの時代のころの音世界を研究し尽くして、現代によみがえらせることによって、すごく新鮮な感動を与えてくれましたよね。

語り口は不器用な古楽器を使用しての演奏ですが、不器用だからこそ伝わる「純朴な心」ってあるよなあ。

そんな感動をおぼえてしまうのです。 

Apple Music

Apple Musicで “紹介した名盤” が配信中

 

【解説と名盤、まとめ】モーツァルト:交響曲第35番《ハフナー》

さて、モーツァルト:交響曲第35番「ハフナー」、名盤の紹介と解説はいかがでしたか?

輝かしい貴族の豪華なサロンを彩るモーツァルトの交響曲第35番「ハフナー」。

日本では、そしてましてや庶民では、ますます味わえない「やんごとなき人びと」の世界で流れていた音楽ですが、モーツァルトやその他の西洋音楽が残っていることで、現代では、耳でだけなら私たちでも楽しめる。

そんな世界になりました。

日常の喧騒や忙しさからくる疲れをとるためにもクラシック音楽は、なかなかいいものです。 

そんなわけで、

 

『ひとつの曲で、

たくさんな、楽しみが満喫できる。

それが、クラシック音楽の、醍醐味ですよね。』

 

それでは、最後にまとめを記しておきますね。

 

今回は以上になります。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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