アルパカと聴く幸福なクラシック

クラシック音楽が大好きなアルパカが名盤を解説。曲のなりたちや魅力、おすすめの聴き方を解説します。

プーランク:グローリア【2枚の名盤を解説】楽天的な光あふれるミサ曲

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音楽のいたずら小僧!
『プーランク』の明るいミサ曲、

ユーモアあふれる『グローリア』を聴こう♫

完成は1959年のようです。

本来、「グローリア」と言えばキリスト教の信者さんが歌う「ミサ曲」。

けれども、この曲の当時の評価としては最悪。

キリスト教音楽としては「陽気すぎる」「軽薄だ」などの辛口な意見もあったようですね。

たしかに、「ミサ曲」にしては、どこかあっけらかんとしたユーモアの効いた朗らかさも感じますので、それがこんな辛口な意見につながったのかもしれません。

でも、やっぱり、プーランクの音楽には「ウィットに富んだオシャレ感」があります。

これはフランス人の芸術家のもつ独特の香りと言えそうですね。

「ちょっと気分の軽い、よく晴れたお休みの日に耳を遊ばせたい。」
そんな時に聴くといいですよね。 


プーランク:グローリア(第2曲 われら主を讃え)

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【解説】プーランク:「グローリア」

プーランクは30代の後半の頃に2人の友人を亡くしているそうです。

その経験がきっかけで「ミサ曲(宗教的な内容をもつ曲)」を作るようになったとのことですが、そのあたりのことを、指揮者のニコラ・ルイゾッティが対談で語られている記事を見つけました。

ルイゾッティ

人間というのは、…ある年齢に達すると時間が過ぎてゆく、ということを実感するようになります。
それは彼の場合、友人たちが死んだことをきっかけに起こりました。
プーランクがグロリアを書いた時、彼は時の無常を強く感じていたと思います。
つまり人生は短く、時に滑稽で虚しく、はかないのです。

…グロリアの始まりは、人生の始まりです。
輝かしく、力に満ちている。
そこには希望があります。
一方曲の終わりにも、希望が現れています。
しかし、それはこの世における希望ではない。
最後のピアニッシモは、天国での希望を表現しています。
こうして現世の希望と来世の希望が、ひとつの作品のなかで融合されます。 

出典:ベルリン・フィル・ラウンジ:第63号より引用

では、具体的な内容をみていきますね。

【各曲を解説】プーランク:グローリア

この曲は第1楽章から第3楽章までの3曲で成り立っています。それでは、各楽章について解説したいと思います。

第1曲:「栄光あれ!」

どうどうとして、力強い始まりですね。
まさしく「栄光」と言うにふさわしい一曲です。

第2曲:「我ら主を讃え」

明るくて楽しい雰囲気を持った「ミサ曲らしからぬ」一曲です。

おそらく、このあたりが「陽気すぎる」とか「軽い」印象を与えたのではないかなと思うわけですが、本当のところ、どうであったのかは、わかりかねています。

でも、クリスチャンの方たちは、たしか「幼な子のような心」を大切にしているはずですから、こんな元気で陽気な曲は、あってもいいものなんじゃないでしょうか。

う~ん、どうなんだろう…。

 

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第3曲:「主なる神よ、天の王」

2曲目の明るさとは打って変わって、静かで、物思いにふけるような感じの曲です。

美しい女声のソロで歌われていきます。

第4曲:「ひとり子なる主イエス・キリストよ」

これも2曲目ほどではないとはいえ、明るい一曲です。

やさしい気持ちの表れた一曲のように感じます。

 

第5曲:「主よ、神の子羊」

少し暗い基調の曲ですね。

親しい友を失ったころのプーランクの心情が表現されているのかもしれません。

女声(じょせい)ソロとそれを複数の男声(だんせい)と女声がバックから支える感じのつくりの曲ですね。

第6曲:「父の右に座すお方」

再び、力強い曲が奏でられます。

いままでの「明るさ」や「静けさ」「敬虔(けいけん)さ」などの要素がこの曲に盛り込まれていて、このグローリアという曲のクライマックスをかざるに、ふさわしい曲と言えますね。

【名盤を解説】プーランク:グローリア

プーランクのミサ曲というのは聴く機会が少ないため、アルバムも多くありませんね。
今回は印象的な第2曲目に重点をおいて聴いてみたいと思います。

ジョルジュ・プレートル:指揮 フランス国立放送局管弦楽団

プーランクと親交のあったこのジョルジュ・プレートルがこの曲のパリにおける初めての演奏を行っているとのことですね。
本演奏での第2曲目は弾むようなテンポがいかにも楽しげでいいですね。
「なるほどこの曲の第2曲目って本来こんなに楽しいものだったのだな」と思わせてくれます。

ミシェル・コルボ:指揮 グルベンキアン財団管弦楽団

ミシェル・コルボがこういう「声楽曲」を演奏したら、舌を巻く美しさですね。
こういった第2曲目の明るめのミサ曲を演奏しても、その気品や香りの良さがそこなわれることはありませんよね。

 

【解説と名盤、まとめ】プーランク:グローリア


 さて、プーランク:「グローリア」は、どこかあっけらかんとしたユーモアの効いた朗らかさ。
そして、フランス人作曲家、プーランクのいくぶんかのウィットがきいて、皮肉をこめたミサ曲は、いかがなものですか…? 

 

そんなわけで、 

 

『ひとつの曲で、

たくさんな、楽しみが満喫できる。

それが、クラシック音楽の、醍醐味ですよね。』

 

今回は以上になります。 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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