アルパカと聴く幸福なクラシック

クラシック音楽が大好きなアルパカが名盤を解説します。曲のなりたちや魅力、おすすめの聴き方もお伝えしますよ♫

秋に聴きたい【おすすめクラシック15選】

クラシック音楽って【物語】

モーツァルト:ピアノと管楽のための五重奏曲【解説|感想|名盤5枚】もっともモーツァルトらしい名曲のひとつ…♫

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あのモーツァルトの

最高傑作…?

そう、この曲こそ…♫

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モーツァルト自身「最高のもの」認めた奇跡1曲。

  • ほっこりと
  • 優しく、
  • 降りそそぐ…

そんな、木洩れ日のような名曲

 

そう、今回は、そんなとっても気になるモーツァルト《ピアノと管楽のための五重奏曲》解説とおすすめ名盤を紹介です。

【ここをクリックすると名盤の解説へ飛びます】

【解説】モーツァルト《ピアノと管楽のための五重奏曲》

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【解説】モーツァルトの手紙

1784年4月10日、モーツァルトが、ウィーンから父親宛てに送ったこんな手紙があります。  

どうぞお許し下さい、こんなに長いあいだご無沙汰したことを。でも私がこのごろどんなに忙しいか、ご存じですね。3つの予約発表会で大いに評判を上げました。(中略)非常な喝采を受けた五重奏(ピアノと管楽のための五重奏曲)を書いたのですが、自分ではこの五重奏は、これまで書いた最高のものだと、考えています。オーボエー1、クラリネット1、ホルン1、ファゴット1、それにピアノから成り立っています。お父さんに聴いていただけたら、と思います!それに演奏がまたどんなに美しかったことか!

 出典:柴田治三郎  編訳 《モーツァルトの手紙(下巻)》P100より引用

 モーツァルト自身の言葉で「これまで書いた最高のもの」という曲が《ピアノと管楽のための五重奏曲》です。

 

これは大きな驚きの言葉ととれます。

なぜなら、あれだけ多くの作品を遺しつつ、どれも名曲ばかりのモーツァルト自身が「最高のもの」つまり「最高傑作」というのですから…。

 

もちろん、この手紙を書いた頃のモーツァルトは28歳ですから、この後に作曲した作品の中に、さらなる「最高傑作」が生まれた可能性はあります。

ただ少なくとも、この28歳の時点でのモーツァルト自身の《ピアノと管楽のための五重奏曲》への評価は「最高傑作」であったことは間違いなさそうです。 

【解説】初演の風景

初演は1784年4月1日ウィーンの《ブルク劇場》においてでした。

この初演の際、《ピアノと管楽のための五重奏曲》以外にも《ピアノ協奏曲第15番》と《ピアノ協奏曲第16番》もモーツァルト自身がクラヴィアを弾いて演奏しています。

 

以上の曲、つまり

  • 《ピアノと管楽のための五重奏曲》
  • 《ピアノ協奏曲第15番》
  • 《ピアノ協奏曲第16番》

の3つは、ピアノがメインの曲でありながら、どの曲も管楽器の歌に重きをおいた名曲で、管楽器のもつ独特な

  • 柔らかさや
  • 素朴さや
  • あたたかさ

が、活かされた「思いやりと明るさの魅力」に満ちた曲で「なんともモーツァルトらしい曲目」であったと言えそうです。

 

また、この初演の演奏会の広告には、

「まったく新しい大規模な五重奏曲」

と書かれていたという記録が残っていますが、このことからもモーツァルトの《ピアノと管楽のための五重奏曲》 に対する意気込みが感じられます。

 

ちなみに初演が行われた「ブルク劇場」は、モーツァルトの傑作オペラ

  • 《フィガロの結婚》をはじめ
  • 《後宮からの誘拐》や
  • 《コジ・ファン・トゥッテ》の

初演会場となった、なんとも記念すべき劇場でもありますね。 

【各楽章を解説】モーツァルト《ピアノと管楽のための五重奏曲》

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それでは、各楽章について解説します。

モーツァルト《ピアノと管楽のための五重奏曲》は第1楽章から第3楽章までの3曲で成り立っています。

第1楽章 ラルゴ:アレグロ・モデラート(表情ゆたかにゆったりと:ほどよく速く)

ふわり…そよ風…。。。

  • 静かで透明なピアノ…
  • 素朴で優しいオーボエ…
  • さみしげで美しいクラリネット…
  • 空間を舞うホルン…
  • おどけて笑うファゴット…

さあさ、個性いっぱいな楽器、仲間は集まった。

そんな序章から始まる、モーツァルト《ピアノと管楽のための五重奏曲》。

 

そして序章を終えて歌い出すメロディ…

5つの楽器は、あい集(つど)う

踊る踊るよ、楽器は踊る…

色とりどりの個性が踊る…

手を取り合って踊るよ踊る…

そして歌うよ楽器は歌う…

優しい気持ちを風にのせ…

歌という名の風にのせ

5人は歌うよ睦まじく…

ゆかいに歌うよ、楽器は歌う…。

第2楽章 ラルゲット(表情ゆたかにゆったりと、やや速く)

本来主役のピアノ…。

でも第2楽章では分散和音を心地よくピアノが歌えば、それにのって管楽器たちが語りだす…。

そんな場面が微笑ましいですね…。

なんだか楽しい午後のこと…

風がそよ吹く午後のこと…

歌が聴こえて心地いい…

そんな静かでささやかな…

なんだかうれしい午後のこと… 

第3楽章 アレグレット(やや速く)

少しだけアップテンポな3楽章…。

弾んでる

スキップしたよな

音たちが

舞って舞っては

舞い上がる

それでも流れは

ゆったりと、

小川のように楽しそに…

歌は続くよ

楽しそに…♫

ワクワク

ニコニコ

楽しそに…♫

ケラケラ笑って

楽しそに…♫  

【名盤5選の感想と解説】モーツァルト《ピアノと管楽のための五重奏曲》

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アルフレッド・ブレンデル:ピアノ
ハインツ・ホリガー:オーボエ
ヘルマン・バウマン:ホルン 他
 

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アルパカのおすすめ度★★★★★

【名盤の解説】

ブレンデルのピアノが発する音の粒たちがキラキラと弾けて光り、それに合わせて管楽器たちも愉快に嬉しげに会話するさまが美しい名盤です。

  • みずみずしく
  • 鮮烈で
  • ウキウキ気持ちがノッてくる…

そんな演奏者の「心からモーツァルトをリスペクトしつつも存分に演奏を楽しんでる」。

そんな風景がうかがえる名盤です。 

イングリット・ヘブラー:ピアノ
バンベルク管楽五重奏団
 

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アルパカのおすすめ度★★★★★

【名盤の解説】

モーツァルトをモーツァルトらしく…

  • 優雅に
  • 優しく
  • 朗らかに

演奏できる最高のモーツァルト弾きのひとりがイングリット・ヘブラーですね。

全く飾らない…なのに、いついかなる時にも、全編にほっこりとしたあたたか味がある名盤…。 

ヘブラーとともに歌う管楽器たちの歌も、いかにも楽しげで嬉しそうに聴こえてきます。

こんなにも純粋で無垢なモーツァルトは珍しく、やっぱりこんな澄んだモーツァルトで聴く《ピアノと管楽のための五重奏曲》がクセになる。

そんな名盤です。 

ウラディーミル・アシュケナージ:ピアノ
ロンドン管楽合奏団

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アルパカのおすすめ度★★★☆☆

【名盤の解説】

ソロイスティックなブレンデルとは対象的で「調和的な室内楽らしい楽しみ」に満ちた名盤です。

アシュケナージのピアノの主張が足りなく感じる向きはあるかもしれませんが、こんな仲睦まじい演奏ならむしろ微笑ましいですね。

とくにその特徴が活きているのが第2楽章で、優しくもあってまた心地良い響きは印象的です。

全体としてもまとまりのある安定感のある名盤と言えそうです。  

ジョス・ファン・インマゼール:フォルテピアノ
オクトフォロス管楽合奏団メンバー

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アルパカのおすすめ度★★★★☆

【名盤の解説】

なんとも雅(みやび)やかで品のある18世紀の響きが楽しめる名盤です。

やや枯れた味わいのフォルテピアノの音に素朴な趣きがあって面白い。

少し管楽器の主張が強めでフォルテピアノが沈みがちに感じますが、これはこれで室内楽的な雰囲気が楽しめます。

現代的で華やかな演奏もいいですが、こんな飾り気のない名盤もたまにはいいものです。 

ルドルフ・ゼルキン:ピアノ
アンソニー・ギグリオッティ(クラリネット) 他

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アルパカのおすすめ度★★★☆☆

【名盤の解説】

瞑想的な静けさが感じられる名盤です。

主義や主張を取り除いた上で、モーツァルト自身が持っていたであろう《ピアノと管楽のための五重奏曲》への思いを感じ取りながら

  • 深く…
  • 清く…
  • 心を澄ませ…

沈黙を守りつつ、それぞれの楽器が「ソレ」だからこその個性を花開かせた名盤です。

どこまでもモーツァルトの真意を汲み取ろうと挑んだある意味で「野心的な名盤」とも、また言えそうですね。  

 

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【まとめ】モーツァルト《ピアノと管楽のための五重奏曲》

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さて、モーツァルト《ピアノと管楽のための五重奏曲》の解説とおすすめ名盤はいかがでしたか?

モーツァルト自身がこの五重奏は、これまで書いた最高のもの」という驚きの1曲、《ピアノと管楽のための五重奏曲》。

 

もちろんモーツァルトの曲はどれも名曲なので「なぜこの曲が…?」と思うかもしれせん。

でも確かに《ピアノと管楽のための五重奏曲》から感じられる

  • 柔らかさや
  • 素朴さや
  • あたたかさ

は、聴いていてなんとも心地いいものですね。

 

さあ、耳を澄まして心静かに聴いてみませんか?

 

28歳の時点での天才モーツァルトの自信と喜びに満ち満ちた名曲《ピアノと管楽のための五重奏曲》を…♫ 

 

 

 

 そんなわけで…

 

『ひとつの曲で、

 

たくさんな、楽しみが満喫できる。

 

それが、クラシック音楽の、醍醐味ですよね。』

 

今回は、以上になります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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