アルパカと聴く幸福なクラシック

クラシック音楽が大好きなアルパカが名盤を解説。曲のなりたちや魅力、おすすめの聴き方を解説します。

ショパン:ノクターン第2番【おすすめ3枚と名盤を解説】瞑想と癒やしを優しさとともに…。

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夜の孤独のためいきと、

深い癒(い)やしのすき間には、

こんな音楽、流れてる…♬


ショパン: ノクターン第2番

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【その意味と作曲背景を解説】ショパン:ノクターン(夜想曲)第2番

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「恋人を想う」心の情景をテーマにした曲♬

そんなイメージの強い「ノクターン(夜想曲)第2番」です。

しかし、本来の意味は「夜の情緒」を表現したもので、いわば、「夜をのんびりとしみじみと感じながら過ごす」気持ちをあらわした曲と言っていいかもしれません。

下記の解説があります。

ショパンは、よく男性的な面と女性的な面とをあわせもった作曲家だといわれているが、「夜想曲(ノクターン)」は、その女性的な面のあらわれたもっともよい例といえよう。夜想曲(やそうきょく)というのは、夜の静けさをあらわすかのような、夢想的で物憂い感じのする音楽のことで、イギリスの音楽家ジョン・フィールドの創作したものである。ショパンは、このフィールドの夜想曲を研究して手を加え、芸術的に完成させたのであった。

出典:志鳥栄八郎 著 「不滅の名曲はこのCDで」p298より引用

 

 このような解説ですが、実際にはショパン「ノクターン(夜想曲)2番」は、もう少し深くて、ブルーな心の背景をもとに作曲された形跡があります。

つまり…

1830年11月、20歳のショパンは音楽家としての活動を広げるべく、ポーランドのワルシャワを旅立ち、オーストリアへと向かいます。

しかし、それから間もなくして、ポーランド国内で革命運動が起こります。

これは、「ロシア帝国の支配に対するポーランドの反乱」でした。

ショパンの旅仲間は反乱に合流するために引き返しますが、ショパンはそのまま、オーストリア(ウィーン)へ向かい、音楽活動を行います。

この時、ショパンも祖国へ戻ろうとしたようですが、父親から説得されて、心ならずも旅を続けたようです。

しかし、やはり、祖国のことが気にかかり、活動に専念できなかったのでしょうか。

演奏会を開いたり、出版をしても良い結果が得られずに、失意の底に沈みます。

そんな精神的打撃を受けつつも、作曲活動をしていた頃の曲、「ノクターン(夜想曲)第2番」。

若い感性のほとばしる、ショパン「ノクターン(夜想曲)2番」がそんな背景のなかで作曲されたというのは驚きですね。 

以上の解説のような、背景も持ちつつ、「夢想的で物憂い感じ」であり、また瞑想的でもある、ショパン「ノクターン(夜想曲)2番」。

ショパン「ノクターン(夜想曲)2番」が、多くの人たちに好まれるのは、そんな作曲背景を超えて、メロディの美しさや、心の柔らかい部分に届くから、感動するのだと思います。

【全曲の中から名曲を解説】ショパン:ノクターン(夜想曲)第2番

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ショパンのノクターンは、本来、1番から21番までの21曲があります。

「ノクターン」の意味としては修道院などで、夜に行われるお祈りや瞑想のこと」も意味します。

とても心の落ち着く曲が多く、「2番」以外にも「20番」も有名です。

ちなみに「20番」は「遺作」という副題も付けられていて、映画「戦場のピアニスト」でも使用されたことで有名です。

ここで、印象的な曲を、「印象的に解説」します。

ノクターン(夜想曲)第1番 変ロ短調 作品9-1

「物憂い」セピア色の情景が浮かんできます。

もう戻ることのない故郷、ポーランドのワルシャワを思ってのことでしょうか。

ショパンは、故郷で起こる動乱を思います。

「自分は、ここで、こうして音楽活動をしていていいのか。」

「家族は?親戚は?恩師は?そして、国を取り返すために戦う友人たちは?」

そんなことが、心をおおい、気が気ではなく、たくさんの葛藤をかかえていたのかなと想像してしまいます。

ノクターン(夜想曲)第8番 変ニ長調 作品27-2

見ている夢は、透明で、

わずかに淡い「ターコイスブルー」。

音もなく進む、夢のなかの車から見えるのは、

見渡すかぎりの碧(あお)い海。。

そして、さらに見上げれば、そこにもやっぱり青い空。。。

どれもこれもが透明で、淡くてきれいなジュエリーランド。。。。。

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ノクターン(夜想曲)第9番 ロ長調 作品32-1

窓からは、柔らかい朝の光が差し込んできます。

無色のカーテンは静かな風に遊ばれます。

舞踏会に踊るドレスのすそのようなカーテンが、スローモーションで揺れるイメージですかね。

ノクターン(夜想曲)第13番 ハ短調 作品48-1

どんよりと、曇った空から落ちるのは、

大地を刺すよな銀の糸…。

それを眺めてしかたなく、ほおずえついて過ごす午後…。

ノクターン(夜想曲)第20番 嬰ハ短調「遺作」

この頃のショパンは片思いの恋をしていました。

相手はソプラノ歌手で、コンスタンツヤ・グワトコフスカと言いました。

ショパンの、ピアノ協奏曲第2番のアダージョは、「彼女を想って書いた」と言われるくらい想いを寄せていたようです。

ショパンにとって、とても重要な女性だったようですね。

しかし、彼女は、資産家の貴族と結婚を決意、ショパンの片思いの恋は、終わりを告げました。

そんな頃に作曲されたノクターン(夜想曲)第20番「遺作」。

女性をしたう思いと、別れの哀しみが、ないまぜになりながらも、美しい旋律で彩られています。

 

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【5枚のおすすめ名盤を紹介】ショパン:ノクターン(夜想曲)第2番

鈍感で、劣等感が強いために、落ち込むことのよくあるアルパカです。

そんなアルパカの感傷的な気分のとき、また、こころ癒やされたいときに聴きたい。

そんなショパン「ノクターン2番」のこんな名盤たちに触れて、自分を取り戻してみませんか?

アルテュール・ルービンシュタイン

情に流されすぎずに、しっかりとした構築美を見せながらも、ショパンの持つ感情表現の細やかさや、繊細なキラメキが失われることはありあません。

とてもバランス良くまとまっていながら、決してと感性の発露が失われない演奏ですね。

マリア・ジョアン・ピリス

一音一音が光のつぶのように輝きを放つ名盤ですね。

女性ならではの優美な感性も感じます。

積極的な主張がありながらも、鼻につくことのない心地よさは、彼女の天真爛漫さの表れ…なのかな。

ウラディーミル・ホロヴィッツ

天の一角から、ズバッと降りてくるインスピレーションを受け取るセンスの鮮(あざ)やかさは、やっぱり絶品。

鍵盤をタッチする、ニュアンスのはしばしに、ホロヴィッツにしか表現でき得ない、「粋(いき)」であり「匠(たくみ)」でもあるホロヴィッツ。

ピアノ表現の可能性を教えてくれますね。

辻井伸行

なんとも優しく、よどみなく流れる川のような音はこびが、気持ちいいですね。

本来のショパン「ノクターン第2番」を飾り気なく、純粋無垢でありながら、華やか。

そしてその華やかさに楚々とした可憐さがありますね。

冒頭の解説にあったように「女性的」な面を感じたいならこの1枚ですね。

サンソン・フランソワ

「華麗さ」と「優美さ」をバランスよく聴きとりたいなら、フランソワがいいのではないでしょうか?

様々なショパン「ノクターン2番」を聴いた後に、ちょっと原点に立ち戻ろうかと、ふと振り向くと聴こえてくる。

そんな、たしかな音たちの珠(たま)の如き、輝きと、行き過ぎることのない主張とが心地よい香りとなって漂いますね。

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【解説と名盤、まとめ】ショパン:ノクターン(夜想曲)第2番

さて、ショパン:ノクターン(夜想曲)第2番、名盤の紹介と、解説はいかがでしたか?

若くて多感なショパンの、キラメクばかりの感性がギュッと詰まった「ノクターン(夜想曲)第2番」

イライラしたり、心がすさんだような時に、さわやかな清涼感を与えてくれることは間違いありません。

ぜひ聴いてみてくださいね〜音符

 そんなわけで…

 

『ひとつの曲で、

たくさんな、楽しみが満喫できる。

それが、クラシック音楽の、醍醐味ですよね。』

 

今回は以上になります。

 最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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