アルパカと聴く幸福なクラシック

クラシック音楽が大好きなアルパカが名盤を解説します。曲のなりたちや魅力、おすすめの聴き方もお伝えしますよ♫

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ベートーヴェン:交響曲第7番【5枚の名盤の感想と解説】強烈なスピード感とワクワクの1曲!!

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日頃のうっぷんを晴らしたい時に聴きたい!

自由奔放!

痛快無比!

激しいインパクト!!


ベートーヴェン: 交響曲第7番:第1楽章

ドラマ「のだめカンタービレ」のテーマ曲や、映画「英国王のスピーチ」の重要な場面に使われて、有名!

ベートーヴェンの交響曲のなかでも、「ひときわパンチが効いてノリがいい!」

ベートーヴェン:交響曲第7番を解説です!!

【解説】ベートーヴェン:交響曲第7番

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ベートーヴェン:交響曲第7番の痛快さを思わせる、こんな解説があります。 

「第7番」は、あたかもギリシャ神話の酒神バッカスの狂乱のように、強烈なエネルギーの爆発と、運命を足蹴(あしげ)にするようなたくましさにみちているのである。

リストがこの曲を「リズムの神化」といい、また、ワーグナーも「舞踏の神化」といっているように、この曲の大きな特徴は、全体をつらぬく、その生命力にあふれたリズムである。

これほどリズムを重用し、それを絶妙に展開した交響曲は、当時としては型破りのものであった。

出典:志鳥栄八郎 著 「不滅の名曲はこのCDで」p39より引用

ベートーヴェンの活躍した当時としては、こんなエネルギッシュで力に満ちた曲は、珍しいものだったのですね。

そんな、聴いて元気なれる、ベートーヴェン:交響曲第7番を解説!

【各楽章を解説】ベートーヴェン:交響曲第7番

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この曲は第1楽章から第4楽章までの4曲で成り立っています。

第1楽章「ポコ・ソステヌート−ヴィヴァーチェ(やや音の長さを保持してー快速に)」

 「ジャン!」

と、始まりはしますが、その後はオーボエが、メロディを歌いながら、スロー気味のテンポで、音楽は流れていきます

そして、金管楽器も歌いながら、弦楽器や打楽器も応援に入ります。

その後、テンポは一気にあがり、白熱していきます。

その熱は、時と音符を重ねるごとに、温度を増し、光を増していきます。

そんな音楽は、紆余曲折を繰り返しつつ、昇華して盛り上がっていく。

そんな1曲です

第2楽章 アレグレット(やや速く)

ワーグナーをして、「不滅のアレグレット」と言わしめた名曲

「アレグレット(やや速く)」という表示ですが、どこか葬送行進曲的な重厚感のある1曲です。

ベートーヴェン:交響曲第7番全体的に元気のいい音楽の中で、キュッと引き締めて、バランスを取ってくれる、ニクイ役割の楽章ですね。

第3楽章 プレスト(きわめて速く)

淡々としたテンポを刻みつつ、それに乗せられたメロディたちは華々しく勇壮です。

第4楽章へ向けての序章ふうの、ベートーヴェン:交響曲第7番の中では、元気だけど、ほんの少しだけ抑え気味の1曲。

第4楽章への橋渡し的なものを感じます

第4楽章 アレグロコンブリオ(陽気に速く

ワーグナーの語った「舞踏の神化」の真骨頂!!!

そんなイメージがピッタリの1曲。

前触れもなく、いきなり、

ジャン!ジャカジャン!!

ジャン!ジャカジャン!!

と始まります。

予告や助走なんて、まだるっこしい!

制約、一気に全面解除!!

踊れや踊れの酒の神、バッカスも大狂乱!!

そんな、楽天的な自由な曲に、天使も、そろって踊りだす!!!

そんな「ベートーヴェン:交響曲第7番」を象徴する1曲です。

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【アルパカの体験談を解説】ベートーヴェン:交響曲第7番

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20代のはじめ、初めて、オーケストラをライブで体験しました

その曲目が、ベートーヴェン:交響曲第7番でした。

その頃、「聴く音楽はロック!!」という友人が、いました。

ある日、こんな会話を交わしました。

 

友だち「ベートーヴェン、聴きに行くの?あの音楽室に、飾ってあった気難しそうなおっさん?

 

アルパカ「う、うん、まあ…。」

 

友だち「わけわかんねえ…。」

 

アルパカ「そ、そ、そうだよね。…うん。そうかも…ね。」

 

そんなやり取りをしながら、あまり話題にするような内容では、なかったかなと内心、思ったアルパカでした。

でも、その次にその友だちから発された言葉が意外でした。

 

友だち「チケット俺の分も取っといて…。

 

アルパカ「…え?…でも…。」

 

友だち「え?無理そう?」

 

アルパカ「いや、そんなことは無いけど…。」

 

そして、コンサートの当日、その友だちとともに、聴きに行きました。

そして、そのコンサートの帰り道…。

 

友だち「か、感動〜!」「俺、こういうノリのいいヤツ、好きだわ!!」

…ですって…。

 

ベートーヴェン:交響曲第7番は、映画やドラマでもよく使用されるくらい、いい曲だからというのもありますが、本当に多くの人を魅了してやまない1曲なのですね。

【5枚の名盤を解説】ベートーヴェン:交響曲第7番

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カルロス・クライバー:指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

アルパカおすすめ度★★★★★

【その躍動感】解説!

その若々しい感性と躍動感は、クライバー独特のものですね。

リズミカルで、ドラマチック、また、知性の光も見せながら、ベートーヴェン:交響曲第7番の魅力をあますところ無く引き出しています。

酒の神、バッカスも踊りだす、ノリと切れの良い名盤です! 

ヘルベルト・フォン・カラヤン:指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

アルパカおすすめ度★★★★☆

【そのテンポ】解説!

クリアで整った中に、速めで気持ちいいテンポで進む名盤

洗練され、磨き抜かれた音世界は、「ベートーヴェン:交響曲第7番」に似つかわしい。

一言で言って、「カッコイイ」という表現がピッタリの、誰が聴いても心地いい名盤です!! 

ブルーノ・ワルター:指揮 コロンビア交響楽団

アルパカおすすめ度★★★★☆

【その精神性】解説!

カッコよく、イキに演奏するのにピッタリの、ベートーヴェン:交響曲第7番ですが、あまりの盛り上がりに「疲れ」を感じたらこの名盤です。

ベートーヴェン本来の、厚みのある音楽性を思い出させてくれますし、「人間性の善なること」を疑わないワルターの精神や音楽性が感じられる名盤でもあります。

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ブルーノ・ワルター:指揮 コロンビア交響楽団

ヘルベルト・ブロムシュテット:指揮 スターツカペレドレスデン

アルパカおすすめ度★★★★☆

【その伝統】解説!

ドイツの伝統的な響きに浸りたいときには、スターツカペレドレスデンと、指揮者ブロムシュテットの慎み深く、練り上げられた名盤がいいですね。

ドイツの伝統的で堅牢でありながら、磨き抜かれた柔らかさをあわせ持ちます。

さまざまな要素が織り込まれた美しい響きを堪能したいときに聴きたい名盤です。 

サー・ネヴィル・マリナー:指揮 アカデミー室内管弦楽団

アルパカおすすめ度★★★★★

【高い品性】解説!

前述したとおり、アルパカにとっての、初のコンサート体験の曲目は、ベートーヴェン:交響曲第7番でした。

そして、指揮者はこのサー・ネヴィル・マリナーでした。

あの感動は、忘れようにも忘れられませんね。

本来、勢いのある、ベートーヴェン:交響曲第7番を、品性をまとった音楽として、作り上げながら、最終楽章の爆発もどこか、「上品な音展開」

そんな、なんとも素晴らしい「品性と構成力」を感じる名盤

アルパカ的には、ナツカシイ思いで、涙の出る名盤です。 

【解説と名盤、まとめ】ベートーヴェン:交響曲第7番

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さて、ベートーヴェン:交響曲第7番の名盤の紹介と、解説はいかがでしたか?

ロックもいいけど、クラシック音楽にだって、ベートーヴェン:交響曲第7番のようなノリと勢いのある曲もあるものです。

固定観念を吹き飛ばして、クラシック音楽に身を…いや、耳をゆだねてみませんか?

 

 そんなわけで…

 

『ひとつの曲で、

たくさんな、楽しみが満喫できる。

それが、クラシック音楽の、醍醐味ですよね。』

 

今回は以上になります。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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