アルパカと聴く幸福なクラシック

クラシック音楽が大好きなアルパカが名盤を解説します。曲のなりたちや魅力、おすすめの聴き方もお伝えしますよ♫

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ビゼー:組曲「カルメン」【感想とおすすめ名盤を解説】燃える前奏曲とあらすじ

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恋の炎!

たぎる情熱!

燃える感情は止められない!!


ビゼー: 歌劇「カルメン」 前奏曲

不良なヤツらが活躍し、

嫉妬にかられた人殺しもアリ!

現代で言う、ストーカー事件!!

そんな、いかにもガラが悪い内容であっても人気。

ビゼー:組曲「カルメン」のあらすじと、その魅力を解説です!

【ストーカー事件物語!!】【あらすじ解説】
ビゼー:組曲「カルメン」

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ビゼー:組曲「カルメン」のもととなる劇は、現代で言うところのストーカー事件とも言える内容です。

簡単にあらすじをご紹介しましょう。

第1幕 カルメン、ホセを誘惑する!

タバコ工場で働く女工、カルメン

彼女は、流れ者(ジプシー)でした。

女性でありながら、血気盛んなカルメンはある日、工場でケンカ騒ぎを起こして、牢屋に入れられることになります。

護送を担当するのは兵士ホセ

彼は、カルメンお得意のお色気で、誘惑されます。

誘惑されたホセは、カルメンにメロメロになり、逃してしまいます

「後で、酒場で落ち合いましょう」と言葉をかけながら、去っていくカルメン。

その後、ホセは逃亡を助けた罪で、牢屋へ入れられてしまいます。

第2幕 カルメンの心変わり…

カルメンのお色気に惑わされて、まんまと恋のドツボにハマったホセ。

ホセには、ミカエラという生真面目な女性と婚約していたにもかかわらずにです。

そして、一ヶ月後、出所するホセは、カルメンに、会いに酒場にいきます

そこで「私を愛しているなら密輸団に入って!」とすすめられます。

しかし、ホセは、

「いや、兵士として、軍に復帰する」とカルメンに伝えます。

そこに軍の上官がやってきて、カルメンに、

「こんな身分の低いヤツと恋してんのか?」と吐き捨てるように言います。

それに腹を立てたホセは、上官とケンカになります。

そして、それを助けたのが、密輸団のメンバーたちでした。

結果的に軍に逆らい、行き場を無くしたホセは、密輸団に加わる結果に…

なんとも、優柔不断な奴、ホセなのでした(汗)

第3幕 ホセ、密輸団を去る

心優しい婚約者ミカエラは、ホセを、説得するべくやって来ます。

「私の愛するホセ、あなたは汚(けが)れてしまった。けれども、私はあなたを連れ戻します」

そんな決意で、ホセの心を取り戻そうとします。

ミカエラはホセの母親が危篤であることを伝えながら、ホセに帰郷するよう説得します。

もうすでに、ホセに気のないカルメンは、

「帰れ、帰れ」と叫びます。

そして、カルメンに心をひかれつつも、ホセは帰郷することになります

第4幕 嫉妬にかられるホセ…その結末

1ヶ月後の闘牛場、カルメンの前に、ホセがあらわれます。

カルメンが、新しい恋人である、「闘牛士のエスカミーリョ」を愛していることを知るホセ。

しかし、未練タラタラのホセは、しつこく復縁を迫ります。

しかし、カルメンは、

「私の愛する人はエスカリーニョよ!」

と、言いながら、以前、ホセからもらった指輪を投げつけます。

その行為にワラワラと体をふるわせ、怒りをおぼえ、我を忘れるホセ

気がつくと、短剣を抜き、カルメンを刺していたのでした。

そして、カルメンは息絶えてしまいます。

「おお!愛するカルメン!!」

と、叫びながら、我に返る、呆然(ぼうぜん)とするホセ。

そして、物語は悲劇のまま、終わっていくのです。

【おすすめ名曲を解説】ビゼー:組曲「カルメン」

ビゼー:組曲「カルメン」のもととなる劇の内容は、あらすじを紹介しました。

この劇を全編を見たり、聴いたりすると2時間30分を超えるものなってしまいます。

それは、なかなか大変です。

そこで、歌を抜いた音楽として編曲されたのが、組曲「カルメン」というわけです。

この編曲をしたのは、作曲者ビゼーの友人のエルネスト・ギローでした。

そして、実際に、組曲「カルメン」を演奏する際は、一部を省略したり、順番を変えたりしながら、自由に演奏されることが多いですね。

その中から、親しみやすくまた、おすすめな曲を、解説していきましょう。

前奏曲

(冒頭に動画あり)

ジャンジャカジャカジャカ、

ジャンジャカジャカジャカ、

ジャンジャカジャカジャカジャーン♫

あまりにも有名な1曲です。

情熱的で活動的なカルメンと、その魅力に翻弄(ほんろう)される男たち

あるいは、闘牛における命がけの緊張感の中、血気さかんに、そしてアクティブに活躍するさまをイメージ出来ます。

ノリが良くて、誰もが元気になれる、パワーが充電できる1曲

アルパカが小学校の低学年のころ、オーディオが大好きな叔父の家の、大きなステレオの、大きなスピーカーから初めて聴きました。

ステレオの前で、音楽にノッて、姉とともに飛び回って、楽しんだ経験のある、思い出の深い1曲でもあります。

底ぬけに元気で、明るい「カルメン」の舞台、スペインの燃えるような情熱が、存分に表現されていますね。

間奏曲


第3幕への間奏曲

フルートがやさしく歌い、それをサポートするさわやかなハープの音色

まるでシルクのような肌ざわりの1曲。

クラリネットやオーボエなどの管楽器もソロに加わりながら、静かな調和を釀(かも)していきますね

これも有名で、演奏される機会が多いですね。

ハバネラ


ハバネラ(サラサーテ編曲)

本来の劇では歌詞つきで歌われるハバネラです。

「恋は野をゆく鳥、誰も手なづけられない」

「あなたが私を愛さなくても、私があなたを愛する!!」

「私に愛されたら気をつけなさいな」

なかなか情熱的ではありますが、音楽じたいは、淡々とリズムを刻みながら進みます。

でも、それだからこそ、伝わる「情熱」ってありますね

【3枚のおすすめ名盤を解説】ビゼー:組曲「カルメン」

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それでは、おすすめ名盤の解説をしていきましょう。

チョン・ミョンフン:指揮 パリ・バスティーユ管弦楽団

アルパカおすすめ度★★★★☆

全体的に速めのテンポでキレが良く、ノリがいい

しかもズッシリと懐が深いところも随所にのぞかせる。

しかし、ロマンティックな曲に移ったとしても性急な感じは、ありません。

とたんに優美であざやかな音楽が展開しますね。

最後まで面白く聴ける構成力のある名盤です。

シャルル・デゥトワ:指揮 モントリオール交響楽団

アルパカおすすめ度★★★★☆

色彩豊かに展開する名盤

主人公のカルメンが情熱的に、そして、色っぽく舞う姿が想像できて楽しい。

デゥトワが、「音の魔術師」と異名をとるだけあって、聴くものを極彩色の音の魔法にかけてくれる、「美の名盤」

一度かかったらやめられない、「魔法」にあなたもかかってみませんか?

ヘルベルト・フォン・カラヤン:指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

アルパカおすすめ度★★★★☆

組曲だけでなく、歌も聴きたいならこの名盤

情熱の中に、「優美な感性」を表出するアグネス・バルツァの歌うカルメン

そして、優柔不断な中にも「『威厳』の隠し味」を含めたホセ・カレーラスの歌うホセ役の息がピッタリ。

さらに、カラヤンの妥協を許さない完璧な音作りとそれに全面的に応えていくベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の究極の美が結実した稀有なる、おすすめ名盤です。

【解説と名盤、まとめ】ビゼー:組曲「カルメン」

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さて、ビゼー:組曲「カルメン」のおすすめ名盤の紹介と、解説はいかがでしたか?

ガラの悪い奴らも活躍しちゃう物語「カルメン」

そして、何と言っても、カルメンのあざやかなまでに、情熱的な恋心!

そんな熱いおすすめ名盤に触れて、ストレス解消!!

…といきませんか。

 

 そんなわけで…

 

『ひとつの曲で、

たくさんな、楽しみが満喫できる。

それが、クラシック音楽の、醍醐味ですよね。』

 

今回は以上になります。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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