アルパカと聴く幸福なクラシック

クラシック音楽が大好きなアルパカが名盤を解説します。曲のなりたちや魅力、おすすめの聴き方もお伝えしますよ♫

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ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー【その意味|感想とおすすめ名盤解説】ジャズ要素満載!退屈を吹きとばすクラシック

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「クラシック音楽なんて退屈で聴いてられないぜ」という方でも、

「そんな退屈、吹き飛ばす名曲、ありますぜ!」 

それが「ラプソディ・イン・ブルー」 


ガーシュウィン: ラプソディ・イン・ブルー

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【意味も解説】ガーシュウィン :ラプソディ・イン・ブルー

この曲は、ピアノを必要とするところにひとつの特徴がある。ガーシュウィンはピアノが達者で、初演のときのピアノも自分で担当したほどである。しかも、ガーシュウィンは、この作品全体に豊富な楽想を盛り込み、ジャズの書法も大胆に取り入れ、当時の沈滞気味のアメリカの交響楽界に新風を注ぎ込んだのである。そして事実、この曲の登場以後アメリカのいわゆるクラシック系の作品でも、ジャズの書法を積極的にとり入れたものが目立って多くなったのである。
出典:門馬直美 著 「管弦楽・協奏曲名曲名盤100」p202より引用

解説にあるように、ジャズの要素をふんだんに取り入れたクラシック♬

つまり形式にとらわれない自由な楽曲!!

それが「ラプソディ・イン・ブルー」という言葉の意味でもあるのです。

さて、ではこの曲の作曲経緯や感想などについて書いていきます。

【作曲までのできごと】ガーシュウィン :ラプソディ・イン・ブルー

作曲を依頼したのは、ポール・ホワイトマン。その名の通り「ポール・ホワイトマン楽団」の指揮者をされていた方でした。

このときのエピソードとして面白いお話が残っています。

当時、ホワイトマンは、人気の作曲家だったガーシュウィンに作曲を依頼しようと考えます。

そのために行ったことが新聞で「ホワイトマンがガーシュウィンに作曲を依頼」というウソの記事を書かせるということでした。

そして、その記事を見つけたガーシュウィンが、ホワイトマンのところに抗議に現れます。

しかし、ホワイトマンはガーシュウィンをなだめながら、「新聞の記事に書かれてしまったことだし、どうかこの依頼をうけてくれ」と強く願います。

そして、見事、このラプソディ・イン・ブルーの作曲依頼を成功させたとのことですから、大したものです。 

楽曲のくわしいこと

「ぷうううわわわあああ~わあああああ~♪♪♪

曲のはじめに、いきなりクラリネットのおどけて、ふざけた歌い出し。

その後、さまざまな楽器が楽しく語らうように絡んでいきながら展開します。

そして、そのもようは、まさしくアメリカの都会のけんそう。

車のクラクションやエンジン音、さらに、その他「ギッタンバッタン」とアメリカの繁栄を謳歌している機械音たちの感じ

はたまた路上パフォーマーたちが「これがアメリカの自由の精神!!」と言わんばかりに歌い、踊ります。

そして、その音楽全体はノリのいいジャズ精神に満ちていながら、クラシック音楽のような管弦楽風でもあるという不思議な魅力をかもします。

さらに、全体の音楽の中には、甘いロマンスの歌が織り込まれたり、スピード感あふれる熱気を発散する場面があったりして、バラエティに富んだ素晴らしい一曲だという感想を持ちます。 

以上、ざっとこの曲の全体について書いてみました。

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【名盤を解説】ガーシュウィン :ラプソディ・イン・ブルー

とてもノリがよく聞きやすい楽曲のためかアルバムは多く存在します。

伝統的なクラシック寄りでいくか?

先進的なジャズ寄りでいくか?

様々な指揮者の性格で解釈が変わってきますよね。

そんな中から、5枚ほど紹介してみたいと思います。

レナード・バーンスタイン:指揮とピアノ ニューヨーク・フィルハーモニック

ピアノ演奏も抜群にうまかった指揮者バーンスタインが渾身の熱気と飛び散る汗(目には見えないけれど、絶対飛んでる!!)の結晶とも言える名盤中の名盤です。

この曲の演奏を得意としただけあって1982年にも録音を行っています。

こちらのアルバムの音のほうは抜群にいいのですが、1959年の録音に比べると熱気と汗の量は減っているかも…()

そんな感想を持ってます。

でも…とは言ってもですよ、超絶面白い感じは、年を重ねたバーンスタインの円熟味も加わって、なくなることはないのですね(汗)

アンドレ・プレヴィン:指揮 ロンドン交響楽団

アンドレ・プレヴィンは10代の頃からジャズ畑で注目を集めましたし、「天才少年」との呼び方もされていたくらいですから、このジャズとクラシックの要素がまじわる楽曲にはピッタリの人という感想です。

しかもイギリスの名門オーケストラであるロンドン交響楽団をバックに楽曲が展開するわけですから文句のない名盤ですよね。

最高のジャズ要素と最高のクラシック要素がタッグを組んで仕上がった、素晴らしいラプソディ・イン・ブルーです。

 

シャルル・デュトワ:指揮 モントリオール交響楽団

さすがはシャルル・デュトワ。

管弦楽をもって、美感とおしゃれとニクいニュアンスを存分に発揮しています。

感想としては、美しく彩られた、まぶしいくらいの光を放つ絵画が目に飛び込んできた感覚と同じものを、耳を通して感じさせてくれます。

こんな色彩ロマンスに心、踊らすのもアリですよ♬

ジェイムス・レヴァイン:指揮 シカゴ交響楽団

ガッチリと構築された音楽芸術を聴かせてくれるシカゴ交響楽団という感想。

そして、その中にガーシュウィン 「ラプソディ・イン・ブルー」の楽しさ、おかしさ、オシャレ感を盛り込もうとワクワクして音楽するジェイムス・レヴァインの姿がアリアリと見えるようで手に汗握っちゃいます〜♬

冒頭の「ぷうううわわわあああ~わあああああ~♪♪♪」の、すごく長いところが好き!

リッカルド・シャイー:指揮 ラベック姉妹:ピアノ
クリーヴランド管弦楽団

音楽のはしばしに「遊びごころ」と、「自由自在なリズム変化と装飾」がみられて面白い演奏

そんな感想です。

このアルバムでのラベック姉妹は、右手と左手のパートをそれぞれを2人で担当したとのことで、2台のピアノを使ったわけではなさそうです。

そんな変わった取り組みが、この楽しい演奏を作り出したひとつの要因なのでしょうね。

指揮者のシャイーも、若かりし頃はジャスドラムをやっていたこともあったようです。

ジャズ要素が息づいているガーシュウィン 「ラプソディ・イン・ブルー」にはピッタリの奏者を揃えてのアルバムだと思います。

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【解説と名盤、まとめ】ガーシュウィン :ラプソディ・イン・ブルー

さて、ガーシュウィン :「ラプソディ・イン・ブルー」、名盤の感想と解説はいかがでしたか? 

「ラプソディ・イン・ブルー」というガーシュウィンの曲は、アメリカが栄えていくワクワク感やジャズのアツい要素が満載で、とってもエキサイティングですね。

「ジャズ要素満載!退屈を吹きとばす1曲」で、もの憂い気持ちは、スパッと、吹き飛ばしちゃいませんか?

 

そんなわけで、

 

『ひとつの曲で、

たくさんな、楽しみが満喫できる。

それが、クラシック音楽の、醍醐味ですよね。』

 

今回は、以上になります。

 

お読みいただきありがとうございました。

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