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ドビュッシー:小組曲【解説と名盤3選の感想】

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小舟が揺れて

ハープは歌う

和やか組曲

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詩人ベルレーヌの詩(うた)が、ドビュッシーの印象的な音楽に姿を変えた。

 

今回は、ドビュッシー《小組曲》解説とおすすめ名盤を紹介です。

 

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【解説】ドビュッシー《小組曲》


ドビュッシー《小組曲》についてのこんな解説があります。  

ドビュッシーは、印象派の絵画から影響を受けた、彼独自の音の世界をつくりあげていった。それが、印象主義の音楽といわれているもので、さまざまな対象から得たとらえどころのないイメージを、音によって表現したのである。ドビュッシーは、バレエ曲を含めて、いくつかのオーケストラ曲を書いている

出典:志鳥栄八郎 著 「新版 不滅の名曲はこのCDで」P128より引用

《小組曲》は、1888年から89年にかけて4手のピアノ(ひとつのピアノを2人で弾く)用に作曲されました。

初演時にはドビュッシー自身と、もうひとりの奏者によって行われますが不評に終わります。

ドビュッシーの友人で、作曲家であり指揮者でもあったアンリ・ビュッセルは《小組曲》を管弦楽用に編曲を行うことで有名になりました。

 

若い頃のドビュッシーは詩人ヴェルレーヌの作品に傾倒します。その中でも特に「艶なる宴(えんなるうたげ)」を好みました。

《小組曲》の第1曲目と第2曲目は、この「艶なる宴」からタイトルを付けています。(第1曲目「小舟にて」第2曲目「行列」)

 

初演:1889年3月1日パリのサロンにて

奏者:

クロード・ドビュッシー

ジャック・デュラン

 

【各楽章を解説】ドビュッシー《小組曲》

第1曲 小舟にて

フルートで歌われるさわやかな風、揺れる波と反射する光を思わせるハープと管弦楽が美しい。

波の揺れは大きくなったり小さくなったりを繰り返しながら小舟を揺らします。

気持ちのいい午後のこと…小舟、遊ぶは美し水面…。

 

第2曲 行列

貴婦人たちが行進していく様が描かれます。ドレスの長い裾を抱えるお付きの子どもたちと跳ね回るペットの猿たちのイメージです。

全体的に軽やかに弾むような曲調で運ばれる音楽が楽しげです。

 

第3曲 メヌエット

ほんの少し淋しげな曲ではありますが、なんとも古風な趣(おもむき)を伴った優雅さの感じられる曲です。

第4曲 バレエ

活き活きとした曲で始まり、途中ワルツのリズムへと変化しますが、再び曲は活発に展開して、華やかに終わっていきます。

 

【名盤3選の感想と解説】ドビュッシー《小組曲》

 

ジャン・フランソワ・パイヤール:指揮 管弦楽団 

Jean-Francois Paillard

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アルパカのおすすめ度★★★★★

【名盤の解説】

パイヤールと言えば「古楽器でバロック音楽を演奏する」イメージが強いですが、ドビュッシーのようなフランス音楽を奏でても素晴らしい。

フルートのランパル、ハープのラスキーヌ、チェロのトルトリエなどの豪華なメンバーが参加している名盤です。

落ち着きがあって軽やかな演奏を行っています。

 

ジャン・マルティノン:指揮 フランス国立管弦楽団 

Jean Martinon/Orchestre National de l'O.R.T.F.

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アルパカのおすすめ度★★★★☆

【名盤の解説】

優雅な面持ちの演奏を展開する名盤です。

表現が細やかでありドビュッシーらしい豊かな感性がほとばしっています。

1970年代の録音ではありますが、粗さのようなものは感じませんしバランスも良いと思います。

微笑むようなまろやかさと気品のあふれる佇まいがなんとも好ましい名盤です。

 

ラベック姉妹:ピアノ 

カティア・ラベック, Claude Debussy & マリエル・ラベック

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アルパカのおすすめ度★★★★★

【名盤の解説】

ピッタリと息の合ったピアノデュオを聴かせてくれるラベック姉妹です。

普段はパワフルな2人ですが、ここではドビュッシーの柔らかい感性を美しく引き出しています

粒だったピアノのキラキラした音が印象的。

ゆらり優美なやわらかな音…ハツラツとした場面では元気で活発な音…。

一台のピアノで色彩豊かにドビュッシーの鮮やかな音世界を表現した名盤です。

 

【まとめ】ドビュッシー《小組曲》

さて、ドビュッシー《小組曲》の解説とおすすめ名盤はいかがでしたか?

 

小舟が揺れて

ハープは歌う

和やか組曲

 

まるで印象派の絵画が音として流れてくるような心地よさがありますし、それがドビュッシーという作曲家の目指したものでもありました。

さあ、目を閉じれば見えてくるドビュッシーの音世界に遊びましょ…。

 

 

そんなわけで…

 

『ひとつの曲で、

 

たくさんな、楽しみが満喫できる。

 

それが、クラシック音楽の、醍醐味ですよね。』

 

今回は、以上になります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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