アルパカと聴く幸福なクラシック

クラシック音楽が大好きなアルパカが名盤を解説します。曲のなりたちや魅力、おすすめの聴き方もお伝えしますよ♫

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バッハ:G線上のアリア【3枚のおすすめ名盤と感想】演奏者の違いも楽しもう

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優しかった「あの人」を思い出したときに聴きたい♫

超有名、バッハの癒やしの名曲!

演奏者でもこんなに違う!


G線上のアリア

誰もが1度や2度は聴いたことがある、とても親しみやすく、また、調和に満ちた癒しの曲ですね。

【楽曲を解説】バッハ:G線上のアリア

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バッハ:G線上のアリアの特徴

天上の世界って、こんな調和に満ちた、あたたかい 世界なのだろうな想像させてくれますね。

始めから終わりまで、つねに一定した、ゆったりとしたリズムで曲が進みます。

おだやかな光のなかで、守られて、すやすやと眠りの世界に遊ぶ、赤子のような、ほほ笑みとやすらぎのイメージでもあります。

バッハ:G線上のアリアに、じっくりと耳をかたむけることによって、心は調和され、1日の面白くない感情や、せかせかした焦りの思いのようなものが取り払われていきますね。

バッハ:G線上のアリアってどんな意味?

さて、バッハ:G線上のアリアの《アリア》とはどのような意味なのでしょう。

それは、メロディが美しく、心の柔らかい部分をほんわかと暖かくしてくれる、いわば、叙情的な曲調のものを言います。

また、「G線上…」と名づいたことにも、意味があります。

19世紀に活躍した、ヴァイオリニストのアウグスト・ヴェルヘルミ。

このヴェルヘルミが、バッハ:G線上のアリアの、原曲であるところの、管弦楽曲第3番の第2楽章「アリア」をヴァイオリンとピアノで弾けるように調性を変えて、編曲しました。

すると、4本ある、ヴァイオリンの弦のうち、太い弦である「G線」のみを使って、弾けることがわかりました。

そのため、この曲を「G線上のアリア」と呼ぶようになったのです。

【追悼】《皆川達夫先生》

2020年4月29日、西洋音楽史家であり、立教大学名誉教授の皆川達夫先生が、亡くなられました。

30年以上にわたり、ラジオ番組「音楽の泉」のパーソナリティを勤められ、その、やわらかく、また、優しい語り口で、素晴らしい音楽を届けてくださいました。

これ以外の業績も数多くありますが、アルパカとしては、皆川先生の著わされた「バロック名曲名盤100」という本が思い出深いです。

バロック音楽の名盤を買う際に、いつも参考にさせていただいたものですから…。

バッハ:G線上のアリアついてのこんな解説があります。

管弦楽曲第3番ニ長調(中略)

とくに第2楽章のアリアのメロディは美しく、のちに独奏ヴァイオリン用に編曲されて〈G線上のアリア〉の名でしたしまれているは、すでにご承知のことと思います。

出典:皆川達夫 著 「バロック名曲名盤100」p212

本書では、バッハ:G線上のアリアについての、記述は少なかったものの、その他、バッハの曲目で、有名なものは、たくさん取り上げられていて、とても参考になりました。

感謝の念に堪えません。

この場をお借りいたしまして、謹んで、ご冥福をお祈りいたします。

【3枚の名盤と演奏者を解説】バッハ:G線上のアリア

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カール・リヒター:指揮 ミュンヘン・バッハ管弦楽団 

 

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アルパカのおすすめ度★★★★★

風格の中に、バッハを敬愛する謙虚な響きをも感じさせてくれる歴史に残るであろう演奏者であり、名盤ですね。

「バッハ当時の演奏のスタイルを復興させよう」との古楽器を使用した演奏スタイルが盛んになった頃に、亡くなったリヒター。

しかし、いまだにバッハ演奏のスタンダードと言っても過言ではないくらいの構築性があり、重厚で、格調高い名盤ですね。  

カール・ミュンヒンガー:指揮 シュトゥットガルト室内管弦楽団 

 

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アルパカのおすすめ度★★★★☆

「アリア」本来の叙情的な風情で奏でられた名盤

オリジナル楽器による演奏が、盛んになっても色褪せない名盤は、あるものです。

そのひとりが、リヒターとともに素晴らしい、指揮者、カール・ミュンヒンガーのバッハですね。

たとえば、カラヤンの演奏する絢爛豪華さもいいかもしれませんが、「趣(おもむ)き」が少ないところがありますね。

でも、ミュンヒンガーの「謙遜の美徳」を音にしたような名盤なら、とても好ましく感じます。

また、シュトゥットガルト室内管弦楽団の演奏者たちも素晴らしいです。

これを再生すると、「演奏の形態」よりは、大バッハを敬う精神こそが大切なのだと、教えてくれるように感じますね。 

トン・コープマン:指揮 アムステルダム・バロック管弦楽団 

 

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アルパカのおすすめ度★★★★☆

古楽器を使用した演奏の中でも特に枯れた味わいのある素朴な、バッハ:G線上のアリアの、特徴ある名盤ですね。

「アリア」の叙情的な雰囲気とは、少しかけ離れますが、バッハが活躍したころのサロンのイメージをありありと想像できて面白演奏者たちであり、名盤でもあります。

 

☆カール・リヒター指揮と、カール・ミュンヒンガー指揮の名盤は先ほど紹介した、皆川先生も著書で推されていました。

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【解説と名盤、まとめ】バッハ:G線上のアリア

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さて、バッハ:G線上のアリアの名盤の紹介と、解説はいかがでしたか?

バッハの時代から、現在に至るまで、聴き続けられる癒やしの名曲、バッハ:G線上のアリア。

時の彼方から、こだまする、バッハ:G線上のアリアを、演奏者を変えて聴くことで、さまざまな魅力の一面を知ることができますね。

じっくりと、耳をすますと、日ごろのストレスが少しずつ、少しずつ、パラリ、パラリと落ちていくことを実感できますよね。 

 

 そんなわけで…

 

『ひとつの曲で、

たくさんな、楽しみが満喫できる。

それが、クラシック音楽の、醍醐味ですよね。』

 

今回は以上になります。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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