アルパカと聴く幸福なクラシック

クラシック音楽が大好きなアルパカが名盤を解説します。曲のなりたちや魅力、おすすめの聴き方もお伝えしますよ♫

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シベリウス:樹の組曲(5つの小品)【1択名盤も解説|感想】「樅(もみ)の木」の可愛らしさが特徴

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たくさんな樹(き)たちの歌

ピアノで語るフィンランドの自然

広大な「白」を感じたい時に聴きたい♫


第5曲《モミの木》

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  • 寒い
  • つらい
  • 孤独

そんなイメージの強い「冬」の定番曲、シベリウス:樹の組曲(5つの小品)は、それでも強く大地に立って耐えている樹(たち)の大地の歌とも言えますね。

とくにシベリウス:樹の組曲(5つの小品)の中の、5曲目である樅(もみ)の木は有名です。

そんなシベリウス:樹の組曲(5つの小品)の解説とおすすめ「1択名盤」を紹介です。

【ここをクリックすると名盤の解説へ飛びます】

【解説】シベリウス:樹の組曲(5つの小品)

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優しい薫りの漂う、シベリウス:樹の組曲(5つの小品)を思わせるこんな解説があります。  

私が高校生の頃だった。

春さきのことで沈丁花の香りが甘く悩ましいくらいに漂っていた。

私はシベリウスの譜を小脇にかかえて歩きながら、この音楽の中にある光と薫りはずいぶん違うものなんだなと思った。

透明でどこまでも澄み切った空気の中で、この静かな音達は目に見えない彼方まで、どこまでも響きつづけていくのだろうと思った…。

舘野泉(ピアノ):《フィンランドピアノ名曲コレクション》ライナーノートより

 

フィンランド在住のピアニスト、舘野泉さんの、シベリウス:樹の組曲(5つの小品) に対する解説、あるいは感想とも言えるものです。

高校生の頃からフィンランドにあこがれて、シベリウスはもちろん、日本ではあまり知られていないフィンランドの作曲家の曲を積極的に紹介してくださっていますね。

そんな舘野泉の名盤を紹介しつつ、シベリウス:樹の組曲(5つの小品)の楽曲解説をしていきたいと思います。

 

【各曲を解説】シベリウス:樹の組曲(5つの小品)

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それでは、各曲について解説したいと思います。

シベリウス:樹の組曲(5つの小品)は、全5曲で成り立っています。

 

第1曲 ピヒラヤの花が咲く時

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その白い花は夏に咲く花です。

「冬に感じる白」のイメージが強いフィンランドですが、夏の間は、その白のイメージをこのピヒラヤが受け持ちます

フィンランドの人気キャラクターと言えばムーミンですね。

そのムーミンキャラとともによく描かれる花がこのピヒラヤです。

白くて可愛らしいその花は「妖精の世界であるムーミンたちのイメージ」そのもの。

シベリウス:樹の組曲(5つの小品)の明るい基調は、どこかムーミンを思わせるような優しい世界を思わせるものがありますね

第2曲 孤独な松の木

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どこまでも、一面に白く広がった大地に、ポツリと一本、立っているような、そんなイメージの松の木です。

春や夏の常緑の世界のなかでは目立たずに、たくさんな木たちとともにあり、どこか地味な存在です。

なのに、なのに…秋が来て、景色の中の「緑」が減ってゆき、それからさらに冬が来て、「緑」がまったく無くなっていきます。

…そうすると…

春や夏には目立たなく、ぶっきらぼうな松の木が、白くて寒い世界のなかで、ただただポツリと立っている

愚直にポツリと立っている…。

それはどこか、さみしげで、なのに、どこか勇ましい…。

そんな松の木、冬のこと…。

第3曲 ポプラ

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  • ギリシャ神話の最高神、ゼウスのスプーンを盗んでしまって神罰を下され罰せられたポプラの木。
  • キリスト教ではイエス・キリストを裏切り、その罪の重さに耐えられなくなったユダが縄を使って、自ら命を絶ったのがポプラの木。
  • また、キリスト教で言い伝えられているところでは、イエス・キリストの処刑に用いた十字架の材料として使われたとの記述も…。

そんなさまざまな神話に登場するポプラの木ですが、いずれの時にも、あまりいい場面では登場しません。

そのために、ポプラはあのように「ぷんぷんして、髪の毛が逆だったような形をしている」との伝説もあります。

この、シベリウス:樹の組曲(5つの小品)では、むしろ「ぷんぷんしている」というよりは、あまりいい場面に出会わずに、ちょっぴり落ち込んでいる感じでしょうか…。

第4曲 白樺(しらかば)

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明るい基調の速いテンポの1曲です。

フィンランドの冬の「白」と白樺(しらかば)の「白」との微妙な違いの「白」どうしが混ざり合って純粋できれいな光を放つ曲です。

まるで空を舞い踊る、たくさんな雪、雪、雪…、そして白樺(しらかば)の白の上に、降る雪が、さらに点描(てんびょう)していく「白」のよう…

さらに、その雪の結晶も、抜けるような純白ドレスがクルクル回っているようで…。

そんなうれしくも楽しげな1曲です。 

第5曲 樅(もみ)の木

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冬のさみしいひとときは、丸くてやわらかいイメージの樅(もみ)の木の下に佇(たたず)んで、ひらり、ひらりと降りてくる雪の、ひと粒ひと粒見つめる…。

そんな時を静かに重ねながら、心の暗さ、さみしさのひとつひとつをスプーンですくいとり、雪でいっぱいの白い地べたに落としてく…

そしたらきっと、無限に白いその大地が、その重い感情をみんな吸い取って消してくれることでしょう。 

 

【1択名盤の解説】シベリウス:樹の組曲(5つの小品)

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舘野泉:ピアノ

 

アルパカのおすすめ度★★★★★

【名盤の解説】

「シベリウス」といえば、7曲の交響曲や、交響詩《フィンランディア》などの管弦楽が有名です。

さて、では、シベリウスの「ピアノ曲の方は」と言えば、正直なところ日本では、あまり有名ではありませんし、演奏される機会も少ないですね。

そんなシベリウスをはじめ、日本ではほとんど知られていないフィンランドの作曲家の曲を積極的に紹介しているのが、舘野泉さんです。

右手を使うことが出来ず「左手のピアニスト」と呼ばれる舘野泉さんの、まだ右手が自由だったころの名盤です。

左手で弾き始めた頃、最初はとにかく面白くて、幸せしか感じなかった」。

音楽ができる、ただそれだけ。

片手で演奏して不自由だと思ったことは一度もありません」

ピアニスト舘野泉=左手で切り開く音楽の限りない可能性」より引用 

以上の言葉から、うかがえますが素晴らしい精神力をお持ちで、アルパカも尊敬するピアニストのひとりです。

ちなみにこのシベリウスの「樹の組曲」という日本語の名付け親はこの舘野泉さんです。

フィンランドの作曲家たちを知りたい時に一度は聴いておきたい。

そんな名盤ですね。

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【解説と名盤、まとめ】シベリウス:樹の組曲(5つの小品)

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さて、シベリウス:樹の組曲(5つの小品)の解説とおすすめ名盤はいかがでしたか?

冬に聴きたいクラシック音楽はたくさんありますが、シベリウスをはじめ、フィンランドの作曲家の音楽も悪くないですね。

思えば、サンタクロースだって、フィンランドからやってきます。

大人になって、サンタクロースがプレゼントを持って来てくれなくても、音楽の贈り物はフィンランドから届きますよ〜♫

 

 そんなわけで…

 

『ひとつの曲で、

たくさんな、楽しみが満喫できる。

それが、クラシック音楽の、醍醐味ですよね。』

 

今回は、以上になります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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