アルパカと聴く幸福なクラシック

クラシック音楽が大好きなアルパカが名盤を解説します。曲のなりたちや魅力、おすすめの聴き方もお伝えしますよ♫

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シベリウス: 交響詩《フィンランディア》【3枚の名盤を解説|感想】壮大な合唱版の感想もあり

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独立を目指すパワー!

壁を乗り越えたい時に聴きたい

気持ちが高まる1曲の感想


シベリウス: 交響詩「フィンランディア」

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【楽曲を解説】シベリウス: 交響詩《フィンランディア》

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今回は、元気なれるシベリウス: 交響詩《フィンランディア》の解説と感想です!

シベリウス: 交響詩《フィンランディア》のパワフルなエピソードを含む、こんな解説があります。 

シベリウスは、1899年11月にヘルシンキの劇場で上演される中世からのフィンランドの歩みを示す「歴史的情景」という劇のための付随音楽を作曲した。

当時のフィンランドは、ロシアの圧政下に苦しみながらも、独立的機運にはげしく燃えていて、そのための精神を、高揚させるような企画を、つぎつぎと、たてていた。(中略)

この曲は、フィンランドの人たちからは、国歌と同じくらいに大切にされていて、そのなかの主題は、歌詞をつけて歌われているほどである。

出典:門馬直美 著 「管弦楽・協奏曲名曲名盤100」P150より引用 

19世紀初めより、フィンランドは、ロシアに支配されていました。

ただ、統治じたいは、ゆるく、フィンランド人による自治が、ある程度は、許されていたようです。

しかし、1898年、ニコライ・ボブリコフ総督が、その任につくと一変します。

自治権は奪われ、ロシア語を強制されたりしながら、フィンランド人の自由は失われていきました。

そんな中、フィンランド国内で、一部、ロシアに対抗するべく、独立へ向けての機運が高まっていきました。

解説にもありましたが、その芸術的運動の中のひとつとして、このシベリウス: 交響詩《フィンランディア》は作曲されたという経緯があります。

【楽曲の感想と解説】シベリウス: 交響詩《フィンランディア》

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 この、シベリウス: 交響詩《フィンランディア》は、管弦楽のみで、演奏されることがほとんどです。

しかし、解説にもありましたが、合唱つきの曲としても作られています。

その、詩の内容を知ることで、よりシベリウス: 交響詩《フィンランディア》の精神性がわかる。そんな感想を持っています。

おお、スオミ(フィンランドを擬人化した女性キャラ)

見よ、あなたの夜明け

あなたを恐れさせる夜は

遠くへ追われ、

ヒバリが、輝くばかりの朝を歌っている

それは、空そのものの、歌のよう

朝の光が、夜の闇に打ち勝ちて、

あなたの朝を迎えたのだ

祖国よ

さあ立ち上がろう!

スオミ、仰ぎ見よ

さあ立ち上がれ!

われら、他国による暴政を打ち返した

新しきあなたの国のスタートだ

祖国よ 

【3枚の名盤を解説】シベリウス: 交響詩《フィンランディア》

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ホルスト・シュタイン:指揮 スイス・ロマンド管弦楽団

アルパカのおすすめ度★★★★☆

思い切りパンチの効いたシベリウス: 交響詩《フィンランディア》のもっとも独立を目指す機運に近い感覚の名盤!

フィンランド的な透明度は、低いものの、その、ズッシリとした骨太な音作りは素晴らしいという感想を持ちます。

少し、オドロオドロしいくらいの始まりですが、それゆえに盛り上がりがハンパない!!

そんな名盤です。 

パーヴォ・ベルグルンド:指揮 ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団

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アルパカのおすすめ度★★★★★

シベリウスを演奏させたら右に出る者がいない!

独立不羈(ふき)!!

つまり、他人の意見が、入る余地がないほどの、ベルグルンドによる、徹底したシベリウス熱は、見事と言える名盤。

しかし、ホルスト・シュタインのような、ガシガシの勢いで、音楽を展開することはないという感想です。

フィンランドの、白く、透明な空気を音として、表現しきっています。

すっかり、その美しい音景色(おとけしき)に魅了される名盤

フィンランドの自然を感じさせる音楽は、ベルグルンドが、つかんだ独特の境地との感想です。

名盤ですね。

ヘルベルト・フォン・カラヤン:指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

アルパカのおすすめ度★★☆

この美感はシベリウスの音楽に合っているとの感想を持ちます。

冷静と沈着の雰囲気を持ちながらも、壮大な雪原の中を、雄々(おお)しくゆく、独立の勇者たちのイメージ。

冷たい雪の降る中を、透明な空気が覆うというイメージと感想です。

そんな情景が浮かぶ名盤です! 

【映画を盛り上げる】シベリウス: 交響詩《フィンランディア》

シベリウス: 交響詩《フィンランディア》で、印象に残っている映画が《ダイ・ハード2》

空港を舞台に、ブルース・ウィリス演じるマクレーン刑事が大活躍。

麻薬密売組織のドンを、救うべく、空港を乗っ取った、テロリストとの戦いを、展開する手にあせ握る映画でした。

緊迫するシーンでは、シベリウス: 交響詩《フィンランディア》の冒頭のオドロオドロしい音楽が使われます。

また、最大の見せ場のラストでは、非常に、雄々(おお)しい、シベリウス: 交響詩《フィンランディア》の最大の盛り上がりのところが、使われています

監督がレニー・ハーリンというフィンランド出身ということも大きく影響しているのだとの感想を持ちます。

アルパカが、映画館で、手にあせ握っていたころは、この曲が、シベリウス: 交響詩《フィンランディア》であることを知りませんでした。

そして、のちに、シベリウスを聴き込んでいくうちに、このシベリウス: 交響詩《フィンランディア》に再会し、歓喜したものでした。

シベリウス: 交響詩《フィンランディア》を聴くだけで《ダイハード2》のシーンを思い出して、ワクワク

そんな感想です。

【解説と名盤、まとめ】シベリウス: 交響詩《フィンランディア》

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さて、シベリウス: 交響詩《フィンランディア》の名盤の感想と、解説はいかがでしたか?

なにか事を成さんとする時、音楽の力が大きく影響することがあるものです。

気持ちを高めさせたいときなどに、このシベリウス: 交響詩《フィンランディア》を聴いてモチベーションをあげるというのもいいものです。

 

 そんなわけで…

 

『ひとつの曲で、

たくさんな、楽しみが満喫できる。

それが、クラシック音楽の、醍醐味ですよね。』

 

今回は以上になります。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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