アルパカと聴く幸福なクラシック

クラシック音楽が大好きなアルパカが名盤を解説します。曲のなりたちや魅力、おすすめの聴き方もお伝えしますよ♫

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シベリウス:交響曲第1番【感想と解説と名盤3枚】フィンランドの「太古の神秘感」を音楽で♫

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神秘感と疾走感!

北欧の透明感が嬉しい

心を打つ名曲♫

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さて、今回は、シベリウス:交響曲第1番のフィンランド的な民族色たっぷりの名曲、解説とおすすめ名盤を紹介です。

 

【ここをクリックすると名盤の解説へ飛びます】

 

【解説】シベリウス:交響曲第1番

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シベリウス:交響曲第1番を評価する諸井誠先生のこんな解説があります。  

シベリウスの最初の交響曲は『古今7大第一交響曲』の一角をなす大傑作である。
(中略)
内容的には民族色が濃く、チャイコフスキーの第1、《冬の日の幻想》に近い性格といえそうだ。その他、ブルックナーやR・シュトラウスなど、先人の影響が認められるのは、当時まだ帝政ロシアの統治下にあり、音楽の領域でも後進国であったフィンランドという国に生れた先駆者的存在なのだから、当然だ。

出典:諸井誠 著 「交響曲名曲名盤100」P178より引用

 

ちなみに諸井先生が書かれた『古今7大第一交響曲』とは

  • ベートーヴェン
  • シューマン
  • ブラームス
  • チャイコフスキー
  • マーラー
  • ショスタコーヴィチ

そして、

  • シベリウス

のことだそうです。

 

ヘルシンキ音楽院での学びを終えたシベリウスは、1898年3月、ベルリンとウィーンに留学します。

その際に聴いた、

  • ベルリオーズの《幻想交響曲》
  • リヒャルト・シュトラウスの交響詩《ドン・ファン》
  • カヤヌスの《アイノ交響曲》
  • ブルックナーの《交響曲第3番》

 

など多くの名曲に深く感銘を受けます。

 

その後、シベリウスはフィンランドに帰国します。

 

そして、シベリウスは《クレルヴォ交響曲》を作曲しますが、これは前述したカヤヌスの《アイノ交響曲》から影響を受けたと言われています。

これは、交響曲というよりは合唱付きの管弦楽曲とでも言えるものでした。

そして、その後に作曲されたのが、交響曲第1番なのです。

 

つまり、シベリウス:交響曲第1番は、クレルヴォ交響曲の後に作曲された、「器楽のみの、ある意味、純粋な交響曲の第1番目」ということなのです。

 

【各楽章を解説】シベリウス:交響曲第1番

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それでは、各楽章について解説したいと思います。

シベリウス:交響曲第1番は第1楽章から第4楽章までの4曲で成り立っています。

第1楽章 アンダンテ・マ・ノン・トロッポ:アレグロ・エネルジーコ(ゆっくりと:速く、しかしあまり速すぎないように)

はじまりはクラリネットの歌…。

憂いを秘めた、それでいて透明な心情のようなものを、せつせつと歌い上げていきます。

するとどうでしょう、疾走感をともなった第1主題がヴァイオリンによって奏でられていきます。

 その後オーボエによる第2主題があらわれ、シベリウス:交響曲第1番のフィンランドの民族的な歌が始まります。

 音楽はさまざまにドラマを展開し、からみあい、そしてピチカートで(弦をはじいて)静かに終わっていくのです。

 

第2楽章 アンダンテ:ウン・ポコ・メノ・アンダンテ・モルト・トランクィッロ(ゆっくりと:これまでより少し静かに…)

おだやかで、ゆったりと奏でられる第2楽章は、シベリウス:交響曲第1番の中でも特に癒やしの要素の強い1曲です。

母親の子を想う優しさに近いかもしれません。

シベリウス:交響曲第1番は神秘的でもありますが、この第2楽章は「女神のイメージ」に近いとも言えるかもしれません。

途中、日本の童謡の「お正月」に近い旋律も奏でられる部分もあります。

「もういくつ寝ると〜♫」のところですが、少し郷愁を感じるといいますか、少しセピア色に色落ちした子供時代の記憶…。

そんな感情が呼び起こされる感覚があります。

第3楽章 スケルツォ・アレグロ:トリオ・レント(快活に:遅くゆるやかに)

 どどどどどどど…!

勇ましく地響きがするような「神話の中の巨人」が暴れているようなイメージの始まりです。

そんな大地を駆ける巨人の脚力は強靭で、スピード感があり、豪快であり、そしてその筋骨はしなやかで美しい…。

全体的に「フィンランドの澄み切った空気を切り裂いてゆく疾走感」を感じます。 

第4楽章 フィナーレ・グワジ・ウナ・ファンタジア(終曲・幻想曲風に…)

シベリウスの曲は、ハッピーエンドが多いです。

シベリウス:交響曲第1番も、その例外ではありません。

第4楽章のフィナーレは

  • 荒々しい
  • 危機的な状況
  • 絶望…

そんな展開を経ながらも、最後はまるで、

 

「純白な白鳥がフィンランドの大空を飛翔するが如く」美しさを放ちます!

 

この抜けるような透明感をともなった終わり方こそ、シベリウスの音楽のひとつの魅力と言えますね。

 

【3枚の名盤の感想と解説】シベリウス:交響曲第1番

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パーヴォ・ベルグルンド:指揮 ヘルシンキフィルハーモニー管弦楽団

 

アルパカのおすすめ度★★★★★

【名盤の解説】

みなぎる自信のなせる名盤!

シベリウス職人とも言えるベルグルンドの名盤です。

「ここはもう少し強めの演奏にしよう…」

「ここの弦のニュアンスはこうだな…」

「ここの弱音は気持ち強め…」

そんな、

  • 狙い
  • もくろみ
  • 作為

そんな「技巧」や「知性」を超えたシベリウスの音楽が血肉となったベルグルンド

  • 自信
  • 情熱
  • 天性

が、感じられる名盤です。

第2楽章のアンダンテ楽章の調和的響きは、カラヤンの超絶技巧にゆずるとしても、やっぱり全体として素晴らしく自信に満ちた名盤ですね。 

 

ヘルベルト・フォン・カラヤン:指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

 

アルパカのおすすめ度★★★★☆

【名盤の解説】

カラヤンの演奏は完璧すぎて、「冷たい印象」を受けることが多いです。

ただ、シベリウス:交響曲第1番の演奏は、それが実に効果的に活きていて素晴らしい名盤です。

冬の冷たさと、その空気の透明感がビンビン伝わってくる「冬に聞きたい名盤」と言えそうです。

とくに第2楽章の耽美的なほどに透明感をともなった美感はシベリウスの音楽世界に没入させられる。

そんな名盤でもありますね。

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ジョン・バルビローリ:指揮 ハレ管弦楽団

 

アルパカのおすすめ度★★★★☆

【名盤の解説】

ほどよく抑制の効いた「知的なシベリウス」という印象の名盤です。

「自信のベルグルンド」

「技巧のカラヤン」

では、バルビローリは?

それは「慈しみのバルビローリ」という名盤なのですね。

もともと神秘的な美しさに満ちたシベリウスの音楽にはこの「慈しみ」の要素がピッタリとハマります。

「少しパンチが弱い」とか、「食い足りなさ」は感じるかもしれませんが、シベリウスの神秘性を感じ取りたい時に聴くといい名盤です。 

 

【解説と名盤、まとめ】シベリウス:交響曲第1番

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さて、シベリウス:交響曲第1番の解説とおすすめ名盤はいかがでしたか?

  • 神秘感
  • 疾走感
  • 透明感

そんな響きでいっぱいのシベリウス:交響曲第1番です。

さて、どの名盤でそれらを感じてみようか?

 

そう思ったら、

  • 自信のバルビローリ
  • 技巧のカラヤン
  • 知性のバルビローリ

などの名盤がおすすめです。

 

また、これ以外にもたくさんな名盤がひしめきあってます。

ぜひ、探してみてくださいね。

 

 そんなわけで…

 

『ひとつの曲で、

たくさんな、楽しみが満喫できる。

それが、クラシック音楽の、醍醐味ですよね。』

 

今回は、以上になります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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