長く続く、梅雨の時期
ステイホームでつまらない
いっそ、「水」とたわむれよう♫
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うっとうしい…けれども、アルパカ、雨が好き。」
辻井伸行さんの演奏するモーリス・ラヴェル:水のたわむれも素晴らしい。
のだめカンタービレでもパリで演奏してました。
雨がつづいて、ため息が出てしまう毎日に聴きたい、ラヴェル:水のたわむれの、解説です。
- 【楽曲を解説】モーリス・ラヴェル:水のたわむれ
- 【曲の解説と感想】モーリス・ラヴェル:水のたわむれ
- 【4枚の名盤の感想と解説】モーリス・ラヴェル:水のたわむれ
- 【映画:雨に唄えば】「水のたわむれ」は流れませんが…(汗)
- 【解説と名盤、まとめ】モーリス・ラヴェル:水のたわむれ
【楽曲を解説】モーリス・ラヴェル:水のたわむれ
ラヴェル:水のたわむれの、こんな解説があります。
この「水の戯れ」は、ラヴェルが26歳の時(1901年)に書いたもので、彼の初期のピアノ曲のなかの傑作である。
静かに流れる水や、噴水のように躍動する水のさまざまな生態を絵画的に描き、その手法はあたかも精巧なガラス細工のような、きらびやかさをもっている。
出典:志鳥栄八郎 著 「不滅の名曲はこのCDで」P318より引用
解説にあるように、水そのものの輝きをピアノで描いたモーリス・ラヴェル:水のたわむれ。
同時代に活躍した、フランスの音楽家、ドビュッシーも「水の反映」というピアノ曲が有名です。
ドビュッシー「水の反映」についてはこちらの記事がおすすめです。
どちらの曲も「水」の姿を、ありありと描いたものですが、その違いはどこにあるのでしょうか。
あえて記すとすれば、ドビュッシーが「水」のイメージを、印象として、描いているような感想をもちます。
それに対して、モーリス・ラヴェルは、「水の活き活きとして弾ける様」や、「光が反射して、きらめく様」を、目に見える具体的な姿を描かれているような感想を持ちますね。
さらに、言うならば、「水」という同じ対象を描いていはいますが、ドビュッシーは、その印象を、素直に受け止めて描いた「受動型」。
それに対して、モーリス・ラヴェルは「水」の積極的に動くさまを、イマジネーションを働かせて、具体的に描いた「能動型」という感想が持てます。
また、「音楽の印象派」と言えば、ドビュッシーのほうが有名です。
そして、その先駆けとなった組曲「版画」という曲があります。
しかし、この曲よりも、モーリス・ラヴェル:水のたわむれのほうが、1年近く早く作曲されているという事実があります。
「水」の様相を描いた印象派的作品を、ドビュッシーよりも早く作曲していたということです。
これは、スゴイことかもしれませんね。
なぜなら、正統的な印象派のドビュッシーよりも早く、ラヴェルは印象的な表現を、ほどこした「水のたわむれ」を作曲していたのですから…。
また、モーリス・ラヴェルには「水」を描いた曲がいくつかあります。
「組曲《鏡》の第3曲「海原の小舟」や、また、「夜のガスパール」第1曲の、「オンディーヌ(水の精)」という曲などですね。
これらの曲と、モーリス・ラヴェル:水のたわむれを、聴き比べてみても、面白いかもしれません。
【曲の解説と感想】モーリス・ラヴェル:水のたわむれ
モーリス・ラヴェル:水のたわむれという曲自体は、リストの「エステ荘の噴水」(「巡礼の年」第3年の第4曲目)というピアノ曲に、影響を受けたと言われています。
たしかに雰囲気としては、よく似ています。
また、モーリス・ラヴェル:水のたわむれの、楽譜の冒頭に書かれた、ラヴェルの言葉があります。
それが、
「水にくすぐられて、笑う川の神」
というもので、フランスの詩人、アンリ・ド・レニエの詩から拝借したそうです。
たしかに、豊かに流れる川にいる神様が、ケラケラと笑って楽しんでいる姿。
そんな印象も受けますよね。
そして、水が、元気に弾けたり、光に照らされて、きらめく様が、ここまで見事に表現された音楽も珍しいですね。
【4枚の名盤の感想と解説】モーリス・ラヴェル:水のたわむれ
辻井伸行:ピアノ
アルパカのおすすめ度★★★★☆
「水の弾け方が繊細で、光が柔らかい」
その微妙な反射の細かいニュアンス、無色透明な水の澄んだ様や冷たさが伝わってくるようです。
目に見えない風の存在が、水面を通り過ぎるさまが浮かんでくるようで、とても映像的で、印象的な名盤ですね。
モニク・アース:ピアノ
アルパカのおすすめ度★★★★★
水のしずくの一つ一つが、元気に弾けて、飛ぶ!はねる…!
それは、まるで、妖精の姿。
そんな特徴の名盤です。
女性ピアニスト特有の繊細さを含みながら、どこか明るくて無邪気という感想です。
キラキラした、「水のたわむれ」を見たい…いや、聴きたかったら、この名盤でキマリっすね!
サンソン・フランソワ:ピアノ
アルパカのおすすめ度★★★★☆
感傷的でどこか物憂げな感想をもつ名盤…。
サンソン・フランソワや、モーリス・ラヴェルの生きたフランスの雨の風景が、浮かんできそう。
夜更けの街、レインコートに身をつつみ、うつむき加減で歩いてく。
そんな孤独な男の姿も見えてきそう。
そんな、雰囲気で、静かに、また、ゆったり聴きたい「水のたわむれ」の名盤です。
マルタ・アルゲリッチ:ピアノ
アルパカのおすすめ度★★★★☆
水がテンポよく、スピーディーに弾けてる!
水のひとしずく、ひとしずくも、力強く光を放つ名盤。
道路に広がる水たまり。
容赦なく車が通り過ぎ、水をどっさり撒き散らす。
その水の豪快さと、光を集めて反射する様!
そんなイメージでしょうか。
その水と、その音に、びしょ濡れにされて、なお楽しい名盤です。
【映画:雨に唄えば】「水のたわむれ」は流れませんが…(汗)
雨の日はうっとうしい…。
でも、どうせ雨で、ステイホームしなくてはいけないなら、いっそ、雨を愉しむ。
そんな気持ちも大事かもしれません。
ラヴェル:水のたわむれを聴いたり、その他、「水」や、「雨」のイメージの曲を外の雨とのアンサンブルで聴くと、「雨が好きになる」ものです。
もちろん、クラシック音楽以外でも、「雨を愉しむ」ツールはたくさんあります。
アルパカが大好きな、こんな映画も、中々いいものです。
【解説と名盤、まとめ】モーリス・ラヴェル:水のたわむれ
さて、ラヴェル:水のたわむれの、名盤の紹介と、解説はいかがでしたか?
ジメジメした梅雨は嫌なものです。
足の中は、雨でグズグズ…。
下着は、汗でびしょ濡れ。
仕事から帰って、お風呂に入り、さっぱりしたら、ホッと一息…。
外の雨を聴きながら、透明感とキラメキの1曲、ラヴェル:水のたわむれを聴くなんていいものです…。
そんなわけで…
『ひとつの曲で、
たくさんな、楽しみが満喫できる。
それが、クラシック音楽の、醍醐味ですよね。』
今回は以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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