ほんの少しのアンニュイ(退屈)と、
わずかばかりのオシャレ感
こんな小さなピアノ曲も悪くない
「あいまいさ」の中に、存在する、ゆったりとした「ホント(真実)」
今回は、ドビュッシー:レントより遅くを、ゆったりと、解説です♫
【楽曲を解説】ドビュッシー:レントより遅く
「レントより遅く」。
このなんともわかりにくい「あいまいさ」そのもののタイトルの中に、ドビュッシー:レントより遅くという曲の、フワッとした浮遊感を感じます。
また、どこか、フランスの芸術一派のデカダンス(退廃)な雰囲気も、漂いますね。
それも、嫌味な感じではなく、かくし味として、ひそんでいるからココロニクイのですよね。
こんなオシャレなセンスの小さな曲を、さらっと、作曲してしまうからドビュッシーは素晴らしいと思います。
ちょうど、この《レントより遅く》を作曲した頃は、「子供の領分」という曲や、「前奏曲集第1集」というドビュッシーの代表作が生まれています。
そんな、活発な創作活動の合間に、「ふと道ばたに咲いた、小さな花」のような、いい香りの1曲とも言えそうです。
では、そもそも、「レント」とは、どういう意味なのでしょう?
Wikipedia(ウィキペディア)で、調べますと、「のろく」と記載されています。
では、「『のろく(レント)』より遅く」とは、どれくらいなのでしょう?
基本的に、レントより遅いテンポは、「ラルゴ」になります。
Wikipedia(ウィキペディア)では、「ラルゴ」は「幅広く、ゆるやかに」とあります。
つまり、「レントより遅く」とは、「のろい」より遅くて、「幅広く、ゆるやかに」よりは、速くするとなります。
…ということで…、ますます、わからなくなる、アルパカなのでした…(汗)
でも、この「わからなさ」や、「あいまいさ」が、この、ドビュッシー:レントより遅くの魅力につながっているものと感じます(汗)(汗)(汗)…。
ただ、あえて、たとえてみましょう。
たとえば、普段、Sサイズの服を着ているひとが、部屋着を選ぶというシチュエーションを考えます。
で…、その際、出来るだけ、ゆったりした時間をすごしたいと考えます。
そのために、ダブダブのLサイズを選ぶよりは、ほんのちょっぴりの、ダブダブ感のMサイズを選ぶ。
そんな情景に、少し近い感覚が、あるような気が…しないではない…かもですね…。
【3枚の名盤を解説】ドビュッシー:レントより遅く
ミシェル・ベロフ:ピアノ
アルパカのおすすめ度★★★★☆
淡々とした音運びの中に「退屈感」が、漂います。
でも、その退屈感は、「ツライ1日の終わりの、束の間の時」に効く(聴く)のですよね。
この音に耳を寄り添わせることで、ふと、疲れの一部がポロリと取れていく感覚がある名盤。
部屋の電気を、ゆっくり消して、月明かりの中で、まったり聴きたい。
そんな名盤でもありますね。
ジャック・ルヴィエ:ピアノ
アルパカのおすすめ度★★★★☆
ちょっと無口で、語りすぎることがない。
でも、その、ほんの少しの語りがとても優しい感じの名盤。
そんな、ドビュッシーって、ドビュッシーらしくていいですよね。
「レントより遅く」というよりは、「レント」そのものに近い速さかも…。
でも、語りすぎない「語り」が、「レントより遅く」感じさせてくれますよ。
もしかしたら、このあたりの弾き方がドビュッシーのニュートラルかも…との感想が持てます。
そんな名盤ですね。
Apple Musicで “紹介した名盤” が配信中
【解説と名盤、まとめ】ドビュッシー:レントより遅く
さて、ドビュッシー:レントより遅くの、名盤のオススメと、解説はいかがでしたか?
ちょっとオシャレな、フランスの作曲家ドビュッシーのココロニクイ1曲。
不安とか、生きていくこと、そのものへの怖さで、心が落ち着かない。
そんときは、ドビュッシー:レントより遅くでも聴いて心をデフォルト(標準)に戻すときに、効(聴)きますよ〜♫
そんなわけで…
『ひとつの曲で、
たくさんな、楽しみが満喫できる。
それが、クラシック音楽の、醍醐味ですよね。』
今回は以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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