雪の降らないクリスマス、街に出て耳をすませば、音楽の雪が降り積もる♬
- 【楽曲解説】【クリスマスの超定番曲】アンダーソン:「そりすべり」
- 【歌詞を解説】【クリスマスの超定番曲】アンダーソン:「そりすべり」
- 【名盤を解説】【クリスマスの超定番】アンダーソン:「そりすべり」
- 【解説と名盤、まとめ】アンダーソン:「そりすべり」
【楽曲解説】【クリスマスの超定番曲】アンダーソン:「そりすべり」
米国作曲家作詞家出版社協会という音楽著作権を保護する団体があります。
この団体が2009年と2010年に発表した「最も人気のあるクリスマスソング」の1位がこの「そりすべり」だったとのことですね。
1948に作曲されたアンダーソン:「そりすべり」。
まさしくクリスマスの「超定番」と言ってもいいにではないでしょうか。
ただ、アンダーソン:「そりすべり」は、特にクリスマスを意識したわけではなく、また、冬の時期に作曲されたわけでもなかったようです。
むしろ、作曲されたのは7月だったとのことですね。
1946年7月、ルロイ・アンダーソンと妻のエレノアが、夏の休暇をウッドベリーという土地のコテージで過ごします。
その頃、ウッドベリーでは、急激な気温の上昇による猛暑に襲われて、2人はうんざり…。
これと言って打つ手があるわけもなく、苦肉(くにく)の策として、せめて「そりすべり」の音楽を作曲して、気持ちだけでも涼しくなろうと考えたのでしょうか。
そりを引く馬のいななきや、ひずめの音、はたまた馬をたたくムチや鈴の音を入れて、「冬の風景」を音楽にしたようです。
その後、全て完成したのは1848年2月、ニューヨークでのことだったようですね。
これほどのクリスマスの超定番曲も珍しいと思うのですが、もともとはクリスマスを意識して作曲したわけではないということが、なんとも驚きです…。
【歌詞を解説】【クリスマスの超定番曲】アンダーソン:「そりすべり」
歌詞の解説
もともとアンダーソン:「そりすべり」は管弦楽用の曲でしたが、アンダーソン:「そりすべり」がよく聴かれるようになってから、歌詞がつけられました。
歌の内容を要約すると…
『そりすべり』
作詞:ミッチェル・パリッシュ 作曲:ルロイ・アンダーソン
そりの鈴。
リンリン、シャンシャン聴こえてくるよ。
お天気最高!
そりですべるの、最高さ!
そりが駆ければ雪が舞う。
みんな「ひゃっほい!」
さけんでる。
ほっぺはバラ色ほてってる。
ついでに心もバラ色さ!
2羽の鳥が寄り添って、
羽をのばしているみたい。
スピードあげよう。
歌、唄おう。
天気は最高。
そり日和(びより)♬
個性的な楽器を解説
使われている楽器も個性的です。
鈴の音や、馬の蹄(ひづめ)の音、馬をたたくムチの音やら、馬のいななきなどが楽器で表現されていて楽しいですね。
では、どんなものを使って「そりすべり」を表現していたのでしょうか。
以下に、解説です。
- 「鈴」
スレイベルという、トウモロコシのような形をしたスティックに、たくさんの小さな鈴が付いている楽器です。
クリスマスにはよく聴かれる「シャンシャン!」「シャンシャン!」という音を出す鈴ですね。
- ウッドブロック
「カッポコ、カッポコ!」「カッポコ、カッポコ!」という馬の駆ける際の蹄(ひづめ)の音を表現します。
なんとも気持ちのほっこりする可愛らしい響きですね。 - ムチ
「パシーッ!」「パシーッ!」と馬をむち打つ音を表します。
風を切って駆け抜ける馬にますます勢いが出ます! - トランペット
「ヒヒーン!」「ヒヒヒーン!」という馬のいななきを表現します。
アンダーソン:「そりすべり」の曲の一番最後のほうです。
トランペットのバルブを半押しにしながら、強く息を吹き込むように演奏する特殊な奏法なのだそうです。
本当に馬がいなないているみたいです!
【名盤を解説】【クリスマスの超定番】アンダーソン:「そりすべり」
ルロイ・アンダーソンコレクション
まずはアンダーソン:「そりすべり」の原点とも言えるアルバムです。
テンポは駆け抜ける馬のイメージです。
音はあまり良いとは言えませんが、古き佳きアメリカを思わせる古風な響きです。
家カフェクリスマス
ゆったりとした雰囲気のなかで、ライトに楽しみたいならこの1枚がステキです!
ギターをメインに音楽が展開するほっこり系サウンドです。
クリスマスの定番曲が盛りだくさん。
サンタが町にやってきて、音楽の幸福を振りまくよ〜♬
Apple Musicで “紹介した名盤” が配信中
【解説と名盤、まとめ】アンダーソン:「そりすべり」
さて、アンダーソン:「そりすべり」、名盤の紹介と解説はいかがでしたか?
今年もあとわずかですね♬
今年もクリスマスがやって来ます!
恋人と楽しむのも良し!
]音楽の雪が降り積もる町を散策しながら、この一年を振り返るのも良し!
…ですね☆☆☆
そんなわけで…
『ひとつの曲で、
たくさんな楽しみが満喫できる。
それが、クラシック音楽の醍醐味ですよね。』
今回は以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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