アルパカと聴く幸福なクラシック

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シュトラウス2世「ワルツ『美しき青きドナウ』」【名盤も解説】ウィンナ・ワルツに心も踊らせよう♬

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超有名!ワルツのリズムに心も体もワクワクさせよう♬


E・クライバー(カルロス・クライバーのお父さん)美しく青きドナウ 1932年

(youtubeをポチって音楽を聴きながら読んでみてくださいね。”iPhoneの場合は全面表示されてしまったら2本指で内側にむけてピンチインしてください。”)

暴風と雨、足もとグズグズ、濡れねずみ。
電車に駆け込み、家に着き、風呂に入ってひと呼吸。
ツイてない1日を過ごした後、飲むミルクティーは心と身体に染みますね。
そんな、ホッとする瞬間にスマホをポチって聴いてみるのは、シュトラウス2世の「ワルツ『美しき青きドナウ』」なのですね。
暴風と雨に打たれて、ツイてないなと落ち込んでいた心をパッと明るくしてくれる1曲です♬

1.シュトラウス2世「ワルツ『美しき青きドナウ』」を解説

ウィーン(オーストリアの首都)の年明けは毎年恒例のウィーンフィルのニューイヤーコンサートですね。
そこで必ず演奏されるシュトラウス2世「ワルツ『美しき青きドナウ』」は、「オーストリアの第2の国歌」とも言われるくらい超有名な名曲ワルツであり、ウィーンっ子の心の音楽なのですね。
今回はこのシュトラウス2世「ワルツ『美しき青きドナウ』」についての解説です。

早速ですが、こんな解説があります。

 ワルツ王ヨハン・シュトラウスの代表作の一つで、ウィーンの人たちにとっては国歌に匹敵するくらいに大切にされている曲である。そしてウィーン・フィルをはじめとして、ウィーンのオーケストラが外国に演奏旅行に出ると、アンコールでこの曲をとりあげることが多い。
 ドナウ河は、ドイツとオーストリアの国境あたりで川幅が広くなり、やがてウィーンの町の横を流れてゆく。このドナウ河は、ウィーンの市民の誇りであり、愛する河であり、憩いをあたえてくれるものになっている。シュトラウスの時代はその水も青々としていたのかもしれないが現在のドナウ河は、豊かな水量を持っているものの、灰色に近い。しかし、ウィーンでは、恋愛をしている人には、この流れは美しく青くみえるといわれている。

出典:門馬直美 著 「管弦楽・協奏曲名曲名盤100」p60より引用

 窓の外では打ちつける風と雨。
そんな中、ヨハン・シュトラウスの「ワルツ『美しき青きドナウ』」を聴いています。
するとどうでしょう。
どこまでも果てしない青空と、広大で「深い青」をまとったドナウ河の風景をバックに踊る、恋人たちが見えてくるようですよ♬

ただ、この曲が作曲されたころの時代背景としては、1866年、オーストリア(ウィーンが首都)がプロイセンとの戦争に破れて、どんよりと暗い気分に支配されていたころです。
ウィーン男性合唱協会の指導者をつとめていたヘルベックは、ウィーンに明るさと朗らかさを取り戻そうとして、ヨハン・シュトラウスにワルツの作曲を依頼したそうです。
ヨハン・シュトラウスは、始めは乗り気ではなかったものの、作曲を受諾(じゅだく)したそうです。
初演(作曲後、初めて演奏されること)は評判がイマイチでした。
しかし、パリでの演奏を行なった際、とても好評だったそうで、その後、徐々に評判もあがり、現在では、はじめに解説した通り「オーストリアの第2の国歌」と言われるまでになりました。
また、ウィーンでは、「ワルツ『美しき青きドナウ』が流れることが新年の幕開け」であり、日本における、「初詣で」に近い感覚と言えるかもしれません。

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2.シュトラウス2世「ワルツ『美しき青きドナウ』」の曲を解説

それでは、スカッと明るく、ワクワク楽しいシュトラウス2世「ワルツ『美しき青きドナウ』」の曲についての解説をしたいと思います。

静かなヴァイオリンから始まり、そこにホルンがささやきかけてきます。
これは、ウィーンの朝のはじまりのイメージなのでしょうか。
さらにそこから様々な楽器が加わっていき、本格的に1日が始まっていきます。
それからすぐ、ワルツ『美しき青きドナウ』のメインテーマへと入っていきます。
明るくてノリの良いメロディと心地よいブンチャッチャ、ブンチャッチャというリズムに乗って音楽は盛り上がっていきます。
ゆったりとしたドナウ河の流れの描写。
また、踊る人びとの愉快で楽しげなイメージがありありと浮かぶ映像。
聴くだけですでに、よく晴れたドナウ河の河岸にいるようです。
そして最後は最大に盛り上がって終わりますね。

また、この「ワルツ『美しき青きドナウ』」には、歌詞がついていますので書きとめておきます。

いと美しく青きドナウ。
谷をつらぬき、野を超えて、
たゆとう流れはおだやかに。
都(みやこ)ウィーンはあいさつするよ。
あなたの姿は銀の帯、
国と国とを結びつけ、
わが胸、ドキドキ高鳴るよ。
あなたの姿は美しき…、
ただただ岸辺にたたずむよ。

有名な音楽には歌詞をつけたくなるものですね。
「ワルツ『美しき青きドナウ』」が第2の『国歌』と言われる理由もこのへんにあるのでしょうね。

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3.シュトラウス2世「ワルツ『美しき青きドナウ』」の2枚の名盤を紹介

今回は、ライブの臨場感のある名盤1枚と、録音芸術ともいえる名盤1枚を解説させていただきます。

3-1.カルロス・クライバー:指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

評判の高い名盤です。
1989年と1992年のウィーンフィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサートの模様を収録したもので、指揮者や楽団員、また聴衆までもがノリノリでコンサートを楽しむ姿がありありと見えてくるようなアルバムなのですね。
ワルツ『美しき青きドナウ』以外に収録されている曲も有名な曲ばかり。
絶対に買って損のない1枚です。
「どうもイマイチ冴えない家」で聴いていても、このアルバムが鳴り響くだけで、家の中はドナウ河を中心にしたウィーンの美しい町と空気の中に空間移動しちゃうこと間違いなしですよ〜♬

3-2.ヘルベルト・フォン・カラヤン:指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

「録音芸術」という言葉があるのかどうかはわかりませんが、もしこの「録音芸術」という表現を許していただけるなら、ちょうどこのヘルベルト・フォン・カラヤンに指揮するベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏がそれにあたるかもしれませんね。
究極まで、美感を追求したシュトラウス2世「ワルツ『美しき青きドナウ』」は、ドナウの川底が見えてくるような「透明感の極み」ともいえる「青」ですよ〜♬

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まとめ

さて、名盤の紹介と解説はいかがでしたか?

どうも最近、お天気の神さまに見放されているな。
そんなふうに感じた時には、ただただ晴れやかなシュトラウス2世の「ワルツ『美しき青きドナウ』」をはじめとした底抜けに明るい音楽に触れて、お天気の神さまを引き寄せませんか?

 そんなわけで…

 

『一つの曲で、たくさんな楽しみが満喫できる。

      それがクラシック音楽の醍醐味ですよね。』

 

今回は以上になります。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。