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ヴィヴァルディ『春』解説!【この1曲で『春』のおとずれを喜ぶ名盤】

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「ヴィヴァルディ『春』は、ほがらかで、気持ちのいい、まさしく春の風にのって漂う花の香りのような一曲ですよね。 」 

 


ヴィヴァルディ: 「四季」より春 第1楽章

(youtubeをポチって音楽を聴きながら読んでみてくださいね。”iPhoneの場合は全面表示されてしまったら2本指で内側にむけてピンチインして読み進めてください”)

「春はあけぼの」という言葉は有名ですが、これは春の夜明けのときの美しさを詠っているようですね。
たしかに、「春」の中には「はじまり」という意味が強いですし、実際には、「年のはじめ」や、「季節のはじめ」あるいは「新しい学問のはじめ」という意味もありますし、希望に胸おどるときですね。
そんな感情を音楽にした超有名なクラシック音楽がこのヴィヴァルディの『春』ですね。 

作曲者のヴィヴァルディが活躍したヴェネツィアは、日本のような四季があり、夏は暑く、冬は寒いということで、同じような風土のお国柄ということもあって、日本での人気が高い曲なのでしょうね。 

1.ヴィヴァルディ「ヴァイオリン協奏曲『春』」の全体を解説

このような解説があります。  

 「赤毛の司祭」の愛称をもつヴィヴァルディは、その器楽作品の多くをヴェネツィアの救貧院付属の女子音楽院の少女たちのために作曲しました。
 この(略)作品8の協奏曲集(1725年出版)は、当時のバロック時代の慣習に従って、12曲の作品からなっていますが、なかでも有名なのが1番から4番までで、春、夏、秋、冬と表題がついています。いずれも速いーゆっくりー速いの3つの楽章からなりますが、各楽章ごとに、四季の風物をうたった短い詩が添えられています。たとえば、春の第1楽章は、「春が来た、小鳥は喜びの歌をうたう……」といった具合に。
 この曲は、季節の推移に敏感な日本人ーーなにしろ、手紙のはじめにまで、季節の挨拶を書かねば気のすまない日本人ーーそしてまた標題音楽好みの日本人の心情にアピールして、わが国でもっともポピュラーなバロック音楽として愛好されています。

 

出典:皆川達夫 著 「バロック名曲名盤100」p92より引用  

 

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2.ヴィヴァルディ『春』の各楽章を解説

第1楽章:アレグロ(速く)

「春はおとずれた。
 小鳥は楽しみ、春を祝い、
 歌っている。
 小川はせせらぎ、風をなで、
 そして、いっしょに踊ってる。
 雷は耳をつんざくばかりの音をたて、
 黒い雲が空をおおう。
 いずれ、嵐はすぎさって
 小鳥はふたたび、愛らしく歌いはじめる。
 その鳥の声をソロバイオリンがたからかに、
 そして、はなやかに歌いだす。」

そんな短い詩(ソネット)が残っていますが、これは、おそらくヴィヴァルディ自身のものではないかと言われているそうです。

第2楽章:ラルゴ(きわめてゆるく、表情ゆたかにゆったりと)

春の日々のなかには、時には、暗く、風強く、また雨がそぼ降ることもありますよね。
そんな、春のさみしい一面を歌っているように思えます。

第3楽章:アレグロ(速く)

ふたたび、明るい陽射しのもとで、人びとは語らい、笑い、手をつないで踊ります。
この素晴らしい春の一日を思い切り、愉快にたのしく過ごそうよ。
そんな気持ちの伝わる一曲です。

  

以上、簡単にこの曲のイメージを書いてみました。   

3.「ヴィヴァルディ『春』」を聴いてみよう(名盤紹介)

この曲は第1楽章から第3楽章までの3曲で成り立っています。
それでは、各楽章について解説したいと思います。

3-1.イ・ムジチ合奏団 フェリックス・アーヨ:ヴァイオリン

世界で初めてこのヴィヴァルディの「四季」を録音した団体だけあって、他の追随をゆるさないというくらい、評価の確立した演奏ですよね。
このイ・ムジチ合奏団は過去6回の録音しているとのことですが、やはりその音の美しさは筆舌につくしがたいほどですね。
この曲の演奏における、ひとつのスタンダードとして、一度は聴いておきたい一枚です。
   

by カエレバ

 

3-2.エウローパ・ガランテ ファビオ・ビオンティ:ヴァイオリン

「これぞ、18世紀のころの音」という感じ。
楽器の音ののびは少ないですし、全体的に枯れた味わいです。
でも、その中に、どこか華麗な精神を秘めていて、なんとも不思議な演奏です。
前記のイ・ムジチ合奏団の演奏とは対局を成すようであり、聴き比べるとおもしろいです。

by カエレバ

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4.好きなアルバムを見つけよう

さて、アルパカとしては、以上2枚を聴いてみて、どちらかも違った意味で、いい味わいがあるなと思います。
優美であり、美感をきわめたイ・ムジチ合奏団の演奏は、うきうきした楽しい気分の時に聴きます。
そして、落ち着いていて、どこか枯れたあじわいのエウローパ・ガランテの演奏は、ほんの少しだけ考え事をしたい時のバックグラウンドミュージックとして、音もしぼり気味でかけようかな。
  

まとめ

いかがでしたか。

ヴィヴァルディの「ヴァイオリン協奏曲『春』」は、ほとんどのひとが聴いていて楽しくて、うれしい、気持ちにさせてくれる名曲ですね。
最後に今回の内容をまとめおきたいと思います。

 

そんなわけで、

   

『一つの曲で、たくさんな楽しみが満喫できる。

  それがクラシック音楽の醍醐味ですよね。』

 

今回は、以上になります。   

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。