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モーツァルト「ピアノ協奏曲 第15番」【シンプルにメロディが美しい1曲を解説】名盤

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「『汗をかかされる協奏曲』である」

モーツァルトは『ピアノ協奏曲 第15番』について、そんなふうに父親に宛てた手紙に書いているそうです。


モーツァルト ピアノ協奏曲第15番

(youtubeをポチって音楽を聴きながら読んでみてくださいね。”iPhoneの場合は全面表示されてしまったら2本指で内側にむけてピンチインして読み進めてください”)

そしてそれは「この『ピアノ協奏曲 第15番』が技巧的であること」を言っているようですね。

それでも、いくら技巧的といっても、いついかなるときでもモーツァルトの音楽は「シンプルにメロディが美しい」です。

だから、その音楽を弾くのには手先の技巧はもちろんのこと「心の技巧」とでもいうべきものが、なによりも大切なのですね。

きびしい冬を超え、まだ手もかじかむくらいのころに、春を迎えてほころぶ梅の花。
その透き通ったかわいらしい『白』を見るとき、たしかに春はやってきているのだし、ほんのりとした嬉しい気持ちが心に咲きます。
そんなときに聴くといいのがこのモーツァルト「ピアノ協奏曲 第15番」ですね。


1.モーツァルト「ピアノ協奏曲 第15番」の全体を解説

こんな解説があります。

この作品の目立った特徴は、ピアノ・コンチェルト(協奏曲)のジャンルが、単に社交的な性格のものから、作曲家の個性的な表現意欲を発揮する場となっていく出発点ともいうべき位置にあることであろう。木管の使用も、個性的な色合いを強めていくことになる。 

ロベール・カサドシュ:ピアノ ジョージ・セル:指揮
CDのライナーノートより (書き手 向坂正久)

モーツァルトはこの曲を作曲するうえで、挑戦や試しを行っていたのでしょうか。
父親への手紙からモーツァルトが意気揚々と作曲の仕事に打ち込む姿が見えてきそうですね。 

2.モーツァルト「ピアノ協奏曲 第15番」の各楽章を解説

この曲は第1楽章から第3楽章までの3曲で成り立っています。
では、各楽章について解説したいと思います。



第1楽章 アレグロ(速く)
モーツァルトらしく、ひとつひとつの音たちが、踊っている楽しさを存分に味わえる楽章ですね。
わくわくしながら音づくりを楽しむモーツァルトの心、そのものという感じの1曲で聴き手までわくわくさせる力がありますね。

第2楽章 アンダンテ(歩く速さで)
ピアノ協奏曲に変奏曲(主題になるひとつの曲を楽器と曲調を変えつつ複数の曲にアレンジして展開する形式の曲)を導入してモーツァルトが新しいことをこころみた1曲。

第3楽章 アレグロ(速く)
いきいきとした舞曲風の、それこそ胸おどる1曲です。
『汗をかかされる協奏曲』の華々しいラストをかざるのは汗をかくのも忘れるくらい踊りを楽しむ人びとのイメージ…かな。
いかにも楽しげです。

 以上、モーツァルト「ピアノ協奏曲 第15番」の概要でした。 

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3.モーツァルト「ピアノ協奏曲 第15番」の名盤を紹介

アルバムとしては、やっぱり『汗をかかされる』くらいの技巧のすぐれた演奏が多いですね(笑)
しかし、技巧は技巧として持っていながら、モーツァルトの真髄であるところの『シンプルにメロディが美しい』という素晴らしさを表せる演奏を探したいですね。


ピアニスト、2人から選んでみますね。

3-1.ダニエル・バレンボイム:ピアノ イギリス室内管弦楽団

音が珠のように磨かれて、きらめくようなモーツァルトを聴かせてくれます。
演奏としても全体のバランスもよいですし、バレンボイムとともにイギリス室内管弦楽団もモーツァルトの素晴らしさを気づかせてくれますね。

3-2.ジョス・ファン・インマゼール ピアノと指揮

 モーツァルトの生きた18世紀のころの音を再現しようとの試みで演奏された一枚。

もしかしたら、現代にモーツァルトがいて、現在の「ピアノ」の音を聴いたなら、きっと違う感じの音楽を作ったのではないかとの意見があります。
それならば、18世紀のころの音を再現する試みには大きな意味がありそうですね。
やはり、モーツァルトの生きたころの楽器を最大限に活かす曲をモーツァルトは作ったはずですしね。
その考えはやっぱり正しいと思わせてくれる演奏がこのインマゼルの演奏ですね。
ピアノにくらべると音の伸びはないかもしれません。
でも、たしかに、こんな純朴な響きこそがこの曲には合っているように思えます。

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4.好きなアルバムを見つけよう

さて、今回はどちらのモーツァルト「ピアノ協奏曲 第15番」を選びましょう?

とても悩みますけれども、インマゼルの演奏を推しますか。
粒だった輝きを持つバレンボイムも捨てがたいのですけれども…。

まとめ

 

さて、いかがでしたか。

『汗をかかされる』くらい技巧的でありながら「シンプルにメロディが美しい」音楽に触れながら、一日を始めたり、また終えていくのもいいものです。

そんなわけで…

 

『一つの曲で、たくさんな楽しみが満喫できる。

 それがクラシック音楽の醍醐味ですよね。』

 

今回は以上になります。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。