アルパカと聴く幸福なクラシック

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モーツァルト:ピアノ協奏曲第21番【解説と名盤3選|感想】第2楽章は有名アダージョ

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なんとも現代的!

18世紀から届く

音楽の手紙

モーツァルト: ピアノ協奏曲第21番:第2楽章「エルヴィラ・マディガン」

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ウィーンで音楽家として売れっ子であった絶頂期のモーツァルトの傑作ピアノ協奏曲

 

なんとも

  • 明るくて
  • 楽天的、

そして、

  • 希望に満ちている

 

さて、今回は、モーツァルトの明るくて有名な《ピアノ協奏曲第21番》解説とおすすめ名盤を紹介です。

 

【ここをクリックすると名盤の解説へ飛びます】

【解説】モーツァルト《ピアノ協奏曲第21番》

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モーツァルト《ピアノ協奏曲第21番》についてのこんな解説があります。  

平和、悦び、憂愁、冷淡、そして高揚、恋心と愛惜、ヒロイズム(『ピアノ協奏曲(第21番)ハ長調』K467を考えていただきたい)、気高さ、弱さ……だが決して全くの絶望には陥らない、ちょっとした暗い和音も、月をよぎる雲にすぎない、なぜならば、絶望の淵にあっては、人は生きることができないし、少年は夢みることも、また、芸術の大饗宴は幸福の予感を増すこともできないだろう。

出典:アンリ・ゲオン 著「モーツァルトとの散歩」p216より引用

 

解説にありますがまさしく、

  • 気高さや
  • 弱さ、
  • また、少年が夢見るような…

明るさと、はかなさを感じさせる名曲です。

「はかなさ」といえばモーツァルト《ピアノ協奏曲第21番》の第2楽章は、1967年スウェーデン映画《短くも美しく燃え》で流れました。

男女2人駆け落ちをする物語ですが北欧の自然を背景に描かれた美しい恋物語でした。

そして、《ピアノ協奏曲第21番》第2楽章は主人公でありサーカスの綱渡りを生業(なりわい)にする女性《エルヴィラ・マディガン》の名で呼ばれることもあります。

 

《ピアノ協奏曲第21番》作曲当時、モーツァルトはウィーンで売れっ子の音楽家でした。

モーツァルトはピアノ協奏曲第20番の初演を行いますが、そのわずか1ヶ月後の1785年3月10日には《ピアノ協奏曲第21番》の初演を成功させています。

押しも押されぬ人気のモーツァルトはこの《ピアノ協奏曲第21番》の楽譜を初演の前日に書き上げるというほどの忙しさでした。

それなのにとても完成度が高く現代の私たちが聴いても古さを感じさせず、むしろ新鮮な感動を覚えるほどの名曲でもあります。

 

【各楽章を解説】モーツァルト《ピアノ協奏曲第21番》

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それでは、各楽章について解説します。

モーツァルト《ピアノ協奏曲第21番》は第1楽章から第3楽章までの3曲で成り立っています。

第1楽章 アレグロ(速く)

タタッタッタッタッタ〜ッラララ♫

タタッタッタッタッタ〜ッラララ♫

楽しく歌う弦楽器…。

 

プルルルルル〜ルルル♫

はずんで喜ぶ木管楽器…。

 

さあ、それに続いて現れる、

ピアノの幸福、タ〜ララララ〜♫

 

歌うよ歌う、

はずむよ、はずむ♫

 

幸福いっぱい♫

 

歌ってはずむよ

うれしすぎ…♫

 

第2楽章 アンダンテ(歩く速さで)

第2楽章は別名《エルヴィラ・マディガン》と呼ばれるということは前述しました。

映画《短くも美しく燃え》では、逃亡した主人公のエルヴィラ・マディガンと妻子を捨ててエルヴィラを選んだ陸軍中尉の青年が描かれます。

まさしく目の前に広がる北欧の自然と経済的な困難から亀裂の入っていく2人のはかなさを含んだ葛藤が展開します。

とくに美しい自然の美しさと人を想うことの美しさが混じり合いそれを感動的に彩っていく《ピアノ協奏曲第21番》の優美な魅力が印象的でした。

また主人公を演じた女優ピア・デゲルマルクの清楚な美しさも《ピアノ協奏曲第21番》第2楽章が引き立てていました。

現代の私たちが聴いても色褪せないモーツァルトの名曲のひとつと言えそうです。

 

第3楽章 アレグロ・ヴィヴァーチェ・アッサイ

  • 陽気で軽快、
  • うれしくて、楽しくて、
  • はずんでスキップしたくなる!

モーツァルトがウィーンで成功していたころの感情がそのまま音楽に乗って流れてくる感覚。

まぶしいくらいの栄光と、人生の素晴らしさとあらゆる物事を受け入れて誇らしい。

そんなモーツァルトの胸を熱くした想いが伝わってくるようなフィナーレです。

 

【名盤3選の感想と解説】モーツァルト《ピアノ協奏曲第21番》

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アルフレッド・ブレンデル:ピアノ
サー・ネヴィル・マリナー
:指揮
アカデミー室内管弦楽団 

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アルパカのおすすめ度★★★★★

【名盤の解説】

ブランデルのピアノの微妙なニュアンスが光る名盤です。

微妙に変化するタッチの強弱や流れが、心地よく洗練されていて好感が持てます。

マリナーの指揮もモーツァルトを演奏させると美の魔法にかかったかのように響きます。

「気高くも香りの高いマリナーの指揮」は、そうと入っても言っても近寄りがたさはまるでない「心地良い音芸術を展開」します。

洗練されたブレンデルのピアノと気高く香るマリナーの指揮。

もっともモーツァルト《ピアノ協奏曲第21番》の美しさを引き出した名盤のひとつです。

 

マリア・ジョアン・ピリス:ピアノ
クラウディオ・アバド:指揮
ヨーロッパ室内管弦楽団
 

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アルパカのおすすめ度★★★☆☆

【名盤の解説】

ピリスの2回めの録音で、落ち着いた雰囲気でまとめられている感がある名盤です。

若い頃の「ピュアにはじける感覚」からは少し離れますが、その分深みが加わって音楽を素直に聴き取ることが出来ます

指揮のアバドはキビキビとテンポよく音運びをしていて《ピアノ協奏曲第21番》の持つ明るい特性を引き出しています。

全体的にバランスの取れた聴きやすい名盤です。

 

ロベール・カサドシュ:ピアノ
ジョージ・セル:指揮
クリーヴランド管弦楽団
 

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アルパカのおすすめ度★★★★☆

【名盤の解説】

どこか突き放したような硬質な感覚の名盤でありながら、音のひとつひとつにキラリと感性が光ります。

モーツァルトの音楽の持つ純粋無垢さはこのような「飾り気を取り除いた」演奏がある意味で理想なのかもしれません。

こういったピアノの弾き方をすれば普通ですと無味乾燥とした味気ない演奏になりがちです。

それなのにカサドシュのピアノにはどこか優雅な印象を帯びているところが不思議です。

そして指揮するセルもカサドシュのピアノを支える淡々とした運びです。

録音が古いとは言えある意味モーツァルトらしさを表出した名盤のひとつと言えそうです。

 

【まとめ】モーツァルト《ピアノ協奏曲第21番》

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さて、モーツァルト《ピアノ協奏曲第21番》の解説とおすすめ名盤はいかがでしたか?

 

 

 

 

 

 

 そんなわけで…

 

『ひとつの曲で、

 

たくさんな、楽しみが満喫できる。

 

それが、クラシック音楽の、醍醐味ですよね。』

 

今回は、以上になります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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