アルパカと聴く幸福なクラシック

クラシック音楽が大好きなアルパカが名盤を解説します。曲のなりたちや魅力、おすすめの聴き方もお伝えしますよ♫

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ベートーヴェン:ミサ曲《ハ長調》【名盤2枚と解説|感想】透明感のある時間を過ごしたい時に…

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つつしみ深さと

さみしさと

凛(りん)としている優しさと… 

(youtubeをポチって音楽を聴きながら読んでみてくださいね。”iPhoneの場合は全面表示されてしまったら2本指で内側にむけてピンチインしてください。”) 

ベートーヴェンのミサ曲と言えば晩年の《ミサ・ソレムニス》が有名です。

そして今回、紹介しますベートーヴェン:ミサ曲《ハ長調》も実は、とても聴きやすい名曲なのです。

なぜなら《ミサ・ソレムニス》ほどの荘厳さは感じないものの「日常で発見できる小さなよろこび」のようなもが音楽で表現されていると感じるからなのです。 

今回は、そんなベートーヴェン:ミサ曲《ハ長調》、おすすめ名盤を解説です。 

【解説】ベートーヴェン:ミサ曲《ハ長調》

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1807年、エステルハージ侯爵であるニコラス2世はベートーヴェンにミサ曲の作曲を依頼します。

動機としては、その妻マリア・ヨゼファの聖命祝日(洗礼の際に聖人の名前がつけられた記念日)にミサ曲を初演するためでした。 

初演の際にはベートーヴェン自身の指揮によって演奏されました。

しかし、演奏後のエステルハージ侯爵の評価は低く、また、多くの人たちの集まる中で批判されたためベートーヴェンはその日のうちに怒って帰ってしまいました。 

エステルハージ侯爵が批判的だったことの理由にはいくつかあります。

それは、もともと宮廷楽団の楽長を勤めたことのあるハイドンや、フンメルの音楽に親しんでいたためということがあります。 

また、ミサ曲《ハ長調》のリハーサル中に、ベートーヴェンが合唱団と揉めている光景を見てしまった」ことも評価を下げた原因と言われています。 

しかし、ベートーヴェン自身にとってはミサ曲《ハ長調》は野心作でしたし、革新的な要素も入れた自信作だったのです。

ベートーヴェンが怒ってしまう気持ちもわからなくはありません。   

【各楽章を解説】ベートーヴェン:ミサ曲《ハ長調》

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それでは、各楽章について解説したいと思います。

ベートーヴェン:ミサ曲《ハ長調》は、5曲で成り立っています。

1.キリエ:主よ、あわれみ給え 

歌そのものが 

  • 祈りであり
  • 願いであり
  • 優しい光…

ベートーヴェン:ミサ曲《ハ長調》の中では、短い曲でありながら、もっとも印象的な癒やしの1曲になっています。 

2.グローリア:栄光あれ 

第1曲目の《キリエ》とは打って変わっての燦々(さんさん)と降りそそぐ強い光のように感じます。

途中、静かに展開しながら進みますが、再び冒頭のメロディが繰り返されて終わります。 

3.クレド:信じます

勇壮でドラマティックに展開します。

ほぼ全編が明るくて力強い印象の歌を展開します。

イエス・キリストが生まれる前から生まれた後の伝道活動と苦しみ。

そして、その後の十字架にかかって死したのちの、復活の様子と昇天を描いています。 

4.サンクトゥス:聖なるかな

「静かな序章からの勇ましい曲調への展開」という、もっとも短い曲なのにドラマが感じられます。  

5.ベネディクトゥス:祝福あれ

少し遅めのテンポで、たんたんと歌われる讃歌になっていますが独唱と合唱の溶け合うさまが美しいのです。

ラストは勇ましい合唱へと急展開して終わります。  

6.アニュス・デイ:神の子ひつじ

合唱による悲しい基調の響きから始まり、盛り上がっていきますがそれが勇ましい雰囲気に変わります。

そして、ふたたびベートーヴェン:ミサ曲《ハ長調》の冒頭における「癒やしの旋律」が表れます。

これによって、とてもバランス感が保たれ、また感動的にベートーヴェン:ミサ曲《ハ長調》は終わっていくのですね。 

【3枚の名盤の感想と解説】ベートーヴェン:ミサ曲《ハ長調》

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ミシェル・コルボ:指揮
ローザンヌ声楽&器楽アンサンブル

 

 

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アルパカのおすすめ度★★★★★

【名盤の解説】

もっとも透明度が高く、澄んだ響きを聴き取ることのできる名盤です。

およそベートーヴェン:ミサ曲《ハ長調》のような純粋な曲調をもつ演奏にはコルボの演奏は理想と言えます

アルパカとしても人生(アルパカ生?)で、初めて触れたベートーヴェン:ミサ曲《ハ長調》の名盤です。

その際、「ベートーヴェン:ミサ曲《ハ長調》が好きということでアルバムを買った」ということではありませんでした。

それは、ミシェル・コルボの指揮するミサ曲をはじめとする宗教曲が大好きだったからなのです。

おそらくこのミシェル・コルボの名盤にたどり着かなければ、ベートーヴェン:ミサ曲《ハ長調》という曲自体にもたどり着いていなかったことでしょう。

初めて聴いた瞬間「こんな名曲が存在してたんだ!」という感動と、あらためてミシェル・コルボへのリスペクトの思いが高まったものでした。

  • つつしみ深さ
  • 慈しみの思い
  • そして、純度の高い透明感

およそベートーヴェン:ミサ曲《ハ長調》の名盤と呼ぶにふさわしい1枚といえると思います。 

カール・リヒター:指揮
ミュンヘンバッハ管弦楽団
 
ヤノヴィッツ(ソプラノ)他

 

 

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アルパカのおすすめ度★★★☆☆

【名盤の解説】

とても音の広がりを感じる荘厳系の名盤です。

有名な《ミサ・ソレムニス》を好む方には響く名盤かも…。

寡黙であり、ストイックなまでの探究心をもって音楽に向き合ったカール・リヒター…。

その内なるエネルギーが実際の音楽に昇華された瞬間に、壮大な大河の激流を観るが如き様相が眼前(耳前?)に展開します。

楚々(そそ)とした趣(おもむき)を求める向きには合いませんが、こんなベートーヴェン:ミサ曲《ハ長調》の名盤もいいものですね。 

ジョン・エリオット・ガーディナー:指揮
オルケストル・レヴォリュショネル・エ・ロマンティク
モンテヴェルディ合唱団  

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アルパカのおすすめ度★★★★☆

【名盤の解説】

18世紀のオリジナル楽器と演奏法の再現に力をそそぐジョン・エリオット・ガーディナーの名盤です。

静かで安らかでありながら大合唱の部分になるといくぶん速めのテンポで音楽が展開されます。

ミシェル・コルボの演奏に比べますと、その速さや音の強弱のコントラストが強めの名盤です。

 

さて、以上の名盤をまとめますと、

宗教的な響きを楽しみたい方には、コルボ版。

壮大で色鮮やかな響きを楽しみたい方には、リヒター版

「18世紀に響いていたであろう音楽に耳と心をすませて聴く」には、ガーディナー版がおすすめと言えそうです。

そして、それぞれのアルバムが、個性豊かなおすすめの名盤でもあります。

 

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【まとめ】ベートーヴェン:ミサ曲《ハ長調》

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さて、ベートーヴェン:ミサ曲《ハ長調》の解説とおすすめ名盤はいかがでしたか?

「日常で発見できる小さなよろこび」が感じられるベートーヴェンの名曲ミサ曲《ハ長調》です。

 

春の訪れを喜び…

夏の開放感に笑い…

秋の色づきに感動し…

冬のさみしさにため息をつく…

 

そんな、さまざまな場面にやさしく響くベートーヴェン:ミサ曲《ハ長調》を、目を閉じてじっくり聴き込みながら過ごす時間も、なかなかいいものですよ。

 

 

 そんなわけで…

 

『ひとつの曲で、

 

たくさんな、楽しみが満喫できる。

 

それが、クラシック音楽の、醍醐味ですよね。』

 

今回は、以上になります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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