アルパカと聴く幸福なクラシック

クラシック音楽が大好きなアルパカが名盤を解説します。曲のなりたちや魅力、おすすめの聴き方もお伝えしますよ♫

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ドヴォルザーク:弦楽セレナード【名盤3枚の解説|感想】幸福感につつまれたあたたかい1曲

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おだやかさと哀愁

豊かな感情が表現されて美しい

ドヴォルザークの名曲♫


第1楽章

(youtubeをポチって音楽を聴きながら読んでみてくださいね。”iPhoneの場合は全面表示されてしまったら2本指で内側にむけてピンチインしてください。”) 

 

さて、今回は、美しい旋律のドヴォルザークの曲のなかでもとくに光る《弦楽セレナード》です。

ドヴォルザークのもっとも幸福なころに作曲された《弦楽セレナード》はまさしく「幸福な旋律と響き」がいっぱい。

そんなドヴォルザーク《弦楽セレナード》の解説とおすすめ名盤を紹介です。 

 

 

【解説】ドヴォルザーク:弦楽セレナード

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ドヴォルザークの曲に対するブラームスの言葉を紹介した、こんな解説があります。  

 

ブラームスは、「ドヴォルザークは、われわれの誰よりもはるかに多くの楽想をもっている。あの男が屑かごに捨ててしまった旋律を集めても、交響曲がつくれるくらいだ」と言ったという。

それは、ドヴォルザークが世に認められだした1875年(34歳)につくられたこの曲(弦楽セレナード)を聴いただけでもよくわかるであろう。

出典:志鳥栄八郎 著 「不滅の名曲はこのCDで」P121より引用

 

ドヴォルザークが弦楽セレナードを作曲した2年前、あこがれていた女性の妹であるアンナ・チェルマーコヴァと結婚します。

幸福な結婚だったようですが、経済的には苦しく教会のオルガニストとしての副業をこなしながらの生活でした。

そんな折、オーストリア政府が「若き芸術家のための奨学金」を公募します。

  • 若く
  • 貧しく
  • しかし才能がある

そんな芸術家を募っていたためドヴォルザークはさっそく過去書いてきた作品を提出し応募します。

そして、その結果は「審査員たちの満場一致での見事なまでの合格」を勝ち取ったのでした。

ちなみにこの審査員のなかのひとりが音楽家ブラームスでした。

 

奨学金の額は400グルテンであり、当時のドヴォルザークの年収の約2倍半でした。

この経済的安定とそこから得た自信のためでしょうか、その後、多くの作品が生まれました。

その中の1曲が弦楽セレナードなのでした。 

 

【各楽章を解説】ドヴォルザーク:弦楽セレナード

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それでは、各楽章について解説したいと思います。

ドヴォルザーク:弦楽セレナードは第1楽章から第5楽章までの5曲で成り立っています。

 

第1楽章 モデラート(中くらいの速さで)

ドヴォルザークの幸福な時を象徴するような

  • ほっこりとして
  • 人なつこく

まるで、草原の風がそのまま音楽になったように感じる優しい1曲です。

 

第2楽章 テンポ・デイ・ワルツ(ワルツのテンポで)

舞曲のテンポで進みます。

どことなく悲しさを含んだ、陰のような響きもあって彩り豊かに音楽が展開していきますね。

でも基本は調和に満ちたあたたかい感覚の曲です。

 

第3楽章 スケルツォ:ヴィヴァーチェ(急速で快活に)

楽しく集って、踊ったり笑ったり…。

そんなイメージの「明るくてテンポも速い曲」で、聴いているとまるでどこまでも一面に広がる田園のおいしい空気が胸いっぱい吸いこめるような気になれますね。

 

第4楽章 ラルゲット(表情ゆたかにゆったりと、やや速く)

非常にゆったりとした展開をする曲であまりの美しい旋律のため、音楽に引き込まれるような感覚があります。

とても明るい基調のドヴォルザーク《弦楽セレナード》の中では

  • 耽美的で
  • 憂いをたたえていて
  • かぐわしい…

そんなたとえがピッタリです。

ドヴォルザーク《弦楽セレナード》という曲の全体をキュッと引きしめるひとつのポイントになる曲でもありますね。 

 

第5楽章 アレグロ・ヴィヴァーチェ(快活に速く)

第4楽章とはうってかわっての

  • 速くて
  • 明るくて
  • 元気の出る

最終楽章です。

ドヴォルザーク特有の「機関車のようなテンポ 」が心地いい。

シュシュポポ!

シュシュポポ!

シュシュポポ!

なんとも愉快でワクワクする展開です。

最後の方では第1楽章の冒頭のテーマが再び表れます。

こらがドヴォルザーク《弦楽セレナード》という曲のバランスの良さを作り出します。

《弦楽セレナード》と言えばチャイコフスキーも有名ですが似たような構成を感じます。

つまりどちらの《弦楽セレナード》も最後に第1楽章の冒頭のテーマを差しはさむことによってドラマティックで感動的な曲となっていると感じるのです。  

【3枚の名盤の感想と解説】ドヴォルザーク:弦楽セレナード

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サー・ネヴィル・マリナー:指揮 アカデミー室内管弦楽団 

 

 

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アルパカのおすすめ度★★★★★

【名盤の解説】

  • 明るい
  • 楽しい
  • そこはかとなく悲しい…。

でもとっても優雅な名盤です。

マリナートアカデミー室内管弦楽団の磨き抜かれた美感と阿吽(あうん)の呼吸展開する名盤でもあります。

  • 飾り気がない
  • 純朴…

そんな自然であり主張をしない中から、いやが上にも漏れてくるきらびやかさはマリナー独特の美しさといっていい名盤だと感じます。

 

 

ヘルベルト・フォン・カラヤン:指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 

 

 

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アルパカのおすすめ度★★★★☆

【名盤の解説】

「大人な魅力」のドヴォルザーク《弦楽セレナード》の名盤です。

さすがはカラヤンとベルリン・フィルハーモニー管弦楽団です。

  • 水も漏らさぬアンサンブル
  • 安定感
  • 重厚感

に、舌を巻きます。

ドヴォルザーク《弦楽セレナード》の軽味はあまり出ていないかもしれませんが弦楽器の響きの美しさそのものを堪能したい向きにはおすすめの名盤です。 

 

オルフェウス室内管弦楽団 

 

 

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アルパカのおすすめ度★★★★★

【名盤の解説】

「フレッシュ」が魅力の名盤です。

  • 「大人な魅力」のマリナー
  • 「成熟しきった魅力」のカラヤン

そして、「明るく朗(ほが)らかな青春を精いっぱい謳歌する魅力」のオルフェウス室内管弦楽団。

とてもキレが良くて小気味いい名盤です。

マリナー、カラヤンの芳醇さには欠けるものの、なかなかどうしてさわやかな柑橘系な魅力がある名盤です。 

 

【まとめ】ドヴォルザーク:弦楽セレナード

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さて、ドヴォルザーク《弦楽セレナード》の解説とおすすめ名盤はいかがでしたか?

 

ドヴォルザークの人生においてもっとも幸福で充実したころに作曲された《弦楽セレナード》は聴いていて本当に幸福になれます。

 

「最近イマイチ幸福な感覚がないぞ…」

「いや、そもそも不幸だし…」

そんなあなた…。

「最近イマイチ幸福でない…かもしれないアルパカ」とドヴォルザークの弦楽セレナードでも聴きませんか?

 

きっと音楽に導かれて幸福感がよみがえりますよ…。 

 

 

 そんなわけで…

 

『ひとつの曲で、

たくさんな、楽しみが満喫できる。

それが、クラシック音楽の、醍醐味ですよね。』

 

今回は、以上になります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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