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グリンカ「歌劇『ルスランとリュドミーラ』」【さらわれた姫を救え!1曲の冒険活劇】解説と名盤

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「『邪悪な魔法使い』チェルノモールに連れ去られたリュドミーラ姫を救いだせ!ルスラン!!」

そんな冒険活劇をグリンカが音楽に仕上げたこの曲は1842年に完成したようです。

作曲者のミハイル・グリンカは「近代ロシア音楽の父」と呼ばれているそうですね。
ロシアで、はじめてロシア語のオペラを作曲したとのことで、評価をされているようです。
しかし、意外とロシア国内でよりも、他国からの評価のほうが高かったとのことで、その理由からか、グリンカは他国を旅して回ることが多かったようです。
そんな西欧の旅の中から、たくさんの音楽的インスピレーションを得ていたのかもしれませんね。

 


グリンカ 歌劇「ルスランとリュドミラ」 序曲

(youtubeをポチって音楽を聴きながら読んでみてくださいね。”iPhoneの場合は全面表示されてしまったら2本指で内側にむけてピンチインして読み進めてください”)

 

1.「ルスランとリュドミーラ」の 物語

「ルスランとリュドミーラ」は婚約者であるリュドミーラ姫を救わんと立ち上がる騎士ルスランの物語です。
では、
簡単に物語を書いていきますね。

  •  キエフの国にあるスヴェトザール宮殿の大広間、騎士であるルスランとリュドミーラ姫との結婚のうたげが行われていました。

    宴(えん)もたけなわの頃、突然の稲光が襲います。その瞬間、広間は暗がりと化しますが、しばらくして明かりが戻ってきて、みながホッとしたところで、大変なことに気づきます。

    なんと花嫁であるリュドミーラの姿がみあたらないのです。

    実は、リュドミーラは、悪事をはたらいて生きる「邪悪な魔法使い」チェルノモールに連れ去られてしまったことを知るのです。

    リュドミュラの父であるスヴェトザール大公は大慌て。

    思わず
    「リュドミーラを探し当てた者には娘と国半分の領土を与える!」
    と宣言してしまいます。

    さっそく婚約者のルスランはじめ、もともとリュドミーラに思いを寄せていたかつての求婚者の2人も姫をものにし、リベンジを果たすべく旅立っていったのでした。

  • 旅の途中、ルスランは、ある洞窟にたどり着きます。
    そこで、「善良な魔法使い」である老人フィンに出会います。
    フィンはルスランに語ります。
    旅の途中、老婆ナイーナという「邪悪な魔法使い」に気をつけよと。

  • さらにルスランが旅に明け暮れていますと、かつて戦場であった荒野にたどりつき、そこに立ちつくします。
    朽ちた剣や盾、さびて土にうもれ始めている甲冑。
    無常を思わせる乾いた風がルスランの頬を不気味に、なでていきます。
    そんな中、ルスランは気を取り直し、使える武器がないか探し始めます。
    そのとき、足元に殺気を感じたルスランは大地を見下ろします。
    するとそこには、巨大で不気味な頭が転がっており、その目はルスランをにらみつけ、
    「勇者たちの永遠の眠りを邪魔するな!」
    と語りながらルスランに息を吹きかけ、強風で圧倒します。
    しかし、ルスランはそれに応戦したため、巨大で不気味な頭は戦うのをあきらめて語りだします。
    「わしをこんな姿にまで、なさしめたのは弟のチェルノモールだ。今、剣(つるぎ)の番人にまでおとしめられて、ここにおる。」
    と言って、ルスランはその剣をルスランにみせながら話します。
    「弟の弱点は魔力を秘めた『ヒゲ』である。その剣(つるぎ)はその『ヒゲ』を切り落とせるこの世でたったひとつのものだ。持っていけ!そして、憎っくき弟、チェルノモールを討ちとってくれ!」と頼みます。
    ルスランはその剣を手にしながら、
    「その望み、この『騎士ルスラン』が叶えてやるぞ。期待して待っておれ!」
    と、言い放ち、「邪悪な魔法使い」チェルノモールを目指して、出発するのでした。

  • しばらく行くと「邪悪な魔法使い」のナイーナの城があり、ルスランとともに旅立っていった2人はこのナイーナの邪悪な魔法によって、無気力にされ、活動を止められてしまっていました。
    それと同じく、ルスランも邪悪な魔法に取りつかれそうになったその時、善良な魔法使いであるフィンが助けにあらわれ、ナイーナの邪悪な魔法を解いていきます。
    ハッと、我に返るルスランと、旅人たち。
    さっそくルスランはリュドミーラ姫を救うべく出発します。

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  • その頃、「邪悪な魔法使い」のチェルノモールの城に捕えられたリュドミーラが、我が身をあわれみ、城の近くを流れる川に身を投げようとしています。
    と、その時、リュドミーラの前に水の精がやってきて、彼女を思いとどまらせ間一髪、死を思いとどまらせます。
    そしてそこへ、ルスランが、やってきます。
    それを知ったチェルノモールはリュドミーラ姫を催眠の魔法で眠らせながら、ルスランのもとへ駆けつけます。
    そして、長い格闘の末、ルスランは手にした剣(つるぎ)でチェルノモールの「ヒゲ」を落として撃退します。
    そして、眠りについたままのリュドミーラ姫を連れて祖国のキエフ国へと帰っていきます。
    そして、「善良の魔法使い」のフィンが託した「魔法の解ける指輪」をリュドミーラに、はめることでリュドミーラは目を覚まし、ルスランとリュドミーラはふたたび結ばれ、物語りは終幕を迎えます。

2.「ルスランとリュドミーラ」の曲を知ろう 

この音楽の始まりはいきなり晴れやかでアップテンポです。
まるでまぶしい光に目を細めてしまいそう。
姫を魔法使いにさらわれて勇敢に旅立っていくルスランとその険しい旅路が象徴的に描かれていきます。
全編に貫かれる金管の楽器(ホルン、トランペット、トロンボーンなど)がルスランよろしく駆け巡り、その雄大な背景を弦楽器たちが彩っていきます。
とても明朗で、元気の出る一曲ですね。

3.「ルスランとリュドミーラ」の名盤を紹介

親しみやすい旋律がつまってますのでこの曲が収録されているアルバムも多いですね。
本場ロシア系、もちろんヨーロッパ系のたくさんの指揮者が名盤を残しています。
う〜ん。世界のそこらじゅうから冒険活劇の香りがぷんぷんしますう〜♬

3-1.エフゲニー・ムラヴィンスキー:指揮 レニングラードフィルハーモニー管弦楽団

 すごくはやくてシャープな演奏ですね。
主人公のルスランを思わせるような活発さであり、軽やかで、スピーディなキャラには合っているかもしれません。
またムラヴィンスキーとレニングラード・フィルのきれいに磨かれた音も良い演奏にしてますよね。
ムラヴィンスキーはこの曲の作曲者のグリンカと同じロシア人ということもあって、共感するものがあるのかもしれません。

 

3-2.エルネスト・アンセルメ:指揮 スイス・ロマンド管弦楽団

ムラヴィンスキーに比べるとテンポは遅め、骨太で、ルスランの勇壮な性格をあらわしているようで、手に汗にぎるワクワク感ですね。
物語りのファンタジックな様相と活劇のコラボをうまく表現しているようでステキです。

4.好きなアルバムを見つけよう

さて、今回はどちらの「ルスランとリュドミーラ」を選びましょう?
ゆっくり目のテンポでもワクワク感のあるアンセルメ盤を選んでみましょうか。
このアンセルメはビジュアル的にもふところの深い善良な魔法使いのような風貌をされていましたし、いいんじゃないでしょうかね(笑)
ぜひ、ネットで確認を。
 

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まとめ

いかがでしたか。

ルスランとリュドミーラ」は物語りとしてもファンタジックで優れたものになっていますよね。

 

さて、みなさんの耳には冒険活劇が浮かんだでしょうか?
ルスランの勇敢さとリュドミーラの美しさが想像できたなら、楽しい気持ちになれますね。

 

そんなわけで…

 

『一つの曲で、たくさんな楽しみが満喫できる。

 それがクラシック音楽の醍醐味ですよね。』

今回は以上になります。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。