アルパカと聴く幸福なクラシック

クラシック音楽が大好きなアルパカが名盤を解説します。曲のなりたちや魅力、おすすめの聴き方もお伝えしますよ♫

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モーツァルト:ピアノ・ソナタ第13番【解説と名盤3選】

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可愛らしさと

さりげなさ…

うちに隠れるさみしさと…

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飾らずシンプル美しい…

まるで詩のよな歌ごころ

 

さて、今回は、モーツァルト《ピアノ・ソナタ第13番》解説とおすすめ名盤を紹介です。

【ここをクリックすると名盤の解説へ飛びます】

【解説】モーツァルト《ピアノ・ソナタ第13番》

モーツァルト《ピアノ・ソナタ第13番》についてのこんな解説があります。  

どんな小品でも或る種の野心的なオペラなどよりおそらく音楽的であると知ったのはずっとのちになってからだった。その曲は※パリで書かれた『変ロ長調ソナタ』 (ピアノソナタ第13番)だった(中略)単純の美点。 それがモーツァルトであり、古典芸術のすべてである。不意の驚きがひかえ目に工夫され、歌の持続するなだらかな線を決して中断しないので、なによりも詩的で簡潔な効果をもつ芸術である

出典:アンリ・ゲオン 著「モーツァルトとの散歩」p395より引用

※最近の研究では作曲はパリ(1778年夏)ではなく、リンツ(1783年から1784年、または1783年11月頃)で作曲されたと考えられています。Wikipediaより

 

モーツァルトの音楽の、ある意味で本質かもしれません。

聴き込めば聴き込むほどにその魅力に引き込まれていってしまう名曲と言えます。

 

この作品こそ私にモーツァルトを啓示してくれたのだ。

出典:アンリ・ゲオン 著「モーツァルトとの散歩」p118より引用

 

以上の言葉からも伝わって来るように、モーツァルトらしさで満たされた名曲です。

モーツァルトの音楽の持つ「純粋であどけない部分」と晩年の作品に聴ける「深い透明感」がバランス良く感じられるところも素晴らしいですね。

 

【各楽章を解説】モーツァルト《ピアノ・ソナタ第13番》

第1楽章 アレグロ(速く)

ポロンと鳴らせば

胸が鳴る

ポロロン、歌えば

心も歌う

 

ピアノは鳴る鳴る

ポロン、ポロン

ピアノは歌うよ

ポロロンロン

 

ポロン、ポロロン

ポロロンロン

 

ポロン、ポロロン

ポロロンロン

 

ポロンと鳴れば

コロコロ笑えて、

 

ポロロン歌えば

笑えるよ

 

さあさ歌うよ

ピアノは歌う

 

ピアノ歌うは

モーツァルト

 

第2楽章 アンダンテ・カンタービレ(歩くような速さで歌うように)

ほほをなでる風のような優しいイメージの曲です。

けれども、ある時ふとさみしさがやってくる。

なんとも言えず、やるせなさを含んだそのさみしさは、実は優しさの本質なのかもしれず…。

憂う気持ちに寄り添えば、どうしたってさみしいし、やるせなさも感じるよ。

だって「人」に寄り添って、一緒に「憂」える気持ちこそ「優」しいという気持ちの正体と言えますし…。

そんな優しさの気持ちを思い出させてくれる深い曲がこの第2楽章なのかも…。

 

第3楽章 アレグレット・グラツィオーソ(優雅に、やや速く)

再び明るく弾む曲、第3楽章始まります。

ポロンと歌お

ポロロと笑お

 

ポロンポロロとモーツァルト

歌おポロンとモーツァルト

笑おポロロとモーツァルト

僕らの喜び、モーツァルト

 

いつまでも…

聴いていたいよモーツァルト

 

楽しさと、さみしさ

いっぱい詰まってる

 

ギュギュッと

魅力が詰まってる

 

うれしさと、悲しさ

詰まってる

 

ギュギュッと

詰まってシンパシー

 

やっぱり大好き

モーツァルト

 

【名盤3選の感想と解説】モーツァルト《ピアノ・ソナタ第13番》

 

イングリット・ヘブラー:ピアノ

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アルパカのおすすめ度★★★★★

【名盤の解説】

可愛らしいモーツァルトを聴きたい時はやっぱりヘブラーの名盤を選んでしまうことが多めです。

何度聴いても新しい、何度思い出してもキラキラしてる、何度さみしくても共感してくれる。

それがヘブラーの弾くモーツァルトの魅力です。

ひたむきに弾き続けるのは、きっとモーツァルトを心の底から大好きだからなのかも…。

ことさら華やかでなくとも心に残るモーツァルト。

それって、ホントにステキなモーツァルト。

ぜひヘブラーの名盤で…。

 

ヴラド・ペルルミュテール:ピアノ

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アルパカのおすすめ度★★★★★

【名盤の解説】

さりげなく…裏に隠れたさみしさを歌った名盤です。

どことなく語り口がオシャレなのに…、いや、オシャレだからこそ裏に隠れたさみしさを見落としてしまう。

ペルルミュテールのオシャレ感は、きっと「その音の裏にあるさみしさ」という隠し味や風味から出てくるものなのかも…。

全くもって「さわやかな風」のようなピアノソナタ第13番という曲。

けれども、ペルルミュテールの手にかかると、こんなにも深みのある曲なのだと気づかせてくれますね。

一部ミスタッチはあるもの、さらりと飾り気を除きながら「モーツァルトの深淵に迫った」名盤と言えそうです。

 

ワルター・ギーゼキング:ピアノ

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アルパカのおすすめ度★★★★☆

【名盤の解説】

スピーディでスマートな演奏で、昔から名盤の誉れの高いアルバムです。

まるでムラのないタッチで弱音の繊細な音も美しく聴き飽きることがありません

特に第2楽章の持つさみしさの表現は絶品でその瞑想的な透明度の高さに引き込まれる感覚があります。

全体的に冷たさを感じるのは否めませんが、ひとつのモーツァルト演奏のスタンダードを確立した感のある名盤とも言えそうです。

 

【まとめ】モーツァルト《ピアノ・ソナタ第13番》

さて、モーツァルト:ピアノ・ソナタ第13番の解説とおすすめ名盤はいかがでしたか?

飾らずシンプル美しい…

まるで詩のよな歌ごころ

 

明るさと寂しい気持ちとほがらかさ…。

 

モーツァルトのイイトコロがいっぱい詰まった名曲ピアノソナタ…おすすめです。

 

 

 そんなわけで…

 

『ひとつの曲で、

 

たくさんな、楽しみが満喫できる。

 

それが、クラシック音楽の、醍醐味ですよね。』

 

今回は、以上になります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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