アルパカと聴く幸福なクラシック

クラシック音楽が大好きなアルパカが名盤を解説します。曲のなりたちや魅力、おすすめの聴き方もお伝えしますよ♫

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ドリーブ:バレエ音楽《コッペリア》【あらすじ解説と名盤2枚|感想】有名なワルツも明るくて楽しい!

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楽しい旋律!

恋人が人形に惚れちまった?

ヤキモキしちゃうバレエの名作♫

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なんて愉快なバレエ音楽!

そんな名作、ドリーブ作曲の《コッペリア》♫

解説とおすすめ名盤を紹介です。

 

 

【解説】ドリーブ:コッペリア

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ドリーブ《コッペリア》のこんな解説があります。  

ドリーブは、”フランス・バレエ音楽の父”といわれた(中略)彼が、当時のフランスの最高のバレエ音楽作曲家だったからである。

彼の書いたバレエ音楽は、フランス・バレエ音楽の基礎を築いただけではなく、バレエ音楽というものを、単なる伴奏音楽から、それだけでも十分楽しめる芸術的な価値のある作品にまで高めることに成功したのであった。

こうして、ドリーブによって築かれた近代バレエ音楽は、やがてチャイコフスキーらによって受け継がれていくのである。

出典:志鳥栄八郎 著 「不滅の名曲はこのCDで」P111より引用

チャイコフスキーの三大バレエ音楽と言われる

  • 白鳥の湖
  • 眠れる森の美女
  • くるみ割り人形

この不朽の名作たちは、ドリーブが「バレエ音楽」の基礎を築き、さらにその中に芸術的な価値を吹き込んだからこそ誕生したとも言えそうですね。

ドリーブ《コッペリア》の原作は、E.T.Aホフマンの小説「砂男」です。

あらすじは以下のような内容です。

【あらすじを解説】ドリーブ:コッペリア

登場人物

  • 少女スワニルダ
    村娘、青年フランツと恋仲にある
  • 青年フランツ
    人形と知らずにコッペリアに恋してしまう
  • コッペリア
    コッペリウス博士の生み出した人形
  • コッペリウス
    気むずかし家の人形職人、孤独に暮らす老人

第1幕 気移りする青年フランツ

村の変わり者の人形職人、コッペリウス博士の家のバルコニーには、いつも本を読む少女がいました。

その少女の名をコッペリアと言いますが、実はこのコッペリアはコッペリウス博士の生み出した人形なのでした。

そして同じ村に暮らす青年フランツは、このコッペリアが人形であることを知らずにちょっと気になっています。

実は、青年フランツはスワニルダという少女と恋仲であり、婚約までしているのに…です。

そのスワニルダは明るくて可愛らしい村の人気者ですが、最近フランツの様子がおかしいことに気付きます。

そしてその原因が、コッペリウス博士の家にいるコッペリアを慕っていることであることを知りヤキモチを焼くスワニルダはフランツとケンカになります。

コッペリアの存在が気になるスワニルダは、ある日コッペリウス博士の家の前に家のカギが落ちているのを見つけます。

そんなスワニルダは、友だち数人ととともにコッペリウス博士の家へ忍び込みます。

第2幕 コッペリアにフランツの命を移すだって?

部屋中がからくり人形だらけのコッペリウス博士の家の中で、スワニルダと友だちは興味津々です。

そしてコッペリアを発見するスワニルダですが、この時コッペリアが人形であることを知ってビックリ。

…と、その時コッペリア博士が帰ってきます。

友人たちはコッペリア博士とのひと悶着ありましたが、ギリギリのところで逃げ出しますが、スワニルダだけはこっそり身を隠します。

そしてその時、フランツがコッペリアに会いたい気持ちのままに忍び込んできます。

そのフランツもコッペリウス博士に見つかってしまいますが、コッペリウス博士はあることを思いつきフランツに眠り薬の入ったワインを飲ませます。

そう、眠りについたフランツの命を抜き取って、その命をコッペリアに吹き込むことを画策していたのでした。

しかしこの時、実はスワニルダがコッペリアの服を脱がせて自分で着込んでおいてコッペリアに成りすましていたのです。

コッペリウス博士は秘密の書物にしたがって、コッペリア(本当はスワニルダ)に命を吹きこもうとします。

始めはぎこちなく、フラフラ、ヨロヨロと動き出すコッペリア(スワニルダ)でしたが、だんだんと元気よく動き出します。

そして人形のコッペリアの振りをしながらも、スワニルダは寝ているフランツを起こそうとしますが、それを止めようとコッペリウスがいさめます。

それに対してコッペリアに扮したスワニルダは大暴れしますが、その騒ぎに気づいてフランツは目を覚まします。

そして、2人はコッペリウス博士のスキを突いて逃げ出すことに成功したのでした。

その後、この事件を境に仲直りしたスワニルダとフランツです。

第3幕 結婚と大団円!

スワニルダとフランツの結婚式の日盛大に祝宴が始まりますが、そこへコッペリウス博士が割って入ります。

しかし、スワニルダとフランツがていねいに謝り、さらに村長の仲裁によってコッペリウス博士も気を取り直します。

そして、2人を祝福し大団円で物語が終わっていくのです。 

 

【各曲を解説】ドリーブ:コッペリア

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それでは各曲について解説していきたいと思います。

第1幕  

前奏曲とマズルカ

ホルンが静かな歌を歌い始めると、それに沿うように弦楽器が歌い始めます。

そして徐々に音楽の速度と勢いを増して、

  • ジャンジャカ、ジャッジャ♫
  • ジャンジャカ、ジャッジャ♫

のリズムに乗って楽器たちが楽しくにぎやかに、そして高らかにバレエ音楽《コッペリア》の始りを告げるのです。

 

ワルツ

ドリーブ《コッペリア》の中でも印象的で優雅なワルツ です。

ソフトバンクのCMでも使われて有名です。

この《コッペリア》のワルツに乗って、主人公のスワニルダが楽しく舞うバレエが印象的ですね。

情景

青年フランツが登場です。

2階の部屋で読書するコッペリアに人形と知らずに挨拶をするフランツ。

コッペリウス博士は操作して、コッペリウスを立ち上がらせてフランツに挨拶をさせます。 

マズルカ

ここでポーランドの舞曲「マズルカ」のノリのいい1曲が入ります。 

情景

モデラート(中くらいの速さ)で音楽が流れます。

コッペリウスの家から物音と窓からは炎が見えまが、またコッペリウス博士がヘンテコな仕事を始めた模様…。 

麦の穂のバラード

フランツの心移りにさみしさを覚えるスワニルダ ですが、そこに市長がやってきて「麦の穂」をスワニルダに渡します。

「麦の穂は人間の本心をしゃべる」という伝説があり、フランツの気持ちを知りたいスワニルダへの市長のやさしさが曲になっています。

スラブの主題による変奏

ブンチャ、ブンチャ♫

ブンチャ、ブンチャ♫

というリズムとともに展開する軽快な変奏曲になっています。

ハンガリー舞曲チャールダーシュ

若者が元気よく踊りだすと、それにつられてそこにいる全員も踊ります。

ハンガリーの民衆に根づいた舞曲のテンポを自由に変えながら展開する元気いっぱいの1曲です。 

終曲

散歩に出かけるコッペリウス博士ですが、イタズラ好きの若者たちと取っ組みあいになります。

しかしコッぺリウス博士はそれを振り払います。

その際、家のカギを落としてしまうコッペリウス博士ですがそれに気づかずに出かけます。

しばらくして現れたスワニルダはカギを拾い、友人たちとコッペリウス博士の家へと忍び込んで第1幕が終わります。

滑稽な物語の滑稽な終曲です。 

第2幕

間奏曲とワルツ

ふたたび冒頭の有名なワルツをからめながら、第2幕の始まりの曲が流れます。

情景

コッペリウスの家にこわごわと侵入するスワニルダたちですが、「コッペリアの正体が実は人形であることがわかる」というシーンです。 

機械仕掛けの人形の音楽

はじめのこわごわした気持ちもどこへやら…人形がそこらじゅうにひしめくコッペリウス博士の家を走り回ります。

と、その時、機械仕掛けの人形が立ち上がって踊りだします。

なんともこっけいで楽しく踊る機械仕掛けの人形のさまが音楽として表現されています。

 情景

コッペリウス博士が帰宅します。

忍び込んだ娘たちを追い払いますが、スワニルダだけはカーテンに身をかくします。

その後、コッペリアが気になって仕方ないフランツが、コッペリウスの家へ侵入します。

なんともトボけた感じのフランツの姿が音楽になっていて楽しいですね。

酒の歌と情景

フランツにお酒をすすめるコッペリウス博士ですが、そのお酒には実は眠り薬が入っています。

そして眠りに落ちたフランツに魔法をかけて、その魂を抜き出し、コッペリアに魂を移そうとします。

楽しくもハラハラドキドキする1曲ですね。 

情景と人形のワルツ

コッペリアに変装したスワニルダはおもむろに動き出します。

喜ぶコッペリウス博士ですが、この時のスワニルダのイタズラを表現した楽しい曲です。

情景
  • 飲み残しのお酒を飲もうとする
  • 魔法の本をペラペラとめくる

コッペリウス博士は、そんなスワニルダのイタズラを止めようとして大変!! 

ボレロ

コッペリア(スワニルダ)は、足をふみならして元気に楽しくスペイン風の踊りを踊ります 。

ジーグ

コッペリウス博士はコッペリア(スワニルダ)に、スコットランドのショールを渡すとスコットランド舞踊のジーグに乗って踊り出します 。

非常にアップテンポの曲で、ドリーブ《コッペリア》の初演の際にはアンコール演奏もされました。

終曲

プップププププウウ!!!

ファンファーレが夜の終わりを告げるべく聴こえてきます。

そして、 コッペリア(スワニルダ)は調子に乗って暴れだし、コッペリウス博士の人形たちを手当り次第こわしてまわります。

これを止めようとコッペリウス博士はコッペリア(スワニルダ)を追いかけますが、とてもではありませんが追いつけません。

そんなドタバタを展開する中、フランツは目を覚まします。

フランツはコッペリアを求めてさまよいます。

  • 逃げるコッペリア(スワニルダ)
  • 追うコッペリウス博士
  • コッペリアを探すフランツ

さらに、さまざまに入り乱れる

  • 思惑
  • 恋心
  • そして、イタズラ…

それらがグチャグチャ、ゴチャゴチャに入り乱れるドタバタ劇が展開していく

  • 勢い
  • スピード
  • ユーモア

がいっぱいの第2幕の最後の曲です!

 

第3幕

鐘の行進曲

ドタバタ劇は終わり、全ての真実が明らかになった後のことです。

これから結婚する若者たちに領主からお祝い金が渡される日のことです。

スワニルダとフランツもお祝い金を受け取りますが、その時そこにコッペリウス博士がやってきます。

領主の前でスワニルダを捕まえて「損害賠償」をしろと迫ります。

そこでスワニルダは、いたしかたなく領主からもらったお祝い金をコッペリウス博士に渡すのでした。

それを見ていた領主はスワニルダのかわりにお金を肩代わりしてくれます。

喜ぶコッペリウス博士は喜び勇んで帰っていきました。

さあ、若者たちの結婚式がおわり祝宴の始りです。

時のワルツ

男性2人と女性12人での踊りは時計の針と文字盤を象徴しています。

可愛らしい曲の可愛らしい踊りになります。

夜明けの踊り

しらじらと夜が明けていく様が描かれます。

美しくて優しい曲調の音楽になります。 

祈り

朝を迎えて、清い心とさわやかな気持ちで1日が始まっていきます。

仕事の踊り(糸を紡ぐ娘たち)

くるくると糸車を回しながら糸を紡ぐ様が描かれます。 

結婚

結婚したばかりの一組の男女が踊ります。 

戦いの踊り

幸福な曲調が続いていましたが、ここでは一転して勇ましくも緊張感のある1曲が入ります。

平和の踊り

優美で調和的な曲調に変わり「平和」が表現されます。

祭りの踊り

ポルカ調の曲が始り、スワニルダがひとりで軽快に踊ります。
 

フィナーレ:ギャロップ

全員が踊る

  • 元気
  • 明るい
  • 勇壮

そんなドリーブ《コッペリア》の華々しくもスケールの大きいとても感動的なフィナーレです !!

 

【3枚の名盤の感想と解説】ドリーブ:コッペリア 

エルネスト・アンセルメ:指揮 スイス・ロマンド管弦楽団 

 

 

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アルパカのおすすめ度★★★★★

【名盤の解説】

ドリーブ《コッペリア 》の名盤の地位をゆずらない超名盤です。

  • 豊かさ
  • 麗(うるわ)しさ
  • 優美さ

たくさんな美しさの要素をギュギュッと詰め込んだキラメクような宝箱…。

  • まぶしい音楽
  • 楽しい物語
  • ワクワクするくらいファンタジック!

録音の古さは否めないもののこの理想的名盤は心にシミる!!

ぜひ聴いてみてくださいね♫ 

リチャード・ボニング:指揮 ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団 

 

 

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アルパカのおすすめ度★★★★☆

【名盤の解説】

アンセルメの名盤と甲乙つけがたい色彩豊かな名盤です。

特に管楽器がやわらかく響くところが魅力ですね。

アンセルメ盤との違いは軽やかさと清々しさがより鮮明に出ているところがありますがどちらも「名盤」と呼ぶにふさわしい名盤…です。

特に録音の良さで選ぶのならばボニング盤がオススメです。

 

 

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【まとめ】ドリーブ:コッペリア

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さて、ドリーブ《コッペリア》の解説とおすすめ名盤はいかがでしたか?

  • 明るい
  • お茶目!
  • ファンタジー!!

色んな要素を楽しくワクワク楽しめちゃうバレエ音楽の名曲ドリーブ《コッペリア》を聴いて、

クサクサした毎日のうっぷんを吹き飛ばしちゃう!

なんてのもアリですね。。。

 

 

 そんなわけで…

 

『ひとつの曲で、

 

たくさんな、楽しみが満喫できる。

 

それが、クラシック音楽の、醍醐味ですよね。』

 

今回は、以上になります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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