アルパカと聴く幸福なクラシック

クラシック音楽が大好きなアルパカが名盤を解説します。曲のなりたちや魅力、おすすめの聴き方もお伝えしますよ♫

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チャイコフスキー:1812年【3枚の名盤解説|感想】思い切り気持ちを高揚させよう!

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大砲をぶっぱなすド派手な演出!

ロシアの勝利と凱旋を祝う景気のいい1曲!!

自分の気持ちをバク上げしたい時に聴こう!!!


チャイコフスキー: 祝典序曲「1812年」

大砲炸裂!

カテドラル(大聖堂)の鐘も鳴り響く!!

そんな、

むっちゃ元気にしてくれる「勝利」がテーマの1曲!!!

【楽曲を解説】チャイコフスキー:1812年

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ドラマティックな、チャイコフスキー:1812年。

そのエピソードを含む、こんな解説があります。 

(チャイコフスキーは)1880年春にニコライ・ルービンシテインから、近く開かれる全ロシア美術・工業博覧会のために作品を書かないかと話をもちかけられた。 (中略)

チャイコフスキーは、1812年を記念した新しい教会がモスクワにこの博覧会と時期を合わせて建立奉献されるということに目をつけ、1812年のロシアの勝利を扱った演奏会用序曲を書くことにした。(中略)

1880年9月下旬からとりかかり、11月7日にそれを完成した。

出典:門馬直美 著 「管弦楽・協奏曲名曲名盤100」Pより引用

では、楽曲の内容を、解説していきましょう。

ロシア正教の讃美歌「主よ、汝の民を救いなさい」のメロディが静かに流れはじめ、ロシアの風景を表現します。

すると、どこからともなく、不穏な響きのメロディが聴こえて来ます。

これは、フランス軍の周囲の暗雲をイメージしているのでしょう。

そして、ロシア軍も応戦を開始します。

それとともに、フランス国家「ラ・マルセイエーズ」の特徴的なメロディもその音にまぎれてくるのです。

これは、ロシア軍と、フランス軍の交戦の象徴と考えていいと思います。

そして、その猛威をあらわすような威勢のいい曲調へと発展。

続いて、ロシアの民謡の平和な旋律が奏でられます。

すると再び不穏な空気。

また、繰り返されるように、フランス国家「ラ・マルセイエーズ」のメロディとともに、フランス軍が、攻めてくる様が表現されています。

勝利への期待と、つのる不安とが、モスクワ市民の心を乱します

それから再び、激戦がはじまり、苦戦を強いられるロシア軍。

しかし、「ラ・マルセイエーズ」のメロディは、ロシアの民謡により、徐々に分断されていきます

これは、つまり、ロシア軍の進撃が開始されたという象徴ですね。

ここで、はじめの大砲が、放たれます。

そして、冒頭で聴こえた、ロシア正教の讃美歌「主よ、汝の民を救いなさい」のメロディが、カテドラル(大聖堂の鐘)とともに、豪華に、そして、勇壮に響きます

ここからが、ロシア軍の大反撃!!!

チャイコフスキー:1812年のクライマックスは、マーチのリズムとともに、

超大型大砲の大轟音(だいごうおん)と、

大聖堂の象徴であるカテドラル(鐘)が、

耳をつんざくがごとく鳴り響きます!

音楽は、大砲の爆音とともに、急激にテンポが早まり、勢いも増していきます。

そして、敗走、撤退していくフランス軍と、ロシア軍の大勝利!!

そんな華々しい展開を迎えつつ、曲が終わっていきます。

そんな劇的な展開が、たまらないチャイコフスキーの名曲がチャイコフスキー:1812年なのですね。  

【3枚の名盤の感想と解説】チャイコフスキー:1812年

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アンタル・ドラティ:指揮 デトロイト交響楽団

アルパカのおすすめ度★★★★★

こんな勇壮で、力づよい展開を見せ、聴かせてくれる、チャイコフスキー:1812年も珍しい。

それでいて、美感は失われていないところが、この名盤のスゴイところ。

磨かれた音を発する楽器たちが、咆哮する姿は、まさしくロシアの国獣、毛並みの美しいクマの姿のイメージ。

その勇ましくも雄々しく立ちあがる、勝利の瞬間をドラティの名盤で!! 

ヘルベルト・フォン・カラヤン:指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

アルパカのおすすめ度★★★★☆

快速、迫力、キレが良くって、カッコいい!

そして、ロシア正教の讃美歌のメロディを合唱団が歌っているところが、この名盤の特徴です。

このキレの良さは、少しスカした感じで、勢いに欠けるという感が無くはないですが、これもひとつの行き方ですね。

とにかく、正確無比な、整然とした演奏のなかに、「常にカッコいい完璧な兵士たちの勇敢な姿」を思ってしまう名盤です。

ユージン・オーマンディ:指揮 フィラデルフィア管弦楽団

アルパカのおすすめ度★★★★☆

彫琢された宝石のごとく、磨き抜かれたオーマンディトーン(フィラデルフィアサウンド)は、やっぱり聴いていて耳が喜びます。

堂々としていて迷いがない。

そんなサウンドは、勇敢で、高貴なロシアの兵士の活躍を思わせてくれます

ラストのフランス軍を、追い散らして、勝利するさまは、手に汗握る!

そんな名盤です!!

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【解説と名盤、まとめ】チャイコフスキー:1812年

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さて、チャイコフスキー:1812年、名盤の紹介と、解説はいかがでしたか?

「どうも、最近、調子悪い」(?)

仕事はミスるし、恋人にはフラれるしで、ぜ〜んぜん、絶不調!!

そんなことに、なったりはしていませんか?

それならば、ムッチャクチャ、景気がイイ、チャイコフスキー:1812年を聴いて、

運気上昇を狙っちゃお〜!!

 

 そんなわけで…

 

『ひとつの曲で、

たくさんな、楽しみが満喫できる。

それが、クラシック音楽の、醍醐味ですよね。』

 

今回は以上になります。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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