アルパカと聴く幸福なクラシック

クラシック音楽が大好きなアルパカが名盤を解説。曲のなりたちや魅力、おすすめの聴き方を解説します。

シューマン:交響曲第1番「春」【特徴ある名盤】春を迎えるよろこび!

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メロディよければ

音楽って、気持ちいい!

もっとシンプルに「春」を楽しもう!! 
シューマン: 交響曲第1番「春」:第1楽章

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「シューマンはオーケストレーションがイマイチ…」。

そんな特徴、あるいは意見があります。

オーケストレーションとは、様々な楽器の持つ「性格」や「特徴」を理解して、効果的に音楽を作り上げることを言います。

つまり、それがイマイチだという評価ですね。

音楽理論に詳しくないアルパカは「そうなの?」と思ってしまいます。

でも、たしかに専門家のみなさんからすると、それがある面、シューマンの特徴と、とらえているのかもしれません。

【特徴を解説】シューマン:交響曲第1番「春」

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このシューマンの音楽の特徴についてのこんな解説があります。

シューマンは、その生涯に全部で四つの交響曲を書いているが、交響曲作曲家としてのシューマンの評価は、ピアノ曲や歌曲に比べると、必ずしも高くない。

それは、交響曲の分野で大きな業績を残した他の作曲家たちよりも、オーケストレーションがつたなく、大曲を作曲するうえでの構成力に見劣りがするからである。

しかし、シューマンの交響曲には、そうした欠点を補ってあまりある天才的なひらめきや、独特の抒情といったものがあり、どの曲も十分な魅力をもっている。

出典:志鳥栄八郎 著 「不滅の名曲はこのCDで」p48より引用

アルパカは志鳥栄八郎先生のご意見に賛成です。

やっぱり音楽のキモは「メロディ」にあるように思います

もちろん、「メロディ」をより引き立てるための技術は必要だと思います。

でも、シューマンのオーケストレーションがイマイチという特徴とともに、実は、「メロディが美しく、メロディそのものに感情を溶け込ませる天才」という特徴も持っているのがシューマンなのだと思います。

【各楽章の特徴を解説】シューマン:交響曲第1番「春」

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作曲当時、各楽章には副題がつけられていました。(出版の際に削除されましたが…)

それは、シューマンの作曲の特徴として、「文学や詩」から着想を得るということがありますので、その影響なのでしょう。

また、それは、シューマンのお父さんが本屋さんを営んでいたからということが大きいですね。

少年時代のシューマンは、お店の本棚を背にして座り込み、夢中になって本を読みふけりました。

そんな環境のなか、夢見がちで、空想が大好きなシューマンは音楽の「インスピレーションを受けやすい特徴を持った感性」を作り上げていったのでしょう。

きっと本屋の本たちは、そんな少年、シューマンを本棚から見下ろしながらほほ笑みかけていたことと思います。

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それでは、各楽章について解説したいと思います。

この曲は第1楽章から第4楽章までの4曲で成り立っています。

第1楽章「アンダンテ・ウン・ポコ・マエストーソーアレグロ・モルト・ヴィヴァーチェ(少しゆっくりとーとても速く)」

ー春の始まりー

春の明るさ、楽しさ、うれしさ、ありがたさ、そして、長い冬を超えて得るジンワリと深い幸福。

およそ、春の素晴らしさのたくさんの要素がつまって、つまりきった「希望でいっぱい」の1曲

「元気いっぱい」という特徴を持った、シューマン:交響曲第1番の「春の始まり」のファンファーレ。

そんな1曲です。

第2楽章「ラルゲット(表情ゆたかに、少し速め)」

ー夕べー

春の夕暮れ。

朝から、盛り上がった春の1日が終わって行く様子が描かれる、シューマンの特徴とも言える詩情を込めた1曲

それは、幸福であった1日を心から感謝して過ごす時の喜びでもあると思います。

第3楽章「スケルツォ・モルトヴィヴァーチェ(急速で、快活に、)」

ー愉(たの)しい遊びー

副題とはちょっと離れた、勇ましい曲です。

でも、力いっぱいに精力的に活動する鳥や草花たち、そして人間たちの元気な姿ですね。

「遊び」というよりは、「元気」そのものを表現したような特徴のある1曲ですね。

第4楽章「ファイナル・アレグロ・アニマート・グラジオーソ(生き生きと元気に、そして優雅に)」

ー春、たけなわー

ある面、第1楽章に近い雰囲気の1曲でシューマン:交響曲第1番「春」をしめくくる非常に心、踊る1曲。

シューマン:交響曲第1番「春」のファイナルにふさわしい、「元気」と「勇気」が特徴の最大の盛り上がりですね♫

【3枚の特徴ある名盤を解説】シューマン:交響曲第1番「春」

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「春」到来です。

アルパカは、桜の咲く、ほんのりピンク色の明るい道を歩きながら、「春」をテーマにした音楽をよく聴きます。

「春」テーマの曲は元気の出るものが多いですね。

そして、シューマン:交響曲第1番「春」もその中の1曲。

では、元気の出る1枚から解説していきましょう。

レナード・バーンスタイン:指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

バリバリと大地から芽吹いていく緑たちは、果てしない空をめざす!

空に到達するなんて、見果てぬ夢!!

…でも、

「そんなモン、関係ないや!」

「伸びたいもんは伸びたいんだ!!」

そんな元気いっぱいが特徴のシューマン:交響曲第1番「春」の超元気なオススメ名盤♫

シューマン:交響曲第1番「春」になんとも似つかわしい名盤!

2020年のちょっと縮みがちな「春」。

心のなかでだけでも「春」をいっぱい謳歌しませんか?

オトマール・スウィトナー:指揮 ベルリン・シュターツカペレ

なんとも重厚でありながら、なんと、音がやわらかいことでしょう。

かぐわしい花々の優しい香りが漂ってくるようで、とても心地いい名盤なのですよ。

バーンスタインとは、全くもって真逆、まぶしい感じの光ではありません。

やわらかく、そして優しくさしこむ、透明な春の光

一音一音にこれほどなまでに気を使った「繊細さが特徴の名盤」が他にありますでしょうか?

目を閉じて、ジンワリと「春」を感じたいあなた向けの1枚です。

ラファエル・クーベリック:指揮 バイエルン放送交響楽団

バーンスタインの情熱、スイトナーの情緒、どちらもどうも行き過ぎじゃね?

そんなあなたに、こんな1枚は、いかがですか?

情熱的にも情緒的にも流されずに徹底的な中庸をいくバランス感覚すぐれた名盤

「バランスが良すぎて特徴がないのが特徴」…ということはありませんよ。

しっかりと「情熱」と「情緒」のメリハリをきっちりつけながら、全体としてシューマン:交響曲第1番「春」を「完成の美」へと昇華している名盤だと思います。

【解説と名盤、まとめ】特徴ある、シューマン:交響曲第1番「春」

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さて、シューマン:交響曲第1番「春」名盤の紹介と、解説はいかがでしたか?

春の特徴は「明るさ」「希望」「うれしさ」などですね。

社会では、様々な暗い出来事がおこります。

でも、せめて桜の咲くわずかなひとときくらい、春の特徴ある名盤を聴いてイヤなことを忘れる瞬間があっても、いいかもしれません。

ほんの少しの時間、シューマン:交響曲第1番「春」を聴く間だけでも、「明るく楽しい春の時」を感じていたいですよね。

 

 そんなわけで…

 

『ひとつの曲で、

たくさんな、楽しみが満喫できる。

それが、クラシック音楽の、醍醐味ですよね。』

 

今回は以上になります。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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