アルパカと聴く幸福なクラシック

クラシック音楽が大好きなアルパカが名盤を解説。曲のなりたちや魅力、おすすめの聴き方を解説します。

プーランク:愛の小径(こみち)「歌詞にこめられた想いを感じてみよう!」【3枚の名盤】

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エスプリの効いた

音楽が多いプーランクの

「寂しさ」を含んだ小さな1曲


歌:イヴォンヌ・プランタン

(youtubeをポチって音楽を聴きながら読んでみてくださいね。”iPhoneの場合は全面表示されてしまったら2本指で内側にむけてピンチインしてください。”)

プーランク:愛の小径(こみち)は、3分ほどの短い歌です。

とても心に残る「優しいメロディに満ちたプーランクの名曲」だと思います。

プーランク:愛の小径(こみち)の可愛らしさは、その歌詞にもあらわれています

まずは、その、歌詞のあらましを書きとめておきましょう。

ー愛の小径(こみち) ー

 

海への小径(こみち)は

ふたりの通りし、そのあとの

恋を占い、ちぎった花びら

 

2つの明るい笑いのこだまが残る

 

ああ、幸福な日々、

 

光り輝く喜びも、去る

 

そんな心を、見出せぬまま、

ふたたび私は、小径(こみち)をたどる

 

愛の小径(こみち)

私はあなたを探してる

 

消えた小径(こみち)よ、あなたはもういない

けれど、あなたを探してる、

 

けれど、こだまは聞こえない

 

うつろな小径(こみち)

思い出の小径(こみち)

初めての日の小径(こみち)

神聖なる愛の小径(こみち)

 

忘れなければならない

 

人生は、すべてを消し去ってしまうから

 

ある日、私がその小径(こみち)を、

忘れてしまったとしても

 

私の心には

あの日の愛の強さの思い出よりも

ひとつの小径(こみち)の思い出を

ずっと残しておきたい

 

そこで、揺れる心のままで、

あなたの熱い手のぬくもりを感じていたい 

【解説】プーランク:愛の小径(こみち)

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プーランク:「愛の小径」は、もともとは、劇作家、ジャン・アヌイの劇作品「『レオカディア』」の中で歌われれる1曲です。

そして、劇中で歌われる、プーランク:愛の小径(こみち)以外の曲も、とても可愛らしいメロディに満ちていて、素晴らしいのです。

こういった、小さな作品の中に名作が多いのがプーランクの特徴です

【物語りを解説】プーランク:愛の小径(こみち)

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今回のプーランク:「愛の小径」をより楽しむために、プーランク:「愛の小径」が歌われる「レオカディア」の物語についても、あらすじを書きとめておきますね。 

とある国の王子、アルベールは、ある日、レオカディアという女性に出会い、ひと目ボレの恋に落ちます

 

これから始まる、輝かしい日々を想像する2人。

 

しかしその思いもむなしく、出会って3日後の夜、レオカディアは事故により亡くなってしまいます

 

悲しみにうちひしがれるアルベール王子。

 

王子の母の持つ、城の中に、レオカディアと出会った時の風景を作り込み、思い出の中に、ひきこもってしまいます。

 

それから2年の月日が経ちました。

 

母は、アマンダという、レオカディアにそっくりな女性を見つけ出し、アルベール王子のひきこもる城の中で、レオカディアのように振る舞ってほしいと頼みます

 

依頼を引き受けたアマンダは、アルベール王子のいる城におとずれます。

その中で歌われる歌が、プーランクの名曲、「愛の小径」というわけです。

 

そして、アマンダ王子は、献身的なアマンダと接する毎日のなかで、レオカディアの死を、正面から受け入れていきます。

 

そして、閉ざされた心が氷解するとともに、アマンダへの想いに気づき、愛するようになっていったのです。

 

以上、そんなあらすじなのです。 

プーランクの作曲当時、フランスの「超」がつくほどの売れっ子歌手だったイヴォンヌ・プランタン。(冒頭のyoutube動画が本人です。)

彼女は、歌手でありがら、また、女優でもあるという、現代で言うところのマルチタレントのような存在でした。

レオカディアの初演で、そのプランタンによって歌われた、プーランク:「愛の小径(こみち)」はまたたく間に流行します。

そして、当時、この曲は、他の多くの歌手たちにも歌われ、また、大衆にも広がりました。

そして、プーランク:「愛の小径(こみち)」は、現在も、さまざまにアレンジされ、ピアノやチェロ、ヴァイオリンなどでも演奏され、愛され続けています。

3枚の名盤を解説】プーランク:愛の小径(こみち)

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ダニエレ・ダリュー:歌 アレクサンドル・タロー:ピアノ 他

アルパカが初めて、プーランク:「愛の小径(こみち)」と出会った記念のアルバム。

それまで、「プーランク」と聞いても「?」と思っちゃうくらい、曲を知りませんでした。

でも、

「このアルバム、安い!」

そんな安易な理由から購入したら、予想に反して、エラく感動してしまったという体験があります。

それからは、プーランクも、よく聴く作曲家になりました。

プーランクは、こんな小曲が可愛らしくていいんですよね♫

このアルバムの、プーランク:「愛の小径(こみち)」は、むしろ淡々とした歌い方ではあります。

情感たっぷりに悲哀や、優しさを歌うアルバムもいいものですが、このようなサラッとした味わいで歌ってもらった方が、アルパカとしてはいいな。

もともとは、情感を歌い込めて歌う、「シャンソン系の雰囲気を持つ歌」ですので、このアルバムを嫌う方もいるかもですね。

ただ、劇としての「レオカディア」を全編を通して聴くには、こんな歌い方のほうが、劇にマッチしていていいなと思うのです。

とりあえず、「アルパカ」の感想ということでした。

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鮫島有美子:指揮 ヘルムート・ドイチュ:ピアノ

アリパカは、鮫島有美子さんの「日本の童謡」を歌ったアルバムが大好きです。

そして、本アルバムは、「ヨーロッパの唱歌」を集めたもので、やっぱり美しい歌声はどの国の歌を歌っても、感動させてくれますね。

透明感のあるその歌声は、子守唄を聴いたときのような安心感ですね。

ミッシャ・マイスキー:チェロ ダリア・オヴォラ:ピアノ

切々と歌うチェロは、ミッシャ・マイスキー自身の歌でもあります。

シャンソンの悲しみとは、また一味ちがった、透明な悲しみ。

恋人、レオカディアを失った、アルベール王子の心情はきっとこのミッシャ・マイスキーが歌ったチェロの響きに近いかも…。

そして、最後のほうの静かに差す、ささやかな光のあたたかさの表現も素晴らしい。

このチェロ、「泣けます」…。

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【まとめ】プーランク:愛の小径(こみち)

名盤の紹介や、あらすじの解説はいかがでしたか?

小さな規模の可愛らしいプーランクの曲。

好きな飲みものでも用意して、音楽のやわらかい光を浴びてみませんか?

 

 そんなわけで…

 

『ひとつの曲で、

たくさんな、楽しみが満喫できる。

それが、クラシック音楽の、醍醐味ですよね。』

 

今回は以上になります。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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