アルパカと聴く幸福なクラシック

クラシック音楽が大好きなアルパカが名盤を解説。曲のなりたちや魅力、おすすめの聴き方を解説します。

モーツァルト:交響曲36番「リンツ」【名盤3枚の解説】たのもしく、明るい曲で元気になろう!

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 燃える緑が、

グングン色づく

力強さを感じる1曲!


交響曲第36 番「リンツ」

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モーツァルト:交響曲36番「リンツ」の作曲はモーツァルトが27歳のころです。

この前年、モーツァルトはコンスタンツェとの熱烈な恋に落ち、父親の大反対をふりきって結婚しています。

【解説】モーツァルト:交響曲36番「リンツ」

モーツァルトは父親への手紙に、こうしたためています。

「ぼくの愛しているコンスタンツェは、善良で分別があり、浪費癖もありません。

妻としてこれ以上の女性を望めるでしょうか」

 と書いている。(中略)

次の年、モーツァルトは、愛妻を伴って故郷ザルツブルクを訪ねるが、父親の態度は氷のように冷たかったという。

この曲は、モーツァルト夫妻がその帰途立ち寄ったンツの音楽愛好家の求めに応じて作曲されたもので、わずか4日間で書かれたという。

モーツァルトの霊感のほとばしりを感じさせる傑作である。

出典:志鳥栄八郎 著 「不滅の名曲はこのCDで」p28より引用 

結果的に、モーツァルトの結婚が、幸福であったかどうかは、この解説にある、モーツァルトのお父さんの態度にあらわれていたようです。

でも、コンスタンツェと出会った当時のモーツァルトの心は、

「新緑が元気に、生い茂っていくような、新鮮な感動」

味わっていたことと思います。

そして、その同じころに作曲されたモーツァルト:交響曲36番「リンツ」は、モーツァルトの思いも反映してか、明るくて元気な、希望に満ちたメロディに満ち満ちていますね。

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【各楽章を解説】モーツァルト:交響曲36番「リンツ」

様々ないきさつや、イザコザがありながら作曲された、モーツァルト:交響曲36番「リンツ」

若々しいモーツァルトの輝くばかりの、モーツァルト:交響曲36番「リンツ」の各楽章を解説します。

第1楽章「アダージョ - アレグロ・スピリトーソ(ゆっくりとー速く、元気に満ちて)」

「スカッと抜けるような、青空のごとき曲」です♫

ゆったりとして、堂々したテンポで始まります。

しばらくして、弾むようなテンポの明るい基調に展開しはじめます。

解説の引用にもありましたが、それは、まさしく

モーツァルトの「霊感のほとばしり」と言えますね。

神に選ばれし、メロディメーカーのモーツァルトの面目躍如!!

そんなイメージの1曲です。

第2楽章「アンダンテ(歩く速さで)」

ゆったりとしたテンポであることは、第1楽章の冒頭と同じですが、この曲の中には、少し暗い影が忍び寄る部分があります。

それは、憂(うれ)いの瞬間もあった、若きモーツァルトの一面ですね。

お父さんとの葛藤も影響していたのかもしれません。

第3楽章「メヌエット(踊るように)」

楽しくウキウキするような曲調です。

第3楽章は、楽しい日々を送るモーツァルト夫妻の喜びの感情のあらわれかもしれませんね。

終始、同じ基調の明るい曲です。

第4楽章「プレスト(きわめて速く)」

テンポの速い、「駆け抜けるモーツァルト」のイメージがこの曲に感じられて、モーツァルトファンは泣いて喜ぶ明るい1曲です。

元気な、モーツァルト:交響曲36番「リンツ」のクライマックスにふさわしい力強いエネルギーに満ちた曲ですね。

【3枚の名盤を紹介】モーツァルト:交響曲36番「リンツ」

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ブルーノ・ワルター:指揮 コロンビア交響楽団

なんとあたたかく、包み込むような演奏なのでしょう。

およそブルーノ・ワルターの音楽こそ、モーツァルトの歌(音楽)にふさわしい!

冒頭の堂々とした始まりからして磨きぬかれた「キラリとした霊感」を感じます。

テンポが速まる場面でも、性急におぼれることはなく、また、堂々としたイメージを保ちながらも優美な音の流れがクセになりますね

そして、ゆったりした部分でも、その優美さが満開の花のように開きます。

踊るような部分でも、嬉しさや楽しさが、存分に表現されて飽きさせません。

オススメ☆の名盤です!!

クリストファー・ホグウッド:指揮 エンシェント室内管弦楽団

ハスキーな語り口と、キレ良く弾んでリズミカル!

こんな「リンツ」も心地いい!!

これが古楽の、そして、ホグウッドの演奏の魅力あふれる名盤ですね。

正直なところ、ワルターのような優美さはあまり感じられません。

ただ、モーツァルト:交響曲36番「リンツ」の「元気さ」をストレートに感じたかったら、グッとくるアルバムかもしれませんね。

うーん、耳を通して、モーツァルトの活躍した18世紀の風景が見えてくるようです!

音楽を深く学んだ音楽学者でもあったホグウッドの、代名詞とも言えそうな、モーツァルト交響曲全集からの1枚。

心にジワッと染み入る名盤です。

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ネヴィル・マリナー:指揮 アカデミー室内管弦楽団

1985年のアカデミー賞8部門を受賞した映画「アマデウス」(モーツァルトを描いた映画)がテレビで初めて放送されたのは、アルパカが社会に出て間もないころでした。

その映画「アマデウス」で音楽監修を勤めたマリナーに興味を持ちました。

でも、当時は収入も少なく、中々聴くことが出来なくて、ひとつのあこがれの対象でした。

その後、初めてCDで聴いたマリナーはやっぱり、素晴らしく、感動したものでした。

今、聴き直しても、折り目正しく、端正に整った名盤だなと思います。

今、聴いていると、当時のことを思い出しちゃいますね(涙)

これは、モーツァルト演奏のひとつの理想と言えそうですね。

感性におぼれることはありませんし、理性の冷たさにおちいることもありません

中道をゆく、実にバランスのいいモーツァルトですね。

とても芳(かぐわ)しく、また上品に響きます

強い個性は感じないものの、ふとした瞬間に思い出します。

きっと、あなたの心の「記憶」にも残る名盤になるものと思います

【まとめ】モーツァルト:交響曲36番「リンツ」

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さて、名盤の紹介と、解説はいかがでしたか?

モーツァルト:交響曲36番「リンツ」は美しいメロディでいっぱいの元気の出る1曲です。

心が疲れた時、もうひと踏ん張りが必要なときなどに聴くと、

「よし!やるか!!」

という、気持ちにさせてくれますね。

私も、今回、そんな気持ちで、モーツァルト:交響曲36番「リンツ」について、書きました。

 

 そんなわけで…

 

『ひとつの曲で、

たくさんな、楽しみが満喫できる。

それが、クラシック音楽の、醍醐味ですよね。』

 

今回は以上になります。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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