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モーツァルトのピアノ協奏曲と言えば、20番以降の名作が思い浮かぶことが多いです。しかし、幼いころの習作も、みずみずしい感性と18世紀音楽の魅力にあふれています。
この記事では、モーツァルトの初期ピアノ協奏曲が生まれた時代背景や聴きどころをお伝えします。モーツァルト:ピアノ協奏曲第1〜4番と、K.107の魅力を余すところなく伝えるおすすめの名盤も紹介。
成熟前のモーツァルトを味わえる初期名曲ピアノ協奏曲集のかぐわしい録音を一緒にたどってみませんか。
※モーツァルトが編曲を行うもとになった原曲も、部分的に聴けますので本記事をぜひ最後までお楽しみください!
【ピアノ協奏曲第1番〜4番の解説】

ピアノ協奏曲の完成者モーツァルト
ハイドンを交響曲の完成者、 ベートーヴェンをピアノ・ソナタの完成者とするなら、ピアノ協奏曲の完成者がモーツァルトであると言っていいだろう。 モーツァルトは、 楽器面と形式面でピアノ協奏曲を新しく作ったのみならず、 交響曲に匹敵するシンフォニックな音楽を作り上げたのである。
音楽評論家 梅沢敬一:ロバート・レヴィン(フォルテピアノ&チェンバロ)モーツァルトピアノ協奏曲集 ライナーノートより引用
モーツァルトのピアノ協奏曲第1番〜4番は、他の作曲家作品を下敷きにした習作であり、チェンバロのために書かれた側面が強いです。しかし、現代ピアノで演奏しても十分に素晴らしい魅力を放つ作品と言えるでしょう。解説にありますが「交響曲に匹敵するシンフォニックな音楽」に仕上がっていますし、ピアノ協奏曲第1〜4番でも同じだからです。
他の作曲家作品の編曲で、教育者である父親も加筆していますが、モーツァルト作品としての完成度を保っています。
ピアノ協奏曲はチェンバロやフォルテピアノを想定して作曲されたはずですが、各曲で使用する楽器は明確に指定されていません。モーツァルト自身が鍵盤楽器全般を文書上で「クラヴィーア」と記していたため、判別が難しいのです。
モーツァルトが20歳のころには、ザルツブルクの自宅にはフォルテピアノが置かれていました。20歳ごろは第6番あたりを作曲していますので、第6番を作曲したころはフォルテピアノを前提にしていた可能性は高いでしょう。
(実際の演奏会場には、チェンバロしかなかったことも多かったようですが…。)
今回紹介するピアノ協奏曲の7曲(1番〜4番とK107の1〜3)を合わせて、パスティッチョ(pasticcio)と呼ぶこともあります。イタリア語で「寄せ集め」とか「ごちゃ混ぜ」という意味合いです。たしかに多くの作曲家作品を「寄せ集めて編曲」した面がありますし、現代で言うところのオマージュ作品群とも言えるでしょう。
ピアノ協奏曲における「番号」のこと
1862年に、モーツァルトの作品に番号(ケッヘル番号)が付されて出版されました。当初K.107についてはピアノ協奏曲の体裁を持っているにもかかわらず、ピアノ協奏曲としての番号はつけられませんでした。ヨハン・クリスティアン・バッハ(大バッハの末子)の作品を編曲したものと分かっていたからです。しかし、時を経てピアノ協奏曲第1〜4番も、実は他の作曲家作品の編曲であることが判明します。
K.107がモーツァルトのピアノ協奏曲から外された経緯を考えると、第1〜4番も外してよかったかもしれません。しかし、第1〜4番をピアノ協奏曲から番号を外すと今まで親しんできた曲の番号が繰り上がってしまいます。短調の名曲、第20番が16番になり、天国的な透明感が魅力の27番が23番になってしまうわけです。
しかし、1956年にケッヘル番号の改定が行われた際にピアノ協奏曲の番号を繰り上げることはなく、これまで通り据え置かれました。今まで親しまれてきた曲名の維持が優先されたわけです。
筆者の個人的意見ですが、曲名に付された「番号」は数学的な意味合いの「数字」として考えない方がいいかもしれません。作曲された順番や、他の作曲家の編曲かどうかが判明するたびに曲名(番号)が変わるのは、どうにも腑に落ちないところがあります。
過去、シューベルトの交響曲番号が変更された際に混乱したことがありました。一方で、長らく愛され親しまれてきたモーツァルトのピアノ協奏曲番号が、変更されずに守られたことをありがたく思う次第です。
各曲の解説
第1番 へ長調 KV.37
完成:1767年4月ザルツブルクにて
編成:オーボエ×2、ホルン☓2、ヴァイオリン2部、ヴィオラ、バス
第1楽章:アレグロ
原曲がラウパッハ作曲のヴァイオリン伴奏付きのチェンバロ曲なので、構造としてはピアノ協奏曲に近いです。習作として採用するには最適な曲だったのかもしれません。
小気味良く弾むような曲調で、少年モーツァルトらしいチャーミングな明るさに満ちています。モーツァルトの記念すべき初のピアノ協奏曲で、ノリの良い素晴らしい曲に仕上がっています。
第2楽章:アンダンテ
原曲の作曲者は不明ですが、一節ではモーツァルトの自作かもしれないと言われています。研究当初、原曲はヨハン・ショーベルトの作品ではないかとも言われていましたが、本人の作品記録の中にみつかりませんでした。
第3楽章:アレグロ
晴れ渡る青空のような印象で、希望がつまった少年モーツァルトらしい曲です。
第2番 変ロ長調 KV.39
完成:1767年6月ザルツブルクにて
編成:オーボエ×2、ホルン☓2、ヴァイオリン2部、ヴィオラ、バス
第1楽章:アレグロ・スピリトーソ
楽譜の大部分は父レオポルトが書いています。テンポは第1番の第1楽章より落ち着いていますが、リズムが活発に刻まれて展開します。
第2楽章:アンダンテ・スタッカート
原曲が1760年頃からパリでもてはやされたヨハン・ショーベルトの作品です。ヨハン・ショーベルトのロココ趣味(明るく軽やか)を父レオポルトは嫌悪しましたが、少年モーツァルトには好むところとなりました。
細かく刻むリズムが一貫して続くところが特徴的です。アンダンテの「歩くような速さ」が保たれますが、楽しい雰囲気も第1楽章から引き継がれ、さらに弦楽器のスタッカートも彩りを添えます。ピアノ協奏曲第2番の中では印象的な楽章と言えましょう。
第3楽章:モルト・アレグロ
おおらかに解放された気持ちを歌い込めたような楽章になっています。最終楽章を飾る明朗な1曲です。
第3番 ニ長調 KV.40
完成:1767年7月ザルツブルクにて
編成:オーボエ×2、ホルン☓2、トランペット☓2、ヴァイオリン2部、ヴィオラ、バス
第1楽章:アレグロ・マエストーソ
全体的な性格として祝典的な雰囲気を持つ曲で、トランペットが加わることが特徴的。トランペットが加わるのは第1楽章と第3楽章ですが、全員で演奏する部分や曲の締めくくりなどに響き、曲の個性を際立たせます。
第2楽章:アンダンテ
7歳のモーツァルトがパリを訪れる直前に、エッカルトが出版した「6つのクラヴィーアソナタ 作品1」の第4曲目を採用。とてもゆったりとした優美な曲調を持っています。
第3楽章:プレスト
明朗な序奏に導かれた鍵盤楽器の独奏が、元気いっぱいに弾け飛びます。いかにも最後を飾る楽章らしい1曲です。
第4番 ト長調 KV.41
完成:1767年7月ザルツブルクにて
編成:フルート×2、ホルン☓2、ヴァイオリン2部、ヴィオラ、バス
第1楽章:アレグロ
おおらかな開放感をともなった楽章で、楽器編成として特徴的なのがオーボエがフルートに変更になり、柔らかな印象を加えています。音楽の持つ軽快さはモーツァルト好みかもしれませんが、父レオポルトは好意的ではなかった可能性はあります。
原曲の「チェンバロ(ハープシコード)ソナタ 作品1」の作曲者レオンツィ・ホーナウアーは当時パリで活躍したドイツ人。鍵盤楽器のためのソナタや、ヴァイオリン伴奏付きのソナタ、室内楽曲を多く遺しています。
第2楽章:アンダンテ
初期4曲のピアノ協奏曲の中では唯一の暗い短調曲になります。父レオポルトからピアノ協奏曲を作曲することで多くのスタイルを学んだことでしょう。中でも短調の曲を作曲してみるという試みは難しくもあり新鮮だったかもしれません。
少年モーツァルトにしてみれば、まださみしさや悲しみをそれほど多くは経験しているわけではありません。「暗い曲」に対する不思議な感覚があったのではないでしょうか?他の作曲家の作品の編曲であり、父レオポルトの手も加わってはいるはずですが、印象的な曲に仕上がっています。
第3楽章:モルト・アレグロ
主題となるメロディを、管弦楽と鍵盤楽器で交互にやり取りをしながら、その他いくつかのメロディ対話が繰り返されます。習作となる初期の番号付きピアノ協奏曲、最後を飾る弾むようなリズムをともなった元気で明るい終楽章です。
【3つのピアノ協奏曲 K.107の解説】
完成:1770年頃ザルツブルクにて
編成:ヴァイオリン2部、バス
K.107という「3つのピアノ協奏曲」は、ヴァイオリン2部とバスというシンプルな楽器編成で書かれています。モーツァルトのピアノ協奏曲の多くは、リトルネッロ形式に基づいて作曲されていますが、その基本を学び終えたことは注目点です。
リトルネッロ形式とはオーケストラで主題が提示されたのち、独奏楽器が主題をなぞりながら対話を展開、発展させていくものです。第2番の第2楽章において、変奏曲が取り入れられたこともK.107における成長過程をうかがわせるポイントと言えるでしょう。
K.107は、モーツァルト初の完全オリジナルピアノ協奏曲である第5番が、誕生する前の橋渡し的な「習作」と位置づけることができます。
第1番
第1楽章:アレグロ
全体的に華やぐ印象をまといながら、優雅な流れを保ちます。祝祭的な雰囲気も魅力の楽章。カデンツァは、モーツァルト自身によるものです。
第2楽章:アンダンテ
K.107全曲の中でも緩徐楽章はこの1曲のみです。春の暖かい日に小径(こみち)を散歩しているようです。
第3楽章:テンポ・ディ・メヌエット
愛らしく踊る小さな子どもたちの楽しむ姿が連想されます。この終楽章では、メヌエットのリズムがいかにもモーツァルトらしく展開します。
第2番
第1楽章:アレグロ
音楽の自然な流れが魅力の第1楽章で、第1番のような祝典的な印象から少し抑えの効いた明るさを持っています。
第2楽章:アレグレット
K.107全曲の中で唯一の変奏曲です。「主題と4つの変奏」から成る楽章で、鍵盤楽器と弦楽器が優しく対話を繰り返します。
原曲とは変えて、主題→第2変奏→第1変奏→第3変奏→第4変奏という順番で編曲しています。
第3番
第1楽章:アレグロ
アレグロ楽章ですが、物腰柔らかな印象のある曲です。素直でしなやかな明るさも帯びています。
第2楽章:アレグレット
ロンド形式の終楽章でアレグレットの指定ですが、ほとんどアンダンテに近い雰囲気を持っている落ち着いた面持ちの1曲です。
【名盤7選】紹介と解説

ピアノ協奏曲 第1〜4番 へ長調
レヴィン:チェンバロ|ホグウッド:指揮|エンシェント室内管弦楽団
【第1番】
「彼(モーツァルト)が最高の音楽を創作した楽器なのです。それを前にするだけで感動しますし、鍵盤がちょっとすり減っているなど、モーツァルトが弾き込んだ跡を見つけるとなおさらです。(中略)ホグウッドが指揮するエンシェント室内管との共演でモーツァルトのピアノ協奏曲を演奏した時も、これを使っています。」
古楽研究家、演奏家:ロバート・レヴィン
上記の引用は、レヴィンによるモーツァルトの「ピアノソナタ」や、一部の「ピアノ協奏曲」録音に使用されたフォルテピアノのこと。しかし、第1から4番はチェンバロを使用のため、「モーツァルトが弾き込んだ」というフォルテピアノは残念ながら聴けません。(Apple Musicでは第1から4番以外のピアノ協奏曲全曲視聴も可能)
しかし、チェンバロの響きにはモーツァルト研究の大家であり、多くのアルバムを発表したレヴィンだからこその説得力があります。モーツァルトの音楽が持つ開放感や、即興部分に対する自由な発想から生まれる音の美感に引き込まれます。
モーツァルトの音楽は超絶技巧は必要ないかもしれませんが、それだからこその難しさがあると言われます。古楽器演奏の枯れた味わいの中に、香り立つ気品を感じるのに最適な演奏と言えそうです。
↓【こちらが第1番の原曲】
ラウパッハ 作曲|チェンバロ(ハープシコード)とヴァイオリンのためのソナタ 作品1-5
アシュケナージ:ピアノ&指揮|フィルハーモニア管弦楽団
【第2番】
モーツァルトのピアノ協奏曲第1〜4番は、単独で録音発売されることは少なく、全集録音の中に収録される形が多いです。全集アルバムによっては、ピアノ協奏曲第1〜4番がモーツァルトのオリジナルではないという理由で収録されない場合があります。
しかし、モーツァルトの完全オリジナルではないにせよ、収録から外してしまうのはあまりにも惜しい。アシュケナージの潤いを含んだモーツァルトを聴けば、ピアノ協奏曲第1〜4番がこれほどの名曲だったのかと再確認せざるを得ないと思うからです。
フィルハーモニア管弦楽団のサポートも素晴らしいことは、言うまでもないことでしょう。いくら時を経ても、アシュケナージの奏でたモーツァルト:ピアノ協奏曲は理想の演奏のひとつとして語り継がれることと思います。
↓【こちらが第2番の原曲】
ヘルマン・フリードリヒ・ラウパッハ 作曲|チェンバロ(ハープシコード)とヴァイオリンのためのソナタ 作品1-1
ヘブラー:ピアノ|メルクス:指揮|カペラ・アカデミカ・ウィーン
【第3番】
私個人としてはヘブラーの弾くモーツァルトが好きです。淡々としたピアノの語り口ですが、モーツァルトのもつ「軽やかで優しい魅力」をここまで表現したピアニストは、稀だからです。
表面的には地味な印象があるかもしれませんが、モーツァルトを弾き込んだヘブラーだからこその「透明な泉が湧き出るようなきらめき」を感じさせてくれます。ヘブラーは、ピアノ協奏曲第1〜4番に限り、モダンピアノではなくフォルテピアノを用いて録音しています。
↓【こちらが第3番の原曲】
レオンツィ・ホーナウアー 作曲|チェンバロ(ハープシコード)ソナタ 作品2-1
バレンボイム:ピアノ&指揮|イギリス室内管弦楽団
【第4番】
若きバレンボイムの天才性が輝いているのが、モーツァルトのピアノ協奏曲全集です。特に初期の第1〜4番は、あまり人々に知られていない曲という事もあってか、とても自由に発想して弾いている感があって面白い。
もちろん、モーツァルトのピアノ協奏曲全曲を聴いても素晴らしいことは言うまでもありません。若々しさから放たれる小気味よさや、リズムやテンポに熱があります。
後年、バレンボイムがベルリン・フィルとモーツァルト、ピアノ協奏曲全集を録音していますが、こちらは風格と余裕のある演奏。ベルリン・フィルとの新録は、イギリス室内管弦楽団の旧録と比べると円熟味が増しています。しかし、バレンボイムとベルリン・フィルとの録音では、残念ながら第1〜4番は収録されていません。
↓【こちらが第4番の原曲】
レオンツィ・ホーナウアー 作曲|チェンバロ(ハープシコード)ソナタ 作品1-1
3つのピアノ協奏曲 K.107
ガーリン:チェンバロ|パイヤール:指揮|パイヤール室内管弦楽団
【K.107‐1】
パイヤールの洗練された演奏をバックに、ガーリンのチェンバロが格調高く響きます。モノラル録音で聴きにくさはありますが、チェンバロがメインというよりは、管弦楽との調和を目指した感があって好ましい。
そもそもモダンピアノとは違って、チェンバロなどの古楽器は音圧が低いので、もともと協奏曲といえば全体との調和が重んじられていました。モーツァルトなどの古典派時代はちょうど「合奏協奏曲」メインの時代から「独奏協奏曲」メインの時代への移行期です。
むしろモーツァルトの初期のピアノ協奏曲は、ガーリンとパイヤールのような雰囲気が当時の演奏に近いのかもしれません。
↓【こちらがK.107‐1の原曲】
ヨハン・クリスティアン・バッハ 作曲|6つのクラヴィーアソナタ 作品5(第2曲)
ペライア:ピアノ&指揮|イギリス室内管弦楽団
【K.107‐2】
ペライアのモーツァルト音楽の歌わせ方が心地良い。アシュケナージの気品ある演奏と比較すると、ペライアは可愛らしさを加味したイメージです。
K.107の録音は数が限られており、古楽器を使用したものが多いのですが、モダンピアノであればおすすめのアルバムと言えます。
↓【こちらがK.107‐2原曲】
ヨハン・クリスティアン・バッハ 作曲|6つのクラヴィーアソナタ 作品5(第3曲)
コープマン:チェンバロ&指揮|アムステルダム・バロック管弦楽団
【K.107‐3】
古色蒼然(こしょくそうぜん)としたバロックのイメージが強い演奏です。深い森の奥からそっと響いてくるような、ぎこちなさの中に調和を宿した、不思議な印象のモーツァルトです。
少し変わった雰囲気の中に生き生きとリズムを刻みながら、素朴な味をかもしています。
↓【こちらがK.107‐3の原曲】
ヨハン・クリスティアン・バッハ 作曲|6つのクラヴィーアソナタ 作品5(第4曲)
【まとめ】

モーツァルト:ピアノ協奏曲第1〜4番とK.107の解説とおすすめ名盤はいかがでしたか?
おけいこだって
ガチ楽しい!
弾じける名曲うら話♫
ピアノ協奏曲第1〜4番の初稽古を済ませ、K.107でステップアップしたモーツァルト。K.107の3曲の後、見事に完全オリジナル作品ピアノ協奏曲第5番に結実します。
ピアノ協奏曲の完成者モーツァルト、成る!
輝かしいまでのピアノ協奏曲の歴史を描くための土台が、完成をみます。
そんなわけで…
『ひとつの曲で、
たくさんな楽しみが満喫できる。
それが、クラシック音楽の醍醐味ですよね』
今回は、以上になります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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