なんて素敵に
チャーミング
らしさ満開モーツァルト♫
(youtubeをポチって音楽を聴きながら読んでみてくださいね。”iPhoneの場合は全面表示されてしまったら2本指で内側にむけてピンチインしてください。”)
全ての室内楽曲の中でも、明るくてワクワクする曲のひとつと言っても過言ではないほどに心地いい。
この名曲に、心、遊ばせよう!
さて、今回はモーツァルト《オーボエ四重奏曲》の解説とおすすめ名盤を紹介です。
【解説】モーツァルト《オーボエ四重奏曲》
モーツァルト《オーボエ四重奏曲》についてのこんな解説があります。
ザルツブルク大司教と主従の縁を切る少し前の1781年の初めに、オペラ 《イドメネオ》の上演のために滞在していたミュンヘンで作曲された。4年ばかり前にマンハイ
ムで知り合って交友を結び、このときミュンヘンで再会したオーボエの名手フリートリヒ・ラムのために筆を執ったもので、そのすぐれたテクニックと音楽性が念頭に置かれているのは言うまでもない。出典:大木正興・大木正純 共著 「室内楽名曲名盤100」P30より引用
本来、自由でおおらかな性格のモーツァルトはザルツブルクのコロレド大司教の元での宮仕えは肌に合いませんでした。
ミュンヘン滞在はモーツァルトにとっては、つかの間の自由が謳歌できた時と言えます。
解説にある「オーボエの名手フリートリヒ・ラム」は、モーツァルト作曲の《オーボエ協奏曲》のオーボエパートを演奏してモーツァルト自身に感動を与えます。
これがひとつのきっかけとなって作曲されたのがオーボエ四重奏曲です。
可愛らしくって
モーツァルトらしい
そんなたとえがピッタリの、こじんまりとしていながら素敵な1曲。
それがモーツァルト《オーボエ四重奏曲》なのです。
編成:
オーボエ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ
【各楽章を解説】モーツァルト《オーボエ四重奏曲》
第1楽章 アレグロ(速く)
なんとも軽やかお散歩日和…。
柔らかく歌い出すオーボエの歌がモーツァルトの音楽の素敵さを満開にしていきます。
晴れの日あたたか
うれしくて
萌える若葉も笑ってる
あの子、楽しそ、駆け出せば
ぼくもジッとはしてられない
さあさ始まる、歌うたう
オーボエ歌って四重奏…
みんなでつどって歌おうよ…
第2楽章 アダージョ(アダージョ)
第1楽章の明るさとは打って変わっての憂いを帯びた曲です。
あまりのコントラストの強さに驚きますが、深く思い悩むような曲調が印象的です。
透明度の高い悲しみと言いますか、オーボエの切々と訴えてくる寂しさ伝わってきます。
第3楽章 ロンド:アレグロ(速く)
春の感じで
ラル、ラララ…♫
オーボエ笑うよ
ラル、ラララ…♫
弾むリズムで
ラル、ラララ…
弦も笑って
ラル、ラララ…♫
愉快な宴(うたげ)は四重奏…
嬉しく楽しく朗らかに…
【名盤3選の感想と解説】モーツァルト《オーボエ四重奏曲》
ハインツ・ホリガー:オーボエ
オルランド弦楽四重奏団
アルパカのおすすめ度★★★★★
【名盤の解説】
ホリガーの名人芸が光る名盤です。
オーボエの声が透き通り、まるで晴れ渡った空を思わせる感覚。
柔らかく膨らむ軽やかさや、憂いの思いを歌う際の深みを帯びたブルーの帳(とばり)が降りてくるような詩情の豊かさは絶品です。
明るい曲は朗らかに、悲しい曲はたおやかに…。
変幻自在にその表情を変えていく様は、まるで万華鏡の世界を覗いた時のような美しい名盤です。
ローター・コッホ:オーボエ
アマデウス弦楽四重奏団
アルパカのおすすめ度★★★★☆
【名盤の解説】
伝統的な演奏と言うのでしょうか、折り目正しさを感じます。
さすがに録音も古い感覚もありますが、その奥から聴こえてくるのはモーツァルトの音楽を心から楽しんでいる奏者たちの喜びの歌。
音の端々から高貴な香りを感じますが、それが決して堅苦しくなくて心地いいものに昇華しているので舌を巻く名盤です。
ハンスイェルク・シェレンベルガー:オーボエ
フィルハーモニア・カルテット・ベルリン
アルパカのおすすめ度★★★★☆
【名盤の解説】
テンポが速めで洗練された感覚のある名盤です。
品の良さが保たれているのは、透明感のあるオーボエの歌が心地いいからかもしれません。
ゆったりと聴きたい方には合わないかもしれませんが、キリッとした爽快感を楽しみたい時に聴きたい名盤です。
音質も素晴らしいのが嬉しいかぎりですね。
Apple Musicで “紹介した名盤” が配信中
【まとめ】モーツァルト《オーボエ四重奏曲》
さて、モーツァルト《オーボエ四重奏曲》の解説とおすすめ名盤はいかがでしたか?
なんて素敵に
チャーミング
らしさ満開モーツァルト♫
春がやってきた時…
嬉しいことがあった時…
久しぶりに大切な人に会う時…
そんな素敵な場面で聴きたい名曲、それがモーツァルト《オーボエ四重奏曲》ですよ。
そんなわけで…
『ひとつの曲で、
たくさんな、楽しみが満喫できる。
それが、クラシック音楽の、醍醐味ですよね。』
今回は、以上になります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。